FIA、ポーパシング軽減のための2023年F1レギュレーション変更案を発表。フレキシブルフロアの検査を厳格化

 FIAは、F1マシンのポーパシング/バウンシング(縦揺れ)軽減のための対策を検討するなかで、2023年の技術レギュレーションへの変更プランを提示した。2022年については、ベルギーGPから有効となる技術指令書により、一時的な対策を講じる。

 2022年のグラウンドエフェクトカーから最大のパフォーマンスを得るため、各チームがマシンを路面にできるだけ近づけて走らせようとするなかで、激しいポーパシングやバウンシングが発生、FIAはこれが安全性やドライバーの健康における重大なリスクをもたらすものとして、深刻に受け止めている。

F1関係者たちが、観客席で起きた嫌がらせ行為に激怒「モータースポーツイベントから永久追放すべき」とベッテル

 F1オーストリアGPの週末、観客の一部が他の観客に悪質な嫌がらせ行為を行っていたことが明らかになり、フォーミュラ・ワン・グループ、F1チーム、ドライバーたちが、強い非難の声を上げている。問題行為を行った人々に対しては、今後モータースポーツイベントへの参加を禁止するべきだという意見も出ている。

 グランプリ期間中、他の観客から、性差別、人種差別、性的指向差別などの対象とされ、嫌がらせを受けた人々が、SNSを通して被害を訴えたことで、事件が一気に表面化し、フォーミュラ・ワン・グループは、日曜、次のような声明を発表した。

【渡辺康治HRC社長インタビュー後編】2025年末までのサポートに関する契約は今後締結へ「ある程度活動を続けられる」

 ホンダの首脳陣が、2022年F1第11戦オーストリアGPが開催されたレッドブルリンクを訪れた。その目的は、レッドブルへの表敬訪問だ。レッドブルリンクを訪れたメンバーのひとりであるHRCの渡辺康治社長は、ホンダの将来について様々な噂が流れてはいるものの、すぐにF1に復帰するという議論はしていないと認めた。だがレッドブルへのサポートを終え、完全にF1から離れることになった後も、F1の技術的な面には注目していきたいと語った。

フェラーリ育成シュワルツマン、FP1出場に備えてF1テスト。イスラエルライセンスでの初走行

 フェラーリF1の育成ドライバーでテストドライバーを務めるロバート・シュワルツマンは、7月13日、ムジェロ・サーキットにおいて、2021年型F1マシン、フェラーリSF21で走行する機会を得た。フェラーリは、今シーズン中の金曜プラクティス1にシュワルツマンを起用する予定だ。

 F1は若手ドライバーにF1マシンで走行する機会を与える目的で、全チームに1シーズン最低2回の金曜フリープラクティスで若手ドライバーを起用することを義務付けている。フェラーリは今年序盤の段階でシュワルツマンをFP1で走らせることを決めた。

角田とのF1契約について代表が語る「今のパフォーマンスを発揮し続ければ残留の可能性が高い」さらなる成長への期待も

 アルファタウリF1代表のフランツ・トストが、角田裕毅の2023年について、今のパフォーマンスを発揮し続けていれば残留する可能性が高いと語った。レッドブルのモータースポーツコンサルタント、ヘルムート・マルコは、角田を「問題児」と呼び、改善の必要を指摘したが、トストは自分は問題児は好きであり、大きな可能性があるとして期待を示した。

マクラーレンF1のテストに参加したハータ、MCL35Mで162周を走行「一番重要だったのはラップをまとめること」

 NTTインディカー・シリーズに参戦しているコルトン・ハータは、ポルトガルでマクラーレンF1チームとの2日間のテストを行った。

 ハータはTPC(Testing of Previous Cars)のテストルールの下、アルガルベのコースで2021年仕様のマクラーレンMCL35Mで162周を走行した。ハータはステアリングを握ってすぐに好感触を得たという。

元F1最高権威者のバーニー・エクレストン、約651億円の在外資産に関する申告漏れで起訴される

 元F1最高権威者のバーニー・エクレストンが、4億ポンド(約651億4800万円)の海外資産について、「虚偽の報告による詐欺」の罪で、イギリス検察庁(CPS)に起訴された。

 このところのエクレストンは、見出しになるような話題を提供しては窮地に追い込まれることが多い。世論という法廷にさらされることもある一方で、イギリスで刑事訴追を担う主要な公的機関であるCPSの追求も受けている。

クラッシュしたペレスを咎めるレッドブルF1ボス「あそこでは仕掛けるなと言っておいたのに」

 レッドブルのモータースポーツコンサルタント、ヘルムート・マルコは、F1オーストリアGP決勝1周目にセルジオ・ペレスが試みたオーバーテイクを批判した。ペレスはターン4アウト側からジョージ・ラッセル(メルセデス)を抜こうとして接触、最終的にリタイアすることとなった。

 ラッセルは、この接触の責任があると判断されて、5秒のタイムペナルティを受けた。しかしラッセルはそのペナルティを消化した上で、最終的に4位でフィニッシュすることができた。一方のペレスは、5番グリッドからスタートしながら、接触によってグラベルに飛び出し、ピットストップを行って最後尾に後退。マシンにダメージがあり、最終的にはチームはペレスをリタイアさせることを決めた。

渦中のリカルドがマクラーレン残留を宣言「2023年末までチームに残る。F1から離れるつもりはない」

 ダニエル・リカルドが、現在のマクラーレンF1チームとの契約を打ち切るつもりはなく、契約が終了する2023年末までチームにとどまると断言、また、F1から離れるつもりはないとも強調した。リカルドは2021年のマクラーレン加入以来、それまで発揮してきた強さを示すことができずにおり、彼が早期離脱するのではないかという憶測が持ち上がっている。

 マクラーレンCEOのザク・ブラウンが、リカルドから期待した成果を得ていないと発言し、契約を早期終了する方法もあると述べて以来、チームが今季末でリカルドを外すことを検討しているとの推測が浮上してきた。しかし最近、ブラウンはリカルドを降ろすつもりはないと示唆し、不調から抜け出させるために全力でサポートしていると発言した。

マクラーレンF1のCEO、リカルドとの契約解除の噂を否定「彼の能力を信じ、全力でサポートし続けていく」

 マクラーレン・レーシングのCEOザク・ブラウンは、ダニエル・リカルドとの現契約を途中で解除するつもりはなく、リカルドは2023年末までチームで走ると認め、チームは今もリカルドの能力を信じ、彼がそれを発揮できるよう全力でサポートしていると主張した。

 リカルドは2021年、マクラーレンに加入、この際に2023年末までの契約を結んだ。しかしそれ以来、予想外の不調が続いており、今年の5月、ブラウンが『Sky』に対し、リカルドはチームの期待に応えられていないと公に認めたことで、今季末でチームが契約を解除するのではないかという憶測が持ち上がっている。当時ブラウンは、リカルドの契約を早期に条件付きで終了できる契約上の「仕組み」があるともほのめかしていた。