アルファタウリ代表フランツ・トストがF1カナダGPで、ピエール・ガスリーは“100パーセント”来年もチームに残るとコメントした後、6月24日、ガスリーの2023年残留が正式に発表された。これは、ガスリーが来季に向けて他に魅力的なシートを見つけることができなかったことを意味する。彼は2024年まで待ち、より多くの選択肢を検討することになるだろう。また、アルファタウリは来年、角田裕毅を残留させる可能性が高く、レッドブルがサポートするジュニアドライバーたちが来年F1に昇格できないことは、ほぼ確実になった。
ピエール・ガスリー、2023年もアルファタウリF1に残留することが正式に決定
6月24日(金)、スクーデリア・アルファタウリは、フランス人ドライバーのピエール・ガスリーが2023年もチームにとどまることを正式に発表した。
ガスリーはアルファタウリの前身であるトロロッソから2017年にF1にデビューし、2019年にはレッドブル昇格を果たすが、サマーブレイク後に再びトロロッソの一員となった。それ以降ガスリーは優勝を含む表彰台を3度獲得し、ファステストラップも3度記録。通算獲得ポイントは325となっている。
決勝でのペース不足に戸惑うガスリー「コース固有のものか、特定のセットアップによるものかわからない」/F1第9戦
アルファタウリのピエール・ガスリーは、F1第9戦カナダGPでのペース不足をどう理解していいのか分からなかった。そのせいで彼は14位にまで順位を下げることになったのだ。
第8戦アゼルバイジャンGPでは予選6番手から5位入賞という強力な走りを見せたガスリーだが、モントリオールでは前週のバクーでやり残したことを完遂しようと強く思っていた。
アルファタウリF1代表、FIAのポーパシング問題介入に言及「彼らが指標を作れば負担を減らす方法を見つけられるかも」
アルファタウリF1のチーム代表であるフランツ・トストは、F1の新世代マシンの乗り心地が悪いと不満を漏らしているドライバーについて、泣き言を止めるか「家にいる」かのどちらかにするべきだと述べている。
マシンのポーパシング、バウンシング、ボトミングや、それらがドライバーの健康に及ぼす長期的な影響についての現在進行中の議論は、収まる気配がない。FIAは、安全性を理由にF1第9戦カナダGPに先立って発行された技術指令書によって、最終的にこの厄介な現象が解消することを望んでいる。
ガスリー14位「今日はペースが遅すぎて、ポイント争いをすることができなかった」:アルファタウリ/F1第9戦
2022年F1カナダGP決勝で、スクーデリア・アルファタウリのピエール・ガスリーは14位という結果だった。
テクニカルディレクターのジョディ・エギントンは、ガスリーのレースについて次のように説明した。
「ピエールを前に空間のある状態で走らせるために、最初のピットストップをとても早い段階(5周目)に行った。それにより、彼は周囲のマシンとは異なるフェーズに入ったが、バーチャル・セーフティカーのタイミングが良くなかった。それでポジションを上げていくのがより難しくなったのだ。また、ハードタイヤの最初のセットではバランスがあまり良くなく、ポイント圏内まで順位を上げることはできなかった」
ガスリー、ブレーキに問題が発生しQ1敗退「FP3で2番手だっただけに本当にがっかりしている」アルファタウリ/F1第9戦
2022年F1カナダGPの土曜予選で、スクーデリア・アルファタウリのピエール・ガスリーは16番手でQ1で敗退した。
テクニカルディレクターのジョディ・エギントンは「ピエールはFP3が(2番手で)好調だったため、予選で高い競争力を発揮できると期待していた」と述べている。
「ところが残念なことに、予選中にフロントブレーキのひとつに非常に大きな問題が発生した。そのため、フロントが激しくロッキングし、ブレーキングのパフォーマンスが不安定になってしまった。それによって彼はマシンからパフォーマンスを引き出すことができなかった。そういうわけでQ1で敗退する結果になった」
【角田裕毅F1第9戦密着】クラッシュのリスクを回避し予選の走行はわずか2周。晴れ予報の決勝に向けたセットアップを用意
2022年F1第9戦カナダGPの予選は、残念ながらQ1敗退に終わった。角田裕毅(アルファタウリ)が今シーズンQ2に進出できなかったのは第4戦エミリア・ロマーニャGP以来のことだが、今回はQ1を突破できる速さがなかったわけではなく、パワーユニット交換によって最後尾スタートが決まっているため無理しなかったことが理由だった。だから、予選後の角田は、これまでQ1落ちしたグランプリより、どこかスッキリしたような表情をしていた。
それでも、あえて予選アタックを行ったのは「日曜日のレースに出るために(トップから107%以内の)ラップタイムを出しておくため」(角田)だった。
新PUエレメント追加投入の角田裕毅、予選は最小限の走行のみ「決勝に集中。後方からオーバーテイクしていく」F1第9戦
2022年F1カナダGPの土曜予選で、スクーデリア・アルファタウリの角田裕毅は20番手だった。アルファタウリは金曜、土曜と、角田のパワーユニットに新品エレメントを投入、そのためFP1の時点からペナルティによりグリッド後方への降格が確定している。
FP1の時間帯に角田のパワーユニットの7エレメントすべてに関し新品が投入されたことが発表され、そのうちICE、ターボチャージャー、MGU-H、MGU-Kのシーズン4基目を入れたことで、シーズン中に使用できる基数を超え、グリッド後方への降格が確定した。土曜FP3の時間帯に、FIAは新しいパワーユニットエレメントを投入したマシンを発表。これにより、角田のパワーユニットにエナジーストア3基目、コントロールエレクトロニクス3基目が新たに入れられたことが明らかになった。これも使用制限を超えた交換であるが、すでに最後方グリッドスタートが決まっているため、実質的な影響はない。
ルクレール、追加で新しいPUコンポーネントを投入。決勝はグリッド最後列からのスタートへ/F1第9戦
2022年F1第9戦カナダGPの土曜日、フェラーリは、シャルル・ルクレールのパワーユニット(PU)に追加で新しいコンポーネントを投入した。
ルクレールはカナダGP初日のFP1の時点で、3基目のICE、MGU-H、MGU-Kと、2基目のCEを投入。FP2後には3基目のCEも使用したことが明らかになり、10グリッド降格ペナルティが決まっていた。
PUペナルティを受ける角田裕毅「後方から追い上げるためロングランに集中。ポジティブな初日」/F1第9戦
2022年F1カナダGPの金曜、スクーデリア・アルファタウリの角田裕毅はフリー走行1=14番手/2=17番手だった。
FP1の時間帯にFIAは新しいパワーユニットエレメントを投入したマシンを発表。これにより、角田のパワーユニットの7エレメントすべてに関し新品が投入されたことが明らかになった。そのうちICE、ターボチャージャー、MGU-H、MGU-Kのシーズン4基目を入れたことで、シーズン中に使用できる基数を超え、ペナルティを受けることとなった(エナジーストア2基目、コントロールエレクトロニクス2基目、エキゾーストシステム5基目については範囲内)。角田はグリッド後方からのスタートとなる。