サインツ初日最速「速さがあると感じるが、ライバルたちも強力」フェラーリ/F1第10戦金曜

 2022年F1イギリスGPの金曜、フェラーリのカルロス・サインツはフリー走行1=3番手/2=1番手だった。

■カルロス・サインツ(スクーデリア・フェラーリ)
フリー走行1=3番手(1分42秒967:インターミディエイトタイヤ/8周)/2=1番手(1分28秒942:ソフトタイヤ/28周)

 FP1では(天候の影響で)あまり走れなかったから、FP2は忙しかった。ショートランとロングランの両方のペースをしっかりチェックするため、ハードな走行プランをこなさなければならなかったんだ。かなりチャレンジングなセッションだったよ。風の影響で、高速セクションに向けて正しいバランスを取り、低速セクションでのタイヤに関して正しい妥協点を探すのは簡単ではなかった。

レッドブル&HRC密着:アップデートされたフロアを損傷。ダウンフォース不足で走行も「全体的にはうまくいっている」

 F1第10戦イギリスGPの金曜日の午後1時、フリー走行1回目が始まる直前になって、シルバーストンの上空に灰色の雲が垂れ込め、雨が降り出した。そのため、レッドブルの2台はしばらくガレージにとどまった。シルバーストンは雨が降りやすく、雨用のタイヤを温存するためだったと思われる。

 結局、レッドブルはマックス・フェルスタッペンとセルジオ・ペレスがそれぞれインターミディエイトタイヤで1周、ドライタイヤで2周したにとどまった。

ペレス困惑「シミュレーションとはマシンが全然違っていた。何とか自信を取り戻したい」レッドブル/F1第10戦金曜

 2022年F1イギリスGPの金曜、レッドブルのセルジオ・ペレスはフリー走行1=12番手(ノータイム)/2=7番手だった。FP2ではカルロス・サインツ(フェラーリ)の最速タイムと0.811秒差、チームメイトのマックス・フェルスタッペンとは0.604秒差だった。

■セルジオ・ペレス(オラクル・レッドブル・レーシング)
フリー走行1=12番手(ノータイム/3周)/2=7番手(1分29秒753:ソフトタイヤ/17周)

ハミルトン初日2番手「アップデートへの評価はまだ下せない」ピアスを外しペナルティを回避:メルセデス/F1第10戦

 2022年F1イギリスGPの金曜、メルセデスのルイス・ハミルトンはフリー走行1=2番手/2=2番手、ジョージ・ラッセルはフリー走行1=11番手(ノータイム)/2=8番手だった。

 メルセデスによると、今回多数のアップデートを持ち込んでおり、主なものはフロアエッジ、リヤウイングチップ、フロントサスペンションだということだ。

【角田裕毅F1第10戦密着】初日16番手も「自分たちの弱点が明確に見える」今後の開発に向けデータ収集に励む

 F1第10戦イギリスGPから木曜日のメディアデーが復活した。その木曜日、メディアの前に姿を現した角田裕毅(アルファタウリ)は、シルバーストン・サーキットで行われるイギリスGPについてこう語っていた。

「僕たちが良いパフォーマンスを出してきたのはモナコなどの低速コーナーが多いサーキットなので、シルバーストンは厳しい戦いになると思います。また、多くのチームがイギリスGPでクルマをアップデートしてくると思います。だから、僕にできることは、できるだけクルマからパフォーマンスを引き出すことだと思っています」

フェルスタッペン初日4番手「何をすべきか分かっている」アップデート導入もバランスが決まらず異音の問題も/F1第10戦

 2022年F1イギリスGPの金曜、レッドブルのマックス・フェルスタッペンはフリー走行1=20番手(ノータイム)/2=4番手だった。

 今回レッドブルは、エンジンカバー、フロアなどにアップデートを加えているが、FP1はウエットコンディションでスタートしたため、評価作業を進めることはできなかった。フェルスタッペンは、セッション中盤にインターミディエイトタイヤ、終盤にソフトタイヤで合計3周するにとどまり、タイムは出さなかった。

角田裕毅、マシンに苦しみ16番手「ライバルたちに大きく離されている。大幅な改善が必要」/F1第10戦金曜

 2022年F1イギリスGPの金曜、スクーデリア・アルファタウリの角田裕毅はフリー走行1=9番手/2=16番手だった。

 チーフレースエンジニアのジョナサン・エドルズは、FP1ではコースの3分の2がウエット、3分の1がドライに近く、学ぶことのできないコンディションだったため、予定していた走行をすべてFP2で行ったと語った。

【タイム結果】F1第10戦イギリスGPフリー走行2回目

 2022年F1第10戦イギリスGPのフリー走行2回目が行われ、カルロス・サインツ(フェラーリ)がトップタイムをマークした。2番手はルイス・ハミルトン(メルセデス)、3番手はランド・ノリス(マクラーレン)となっている。アルファタウリの角田裕毅は16番手だった。

ウイリアムズF1、今季初の大規模アップグレードを投入「レッドブル寄りのコンセプト」でパフォーマンス向上狙う

 ウイリアムズF1チームは、第10戦イギリスGPでアレクサンダー・アルボンのFW44にのみ空力アップグレードを投入する。まずは一台でテストを行い、予想どおりの挙動を示すかどうかを確認すると、ビークルパフォーマンス部門責任者のデイブ・ロブソンは語った。アルボンは、サイドポッドにレッドブルに似たコンセプトを採用した新パッケージに大きな期待を寄せており、コンストラクターズランキング最下位からの浮上を目指している。

エクレストンが旧友プーチン氏をかばい、ウクライナ大統領を非難。F1は批判的な声明を発表

 元F1商業権所有者であるバーニー・エクレストンが、ロシアのウクライナ侵攻を主導しているロシアのウラジーミル・プーチン大統領は過ちを犯したと認める一方で、「一流の人物」であると賞賛、戦争を避けられなかった責任はウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領にあると発言した。これを受けて、F1はエクレストンに対する批判的なコメントを発表した。

 エクレストンは、F1の最高権威者時代、プーチン大統領との協力のもとで、ロシアGPを実現させた。しかし2022年にはロシアのウクライナ侵攻の影響で同グランプリの開催は中止となり、来年以降の契約も解除された。