動物たちの磁気感覚 (日経サイエンス)

動物はそれぞれ,自らの生活環境に合わせて必要な音や光を捉える感覚を研ぎ澄ませてきた。その仕組みは驚くほど理にかなっている。耳の中には音波を周波数ごとに微細な繊毛の揺れに変換する仕組みがあり,これは音の本質が空気の振動であることを反映している。自然界の鮮やかな色が幅広い波長の光の連……

特集:渡り鳥の量子コンパス (日経サイエンス)

渡り鳥は遠く離れた繁殖地と越冬地の間を毎年往復している。鳥たちは太陽や星に加え地磁気をナビゲーションに利用していることが知られているが,その仕組みは長年不明だった。最近の研究で,鳥の眼の中では光化学反応によって「ラジカル対」という短寿命の分子ペアが形成されており,鳥のコンパスはこ……

スポーツ競技で使用禁止の漢方薬は (日経BP)

今回はドーピングに関する出題です。2022年の冬季オリンピック・パラリンピックでも、ドーピングが騒ぎになりましたね。世界反ドーピング機関(WADA)やスポーツ仲裁裁判所(CAS)の見解には賛否両論入り乱れといったところでしょうか。アスリートにとっては非常に大きな問題ですね。薬を扱う者として……

脳に超音波ビーム、がんや認知症にも、薬を届ける新たな治療法 (日経BP)

集束超音波治療の開始前、血流にはマイクロバブルが注入される。低強度の集束超音波がマイクロバブルを振動させ、これによって血液脳関門が一時的に開かれて、腫瘍に薬を届けられるようになる。(PHOTOGRAPH BY KEVIN VAN PAASSEN, SUNNYBROOK HEALTH SCIENCES CENTRE)[画像のクリックで拡大表示] 202……

渡辺佑基 温暖化で痩せるホッキョクグマ、太るペンギン ()

普段は多くのペンギンが氷の割れ目に集まって潜水する(筆者撮影) 近年、地球の温暖化で北極や南極の海氷が減っている。それは極地に暮らす野生動物へどのような影響を与えているのか。渡辺佑基・国立極地研究所准教授が論じる。 (『中央公論』2022年7月号より後半を抜粋) 痩せるホッキョクグマ ペ……

JSR、がんオルガノイド用いた前臨床受託、国内でサービス開始 ()

JSRは、ライフサイエンス事業のグループ会社において、ヒトの臓器の機能を模した腫瘍由来の?ミニ臓器?「がんオルガノイド」を用いた前臨床試験業務の受託を日本で始める。医薬品開発支援機関(CRO)の米子会社クラウン・バイオサイエンスが保有するがんオルガノイド関連サービスを、臨床検査薬などを手……

日本ゼオン、マルチマテリアル接着剤提案強化 ()

日本ゼオンは、異素材接着に向けたマルチマテリアル接着剤の本格上市を目指し、提案を強化する。シクロオレフィン系のポリマーを用いた熱可塑タイプのホットメルト型接着剤で、炭素繊維複合材料(CFRP)や金属、プラスチックなどのさまざまな材料を接着可能。廃棄時には、再度加温することで、容易に剥……

AMED、健康・医療データ利活用で内部体制構築 ()

日本医療研究開発機構(AMED)は、健康・医療に関するデータを創薬などの研究開発に利活用してもらう事業の円滑な立ち上げに向け、内部体制の整備を急ぐ。運営方針などを審議する委員会を月内にも立ち上げるとともに、有識者で構成する各種検討会・審査会を設置する。データ提供の年度内の開始を控える……

昭電マテ・川崎ラボ、充実装備で半導体連合主導 ()

昭和電工マテリアルズや新光電気工業、ディスコなど半導体材料・装置12社が参画する次世代半導体パッケージ技術開発のコンソーシアム「JOINT(ジョイント)2」のギアが上がっている。初年度の2021年度は各種パーツを高密度に実装する大型パッケージ基板の設計、要素技術の検証などを進め、微細接合技術……

DCエナジー、欧でLiB製造装置を拡販 ()

第一実業グループのDCエナジー(ドイツ)は、欧州域でLiB(リチウムイオン2次電池)製造装置の事業体制を強化する。このほど英企業から同装置の大型案件を受注し実績化が進んでいることを背景に、今後、営業スタッフの増員や技術サポート体制の構築を推進する方針だ。中長期的には架台など製造装置の周……