レッドブル&HRC密着:予想以上のデグラデーションにフェルスタッペンも困惑「抜かれてからはついていけなかった」

 F1第11戦オーストリアGPをポールポジションからスタートしたマックス・フェルスタッペン(レッドブル)が、フェラーリのシャルル・ルクレールに逆転負けを喫した。レッドブルがレースで逆転されたのは、コース上に落ちていたデブリを拾ってマシンにダメージを負った前戦イギリスGPを除いて、今シーズン初めてだった。

 なぜ、フェルスタッペンはルクレールにレースペースで完敗したのか。実際にコース上でルクレールにオーバーテイクを許したフェルスタッペンは、こう説明する。

ペレス、アクシデントでリタイア「ラッセルほどのドライバーが接触を引き起こしたことに驚いている」/F1第11戦

 2022年F1オーストリアGP決勝で、レッドブルのセルジオ・ペレスは、1周目のアクシデントの影響で、24周リタイアという結果に終わった。

 ジョージ・ラッセル(メルセデス)とポジションを争うなかで接触が起き、ペレスはグラベルに飛び出した。すぐにピットストップを行って最後尾でレースに復帰。しかし最終的にピットに戻り、リタイアとなった。このアクシデントによりラッセルには5秒のタイムペナルティが科された。

F1第11戦オーストリアGPスプリント トップ8ドライバーコメント(1)

 2022年F1第11戦オーストリアGPのスプリントが行われ、5〜8番手のドライバーが土曜日を振り返った。5〜8番手のドライバーはセルジオ・ペレス(レッドブル)、エステバン・オコン(アルピーヌ)、ケビン・マグヌッセン(ハース)、ルイス・ハミルトン(メルセデス)だ。

レッドブル&HRC密着:前戦に続いてアップデートを投入。さらに進化したRB18でトップ維持、ペレスは順位を8つ挽回

 F1第11戦オーストリアGP金曜日の予選でポールポジションを獲得したマックス・フェルスタッペンが、その速さを土曜日のスプリントでも維持して、トップでチェッカーフラッグを受けた。

 苦戦が予想されたレッドブルリンクで、フェルスタッペンが金曜日に続いて土曜日も制した理由は、レッドブルがホームレースとなるこのオーストリアGPでも車体をアップデートしてきたからだった。

レッドブル代表、決勝先頭グリッド確保に満足「異なる戦略で戦って、フェラーリに勝った」/F1第11戦スプリント

 2022年F1オーストリアGPの土曜スプリントで、レッドブルのマックス・フェルスタッペンは1番手、セルジオ・ペレスは5番手だった。

■レッドブル・レーシング
チーム代表クリスチャン・ホーナー
 昨日のポールポジションから今日のスプリントレースで勝利を獲得し、明日の決勝に向けて先頭グリッドを維持することができたのは素晴らしいことだ。(スプリントは)非常に長いスティントになるため、フェラーリはタイヤをセーブしていたが、マックスは後続をDRS圏外まで引き離すためにタイヤを使って激しくプッシュした。我々の方は、最初に使って、最後にセーブするという戦略を選んだのだ。マックスはこの戦略をうまく実行し、比較的楽なレースができた。

ペレス、スプリントの23周で13番グリッドから5番手「決勝に向け自信。表彰台に上れる」レッドブル/F1第11戦

 2022年F1オーストリアGPの土曜スプリントで、レッドブルのセルジオ・ペレスは5番手を獲得した。予選後、Q2でトラックリミット違反を犯したとの裁定を受けて、Q2のベストタイムとQ3の全タイムを取り消されたペレスは、スプリントを13番グリッドからスタート。1周目に8番手まで上がり、12周目に5番手に浮上、その位置でフィニッシュした。ペレスはスプリントで4ポイントを獲得した。

■セルジオ・ペレス(オラクル・レッドブル・レーシング)
FP2 6番手(1分09秒179:ミディアムタイヤ/36周)
スプリント 5番手(13番グリッド/タイヤ:ミディアム)

レッドブル&HRC密着:空力性能とPUが大きく影響するオーストリアでフェラーリを上回る。ターボにアドバンテージ

 チームのホームレースであるにも関わらず、苦戦が予想されていたF1第11戦オーストリアGPでのレッドブル。しかし、初日のフリー走行1回目はマックス・フェルスタッペンが2番手のシャルル・ルクレール(フェラーリ)にコンマ2秒以上の差つけてトップに立つと、土曜日にスプリントが開催されるため、金曜日に行われた予選でもポールポジションを獲得した。

 なぜ、フェルスタッペンはオーストリアGPの初日にフェラーリ勢を上回ったのか。

ペレスがQ2ベストタイムとQ3全タイム抹消、予選13番手に降格。チームはスチュワードの対処の遅さに不満/F1第11戦

 レッドブル・レーシングのセルジオ・ペレスは、F1第11戦オーストリアGP金曜予選で4番手タイムを記録したものの、予選後、Q2での自己最速タイムがトラックリミット違反によって取り消され、Q3のタイムもすべて抹消、予選13番手とされた。

 ペレスは1分05秒805でQ2で6番手となりQ3に進出、Q3では1分05秒404の4番手タイムを記録した。しかしQ3スタート前、ペレスがQ2でトラックリミット違反を犯した疑いがあると発表され、予選後に審議が行われることが決まった。審議の結果、ペレスのQ2でのベストタイムが抹消、残ったタイムは1分06秒458で、これはQ2では13番手にあたるものだった。そのため、実際にはQ3に進む権利がなかったとされて、Q3での全タイムも抹消された上で、予選正式順位は13番手へと降格となった。

2022年F1第10戦イギリスGP決勝トップ10ドライバーコメント(2)

 2022年F1第10戦イギリスGP決勝レースで優勝〜5位のドライバーが日曜日を振り返った。優勝〜5位のドライバーはカルロス・サインツ(フェラーリ)、セルジオ・ペレス(レッドブル)、ルイス・ハミルトン(メルセデス)、シャ …

レッドブル&HRC密着:フェルスタッペン、トップ浮上直後にフロアを破損「パンクのような感じでオーバーステア気味だった」

「マシンのダメージを考えれば、決して悪くない結果。チェコ(セルジオ・ペレス)が表彰台に上ったし、チームにとってはいいポイントを獲得できたと思う」

 マックス・フェルスタッペン(レッドブル)にとって、今年のF1イギリスGPはリタイアに終わった昨年の雪辱を果たすいいチャンスだった。そして、それはスタート直後にポールポジションのカルロス・サインツ(フェラーリ)を抜いて成功したかに見えた。