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ペンを手に原稿用紙の升目を埋めた経験がほとんどない。小紙に入社した平成5年は、新聞作りの環境が少しずつアナログからデジタルに移行する時期だった。現場の記者にはワープロが渡され、筆者にとって原稿とは「書く」ものではなく「打つ」ものだった。手軽さと引き換えに指に任せてキーボードをたた…