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「いえいえ。若い人がおそばのことを教えてほしいって言ってくれるだけでうれしい」 浪子さんは首を横に振る。義兄はその隣で、二人のやりとりをじっと見つめていた。義兄は姉と結婚してから、よほど大変な仕事を抱えている時以外はおおむねそうだったけれども、その時も幸福そうだった。 律の携帯に、…