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前回の書評では、『邪馬台国は「朱の王国」だった』(蒲池明弘 著・文藝春秋)を取り上げた。古代の貴重品である「朱」を切り口に、邪馬台国の様々な謎に迫ったものだ。ただ、「朱」にこだわることで、邪馬台国の全体像がやや見えにくかったかもしれない。 そこで今回は、『邪馬台国再考――女王国・邪…