海外難民救援金2800万円を寄託 (毎日新聞)

紛争などで苦しむ世界の人たちを支援するために、全国の読者から3事業団に多くの海外難民救援金が寄せられています。うち2800万円をウクライナ難民への緊急支援を行っている国連救援機関やNGOなど7団体に寄託しました。寄託先は以下の通りです。(順不同) 国連UNHCR協会▽日本ユニセフ協会▽国連世界……

日本の基礎研究 ノーベル医学生理学賞受賞者・大隅良典氏 (毎日新聞)

日本の研究を取り巻く環境悪化を憂える研究者は多い。憂えるだけでは何も変わらないと、ノーベル医学生理学賞受賞者で、現在も第一線で活動する大隅良典・東京工業大栄誉教授は公益財団法人「大隅基礎科学創成財団」==を設立し、研究者支援を続ける。大隅氏は「基礎研究への社会の関心を高めたい」と……

老いに寄り添い前向きに=非正規職員・大谷重信・73 (毎日新聞)

(京都府) 古希を過ぎ、身に迫る老いの深まりを実感するようになった。わずか週2日の事務作業に心身が疲弊し、「いつ辞めようか」と心でつぶやく日さえある。 このところ、私はバス通勤をしており、音楽を聴きながら車窓からの風景に気を紛らわすことが多かった。数カ月前のこと。車中で父娘とおぼし……

あだ名の一律禁止よくない=中学生・佐藤永治・14 (毎日新聞)

(東京都) クラスメートをあだ名で呼んだり、呼び捨てにしたりせず、「さん」付けにするよう指導する小学校が増えているという。あだ名や呼び捨てはいじめにつながるケースがあるからだ。 このニュースを知った時、僕は思った。あだ名や呼び捨てを禁止して「さん」付けにしてしまうと友だちとの距離が……

安易に薬に頼らないよう=パート・上田敏雄・73 (毎日新聞)

(福岡県) 病院に行った時、先生からいつものように「何か変わりはありませんか?」と聞かれ、「以前の疾患の後遺症からか喉が少しいがらっぽく時々せきが出ます」と答えた。すると「薬を飲んでまで止めようと思いますか」と聞かれ、「いや、それほどでも」と言って、薬はもらわずに帰った。 先生のこ……

井山裕太さん=歴代単独トップの本因坊11連覇を達成 (毎日新聞)

井山裕太(いやま・ゆうた)さん(33) 第77期本因坊決定戦を4連勝で制して囲碁界初となるタイトル戦11連覇を成し遂げた。 「どちらかと言えば悲観派です」。形勢判断は厳しめにするタイプだ。今期シリーズは快勝した第4局を除き、他の3局は全て逆転勝ちだった。「トップ棋士との戦いではチャンスは何……

供給網巡る人権侵害 働き手守る意識と行動を (毎日新聞)

強制労働や人種差別など、働き手に対する人権侵害の責任を企業に問う動きが強まっている。世界に供給網が広がる中、最優先の経営課題である。 米国は近く、強制労働問題が指摘される中国・新疆ウイグル自治区産製品の輸入を法律で禁じる。欧州連合(EU)は、取引先などでの人権侵害の有無を監視するよ……

思い出す光景 仙台市若林区・小野すみれ(公務員・29歳) (毎日新聞)

2年前に祖母が亡くなった。末期のがんだった。亡くなる数日前に病院に見舞いに行ったときの光景が、今でも頭から離れない。 そのときの祖母は、最期が近いことを悟っていたような口ぶりだった。さまざまな感情をギュッと詰め込んだように私に言った「もう一度みんなでお正月をしたかったな」という言葉……