レッドブルF1、パワーユニット部門の準備は順調。建物は伝説の王者にちなみ『リント・ビルディング』と命名

 レッドブル・レーシングのクリスチャン・ホーナー代表は、ミルトン・キーンズのファクトリーに新設したパワートレイン部門の建物に、オーストリア国籍で活動した伝説的F1ドライバー、ヨッヘン・リントの名前を付けたことを明らかにした。次世代パワーユニット(PU)の設計・製造に向けて、準備は順調に進んでいるという。

 ホンダのF1活動終了に伴い、レッドブルは自社でパワーユニットを開発・製造するための部門レッドブル・パワートレインズを設立した。ここでは2026年以降の次世代パワーユニットを手がけることになり、ポルシェと提携することが予想されている。

レッドブル代表「全員が最高の仕事をして戦略を成功させた」今季9勝目でリードは97点に拡大/F1第13戦

 2022年F1ハンガリーGP決勝で、レッドブルのマックス・フェルスタッペンは優勝、セルジオ・ペレスは5位を獲得した。コンストラクターズ選手権をリードしているレッドブルのポイント数は431点となり、2位フェラーリとの差は97点に拡大した。ドライバーズ選手権では、首位フェルスタッペンと2位シャルル・ルクレールの差は80点となっている。

レッドブルF1代表、両選手権での大量リードに驚喜「予想もしないこと。今季マシン開発へのシフトは我々が一番遅かった」

 レッドブル・レーシングのクリスチャン・ホーナー代表は、チームが今年ここまでに収めている好結果は予想をはるかに上回るものであると語った。F1技術レギュレーションが大きく変更される2022年を前に、昨年、レッドブルとメルセデスとのタイトル争いが最終戦まで続いたため、レッドブルは今季型マシンへの開発に完全にシフトするのが遅れた。それにもかかわらず、現在、ドライバーズ選手権、コンストラクターズ選手権を、大差でリードしているのだ。

レッドブル代表、決勝先頭グリッド確保に満足「異なる戦略で戦って、フェラーリに勝った」/F1第11戦スプリント

 2022年F1オーストリアGPの土曜スプリントで、レッドブルのマックス・フェルスタッペンは1番手、セルジオ・ペレスは5番手だった。

■レッドブル・レーシング
チーム代表クリスチャン・ホーナー
 昨日のポールポジションから今日のスプリントレースで勝利を獲得し、明日の決勝に向けて先頭グリッドを維持することができたのは素晴らしいことだ。(スプリントは)非常に長いスティントになるため、フェラーリはタイヤをセーブしていたが、マックスは後続をDRS圏外まで引き離すためにタイヤを使って激しくプッシュした。我々の方は、最初に使って、最後にセーブするという戦略を選んだのだ。マックスはこの戦略をうまく実行し、比較的楽なレースができた。

レッドブル代表「マックスは不運にも黄旗で約0.4秒失った」360度スピンには「あり得ない」と驚愕/F1第10戦予選

 2022年F1イギリスGPの土曜予選で、レッドブルのマックス・フェルスタッペンは2番手、セルジオ・ペレスは4番手だった。

■レッドブル・レーシング
チーム代表クリスチャン・ホーナー

 非常にトリッキーなコンディションであったが、ドライバーふたりにとって良い予選になった。イエローフラッグが出たことでマックスは0.3秒か0.4秒ぐらいロスすることになったのは不運だった。それでもフロントロウは確保できたし、チェコは2列目に入ったので、我々としては満足している。今日のセッションの状況を考えれば、良い位置と言えるだろう。

【F1チーム代表の現場事情:レッドブル】順風満帆。最強時代を取り戻しつつあるホーナーの余裕

 大きな責任を担うF1チーム首脳陣は、さまざまな問題に対処しながら毎レースウイークエンドを過ごしている。チームボスひとりひとりのコメントや行動から、直面している問題や彼のキャラクターを知ることができる。今回は、レッドブル・レーシングの代表クリスチャン・ホーナーに注目した。

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 クリスチャン・ホーナーにとって、今、すべてがこれ以上ないほどうまくいっている。

 カナダGPでレッドブルは6連勝を飾り、今シーズンがその歴史のなかで最強の一年となる可能性がますます高まってきている。ここまでの9戦で勝利は難しいと思われたのは、フェラーリのシャルル・ルクレールが圧勝したオーストラリアGPだけだ。4年連続となるダブルチャンピオンを獲得したころの強さを思い出す。V8時代が終わる2013年は19戦中13勝を挙げ、シーズン後半には9連勝を達成した。

レッドブルF1代表「マックスはプレッシャーに負けずに首位を守り切った」と賞賛。ペレスのトラブルは詳細な調査へ

 2022年F1カナダGP決勝で、レッドブルのマックス・フェルスタッペンは優勝、セルジオ・ペレスはトラブルでリタイアした。

 ドライバーズ選手権ではフェルスタッペンがトップで175点、2位ペレスは129点、3位シャルル・ルクレール(フェラーリ)は126点となっている。コンストラクターズ選手権では、今回は2位のフェラーリの方が多くポイントを獲得したものの、レッドブルは76ポイント差をつけて引き続きリードしている。