ガナッシ・ハマーが待望の初優勝、RXRはダブルヘッダーで挽回し通算5勝目/エクストリームE第2&3戦

 2022年よりFIA国際自動車連盟のインターナショナル・シリーズに昇格した電動オフロード選手権『Extreme E(エクストリームE)』第2/3戦“Island X Prix”が、長らくの開催延期を経て7月6~7日と同9~10日にダブルヘッダー戦として開催され、電動『HAMMER(ハマー)』で参戦のチップ・ガナッシ・レーシング(CGR)カイル・ルデュック/サラ・プライス組が、初戦でライバルの失格騒動にも助けられシリーズ初優勝を達成。

 続く第3戦では、ニコ・ ロズベルグ率いる初代王者ロズベルグXレーシング(RXR)のヨハン・クリストファーソン/ミカエラ-アーリン・コチュリンスキー組が定位置にカムバックし、シリーズ通算5勝目を手にしている。

ニコ・ロズベルグ、エクストリームE第2戦ダブルヘッダーを前にF1引退以来初のテストを実施

 ワンメイクの電動オフロード選手権、エクストリームEで初代王者に輝いたロズベルグXレーシング(RXR)は、地元ドイツで実施したプライベートテストにおいて、ついに2016年F1ワールドチャンピオンのドライブを実現させた。文字どおりチーム創設者兼CEOを務めるニコ・ロズベルグがシリーズ専用ワンメイク車両の『オデッセイ21』のシートに収まり、F1引退以来初となる電動オフロード車両のテストドライブを堪能した。

 2016年のF1タイトル獲得を経て、レースからの引退を宣言したロズベルグは、持続可能性をテーマに掲げた業態の起業家兼投資家としてのキャリアに乗り出していた。それ以来、現在36歳を迎えるロズベルグは、F1ファンに対し自身のシミュレーター上でトラック攻略の技を披露することはあったものの、レースカーのステアリングホイールを握る機会は滅多にないままとなっていた。