PU交換で降格決定のサインツが初日最速「アップデートがうまく機能し、マシンの感触がいい」フェラーリ/F1第12戦

 2022年F1フランスGPの金曜、フェラーリのカルロス・サインツはフリー走行1=3番手/2=1番手だった。フェラーリは今回、フロア周りにアップデートを入れている。

 フェラーリは、サインツのパワーユニット(PU)のエナジーストア2基目とコントロールエレクトロニクス3基目を投入、後者についてはシーズン中に使用が許される基数を超えたため、サインツは10グリッド降格ペナルティを受けることが決定した。

フェラーリF1のサインツ、フランスGPでグリッド降格ペナルティの可能性。前戦のトラブルを受け、新PU投入を検討中

 F1オーストリアGP決勝をパワーユニット(PU)トラブルでリタイアしたフェラーリのカルロス・サインツは、チームが今週末のフランスGPで新しいパワーユニットを装着するかどうかを検討中であると語った。新しいエレメントを入れた場合、グリッドペナルティを受けることになる。

 サインツは、3番手を走行し、2番手のマックス・フェルスタッペン(レッドブル)を追っている時にパワーユニットにトラブルが発生、コース脇にマシンをとめた。マシン後部から大きな炎が上がり、サインツのF1-75は大きな損傷を負った。

【F1チーム代表の現場事情:フェラーリ】賞賛から非難の対象へ。巨大なプレッシャーに耐えつつチームを鼓舞するビノット

 大きな責任を担うF1チーム首脳陣は、さまざまな問題に対処しながら毎レースウイークエンドを過ごしている。チームボスひとりひとりのコメントや行動から、直面している問題や彼のキャラクターを知ることができる。今回は、フェラーリの代表マッティア・ビノットに注目した。

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 イギリスGPとオーストリアGPで、結果としてはフェラーリは2連勝を挙げたが、マッティア・ビノット代表にとって決して楽な2週間ではなかった。

 フェラーリで働く者には信じられないほどのプレッシャーがのしかかる。イタリアという国を代表する存在であるため、フェラーリには常に厳しい目が向けられ、大きな期待がかけられるのだ。

もうこれ修行だわ!! フェラーリ512TRのエンジン降ろしで感じた 「12気筒のタイムリミット」

タイベル交換が超ハード!! フェラーリ512TRのエンジン降ろしで感じた「12気筒のタイムリミット」

クルマの電動化が叫ばれ、税金や燃費のことも考えると、もはや大排気量NA車は超贅沢品。中でも別格な12気筒エンジン車の大スター、フェラーリ512TRについて話をうかがうハズが、エンジン降ろしを手伝うことになった池之平昌信氏の運命は!?

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F1技術解説:第11戦(2)FIAが取り締まろうとしているスキッドブロックのトリック

 2022年F1第11戦オーストリアGPで各チームが走らせたマシンを、F1i.comの技術分野を担当するニコラス・カルペンティエルが観察し、印象に残った点などについて解説。第1回「アップデート導入のレッドブルに勝利したフェラーリ。リヤリミテッドサーキットで示した優位性」 に続く今回は、スキッドブロックに関して一部チームが行っているといわれるトリックに注目する。

火災が起きたサインツ車の対応について、レッドブルリンクのマーシャルが声明を発表。消火の手順は正しかったと主張

 F1第11戦オーストリアGPの決勝レースにおいて、火災の起きたカルロス・サインツ(フェラーリ)のマシンへの到着が遅かったという批判を受けたレッドブルリンクのマーシャルは、声明を発表した。

 オーストリアGPの決勝レース後半、サインツはマックス・フェルスタッペン(レッドブル)を追って2番手を争っていたが、残り16周のところで壊滅的なエンジントラブルが発生した。サインツはターン4でマシンをコース外に寄せて停車せざるを得なかったが、マシン後部から炎が上がっていても、ブレーキを踏み続けている必要があったため、コクピットから出ることができなかった。

【このクルマなんぼスペシャル】この走行距離2万kmのフェラーリF40の落札値段いくらでしょうか? 当ててみてください

そのポスターや写真が多くの自動車愛好家&スーパーカーファン&子どもたちの部屋の壁を飾ったアイドルスーパーカー、フェラーリF40。過去のオークションでも大人気を博しているアイコンモデルの一台だ。そんなF40、1,315台の […]

F1技術解説:第11戦(1)アップデート導入のレッドブルに勝利したフェラーリ。リヤリミテッドサーキットで示した優位性

 2022年F1第11戦オーストリアGPで各チームが走らせたマシンを、F1i.comの技術分野を担当するニコラス・カルペンティエルが観察し、印象に残った点などについて解説。今回は、フェラーリが決勝日に見せた速さを分析する。

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 日曜日の決勝レースの大本命は、マックス・フェルスタッペンだった。初日予選でポールポジション、そして二日目のスプリントを制したレッドブルRB18は、フロア入り口に変更を加え、いっそうの速さを発揮していた。

フェラーリ育成シュワルツマン、FP1出場に備えてF1テスト。イスラエルライセンスでの初走行

 フェラーリF1の育成ドライバーでテストドライバーを務めるロバート・シュワルツマンは、7月13日、ムジェロ・サーキットにおいて、2021年型F1マシン、フェラーリSF21で走行する機会を得た。フェラーリは、今シーズン中の金曜プラクティス1にシュワルツマンを起用する予定だ。

 F1は若手ドライバーにF1マシンで走行する機会を与える目的で、全チームに1シーズン最低2回の金曜フリープラクティスで若手ドライバーを起用することを義務付けている。フェラーリは今年序盤の段階でシュワルツマンをFP1で走らせることを決めた。