エクレストンが旧友プーチン氏をかばい、ウクライナ大統領を非難。F1は批判的な声明を発表

 元F1商業権所有者であるバーニー・エクレストンが、ロシアのウクライナ侵攻を主導しているロシアのウラジーミル・プーチン大統領は過ちを犯したと認める一方で、「一流の人物」であると賞賛、戦争を避けられなかった責任はウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領にあると発言した。これを受けて、F1はエクレストンに対する批判的なコメントを発表した。

 エクレストンは、F1の最高権威者時代、プーチン大統領との協力のもとで、ロシアGPを実現させた。しかし2022年にはロシアのウクライナ侵攻の影響で同グランプリの開催は中止となり、来年以降の契約も解除された。

パイクスピーク第100回大会はホンダ製2.1ターボ搭載車が連覇。注目のケン・ブロックは参戦中止に

 今回で記念すべき100回大会を迎えたPPIHCパイクスピーク・インターナショナル・ヒルクライムが、6月26日にアメリカ・コロラド州で開催され、ホンダ製の2.1リッター直列4気筒直噴ターボを搭載した『2018 ウルフTSC-FS』をドライブするイギリス出身のロビン・シュートがアンリミテッドクラスを制し、大会連覇を達成した。

 また、1400PSを誇る4WDポルシェ『Hoonipigasus(フーニピガサス)』を投入することで注目を集めたケン・ブロックは、公式練習での度重なるエンジントラブルにより無念の参戦中止に追い込まれたほか、北米現地で6月にデビューした新型『アキュラ・インテグラ』は、初の競技実戦となったエキシビジョンクラスで9位完走。最終型『アキュラ・NSXタイプS』も同クラス3位に入っている。

周冠宇、ベテランの僚友ボッタスは「これまで仕事をしたなかで最高のひとり」F1開幕戦でのエピソードを振り返る

 アルファロメオF1チームのルーキーである周冠宇は、彼のモータースポーツキャリアのなかでともに仕事をしたなかでも、バルテリ・ボッタスは“最高”と呼べるチームメイトのひとりだと述べている。ボッタスは、周の初のF1予選セッションを前に、貴重なアドバイスも与えてくれたという。

 アルファロメオは今シーズン、ボッタスの豊富な経験と周の若さを調和させることを選んだ。これまでのところ、この関係は実を結んでいることが証明されている。中国人初のF1ドライバーである周は、トラブルを避けてレースごとに改善を見せ、一方でチーム全体の利益のためにボッタスと緊密に協力している。

FIA、ポーパシング軽減のための新規定をF1フランスGPから導入へ

 FIAは、F1におけるポーパシング(マシンの激しい縦揺れ)の問題を軽減するための新たな規定の導入を、第12戦フランスGPに行うと発表した。ポーパシングはドライバーの健康や安全性に影響する深刻な問題であると考えたFIAは、第9戦カナダGPを前に、チームに対して技術指令書を発行した。その後、データを収集し、各車を監視するための基準値を導き出したFIAは、これをイギリスGP前にチームに伝え、フランスまでの間に対応するよう求めた。

元F1王者ハッキネン、好結果を残すペレスを評価も「パフォーマンスには一貫性がない」と指摘

 2度のF1世界チャンピオンであるミカ・ハッキネンは、レッドブルの新世代マシンはセルジオ・ペレスに合っていると述べているが、ペレスのパフォーマンスは、世界タイトルをかけて持続的にマックス・フェルスタッペンと争うにはまだ一貫性がなさすぎるという。

 ペレスは今シーズン間違いなくレベルを上げているが、それでもフェルスタッペンの6勝に対し1勝しか上げておらず、今週のF1第10戦イギリスGPを前にしてドライバーズ選手権では46ポイント差をつけられている。