日産化学がヘルスケア事業で中分子医薬市場に本格参入する。核酸医薬、ペプチド医薬といった新しい創薬モダリティ(治療手段)で、受託サービスなどと並行して自社創薬にも挑戦する。かつて医薬品事業の稼ぎ頭だった大型品「リバロ」の発売から約20年が経ち、安定した収益が見込める自社新薬の創出は喫……
リケンテクノス、車成形部材向けを拡大へ ()
リケンテクノスは自動車成形部材向け事業の拡大に向けて、熱可塑性エラストマー(TPE)コンパウンドと新規製品の投入に力を注ぐ。TPEコンパウンドではドアガラスのガイド部品(グラスランチャンネル)などで合成ゴム代替提案を続ける。新製品では長期耐熱オレフィンコンパウンド、電磁波カットコンパウ……
木材由来新素材「改質リグニン」、25年にも商用化 ()
木材由来の新素材「改質リグニン」の実用化に向けた研究開発が本格化している。木材の約30%を占めるリグニンという成分を改質・加工した日本発の素材で、工業材料としての展開などが期待されている。改質リグニンの普及を目指して創業したベンチャー企業、リグノマテリア(東京都新宿区)は、年産5000……
偏光板、液晶向けで中国攻勢、有機EL転換急ぐ日韓 ()
液晶パネルメーカーの稼働調整にともない、偏光板の減産が始まった。日本や韓国、台湾の偏光板メーカーがシェアを落とす一方、中国の偏光板メーカーは新規ラインを稼働させ、さらにシェアを伸ばしている。中国の偏光板メーカーは圧倒的な生産能力で価格競争力を維持する戦略だ。このまま中国の偏光板メ……
JCU、表面処理薬品で次世代通信市場を開拓 ()
JCUは、メッキをはじめとする表面処理技術で次世代通信市場を開拓する。高面均性・微細化を実現するビアフィリングプロセスやSAP(セミアディティブ)用エッチングプロセス、接続信頼性・微細化を実現するMSAP(モディファイドセミアディティブ)用エッチングプロセスなどの研究開発に注力、プリント基……
BCIミネラルズ、豪で大型プロ、工業塩など生産 ()
豪BCIミネラルズ(パース)は、西オーストラリア州ピルバラ地区で工業塩と硫酸カリウムの生産設備の建設を始めた。フル稼働時に年535万トンの工業塩と同14万トンの硫酸カリウムを生産する計画。プロジェクトを進めている120平方キロメートルの用地に加え、将来の生産能力増強に向けて約50平方キロメー……
三菱ケミG、コロナワクチン、米での量産に課題 ()
三菱ケミカルグループは子会社の田辺三菱製薬が2月にカナダで承認取得した新型コロナウイルスワクチンについて、事業計画を見直すことを明らかにした。米国工場で商用規模への量産に課題が見つかり、最大7600万回分の契約を結ぶカナダ政府への供給ができないという。9月までに承認申請する計画だった日……
HIF-PH阻害薬は心不全の腎性貧血もターゲット (日経BP)
2019年から相次ぎ上市され、現在5剤が販売されている低酸素誘導因子プロリン水酸化酵素(HIF-PH)阻害薬。これまで腎性貧血には注射薬の赤血球造血刺激因子(ESA)製剤が使用されていたが、HIF-PH阻害薬の登場により経口薬での治療が可能になった。そのため、腎性貧血への介入のハードルは下がりつつあ……
ニプロのセファゾリンNaの2品目が供給一時停止 (日経BP)
ニプロ(大阪市北区)は2022年7月29日、セファゾリンNa注射用 0.25g「NP」と同1g「NP」について、1g「NP」は22年8月下旬以降、0.25g「NP」は 22年11月下旬以降それぞれ一時的に安定供給に支障を来す見込みであることを発表した。…
オンライン資格確認、紙請求施設の例外化を検討 (日経BP)
厚生労働省の中央社会保険医療協議会は2022年8月3日、医療DX(デジタルトランスフォーメーション)の基盤となるオンライン資格確認の方向性について検討した。2023年度から全医療機関・薬局でシステム導入を原則義務化する方針が既に示されている一方、紙レセプトでの請求が認められている施設を例外と……