名実ともに“ブラジルで最も成功した外国人”に。TGRカローラのロッシが2勝目を記録/SCB第7戦

 7月30~31日の週末に、ブラジルが誇るサンパウロの国際F1トラック、アウトドローモ・ホセ・カルロス・パーチェ(インテルラゴス)で争われたSCBストックカー・ブラジル“プロシリーズ”第7戦は、TOYOTA GAZOO Racingブラジルのマティアス・ロッシ(A.マティス・フォーゲル/トヨタ・カローラ)が、アルゼンチン出身者として最多のシリーズ2勝目を挙げ、名実ともに“SCBでもっとも成功した外国人”の称号を得ることに。

 続くレース2は、フェラーリのファクトリードライバーとしてスパ24時間に参戦するダニエル・セラの代役として、同じく国際経験豊富なフェリペ・フラガ(ユーロファーマRC/シボレー・クルーズ)が招聘され、SCB史上最年少チャンピオン獲得記録を持つ実力派が、スポット参戦で涙の勝利を手にしている。

レッドブルF1、メルセデスPU部門のチーフエンジニアを引き抜き「新世代PU開発に向けて主要メンバーはすべて決定」

 レッドブル・パワートレインズ(RBPT)は、2026年以降の新世代F1パワーユニット(PU)の設計・製造を行う準備をするなかで、優れた人材の確保に努め、最近、メルセデスのエンジン部門、メルセデスAMGハイパフォーマンス・パワートレインズ(HPP)のチーフエンジニア、フィル・プリューの獲得に成功したということだ。

 プリューの獲得は、レッドブルにとってふたつの面で大きな意味を持つ。ひとつはシャシー部門とエンジン部門の両方で豊富な経験を積んだエンジニアを確保できたこと、もうひとつはそのような優秀な人材をライバルのメルセデスから引き離すことができたことだ。

【順位結果】2022鈴鹿8時間耐久ロードレース 公式予選2回目

 8月5日、三重県の鈴鹿サーキットで2022FIM世界耐久選手権第3戦“コカ・コーラ”鈴鹿8時間耐久ロードレース第43回大会の公式予選2回目が行われ、ブルーライダーは長島哲太(Team HRC)、イエローライダーはジノ・レイ(F.C.C. TSR Honda France)、レッドライダーは國峰啄磨(TOHO Racing)がトップタイムをマークした。

【F1チームの戦い方:小松礼雄コラム第10回前編】グリッド降格ペナルティで痛手を負うも、速さを証明し士気を高めたケビン

 2022年シーズンで7年目を迎えたハースF1チームと小松礼雄エンジニアリングディレクター。第12戦フランスGPは例年よりも1カ月ほど開催時期が遅くなったこともあり、非常に高い気温と路面温度に苦しめられた。またケビン・マグヌッセンがパワーユニットのエレメントを交換したため、レースは後方からのスタートが決まっていた。そんななかで予選ではあえてQ3まで進む速さを見せ、チームの士気を高めることもできたという。

 コラム第10回は、前編・後編の2本立てでお届け。前編となる今回は、フランスGPの現場の事情を小松エンジニアが振り返ります。