ピエール・ガスリー、2023年もアルファタウリF1に残留することが正式に決定

 6月24日(金)、スクーデリア・アルファタウリは、フランス人ドライバーのピエール・ガスリーが2023年もチームにとどまることを正式に発表した。

 ガスリーはアルファタウリの前身であるトロロッソから2017年にF1にデビューし、2019年にはレッドブル昇格を果たすが、サマーブレイク後に再びトロロッソの一員となった。それ以降ガスリーは優勝を含む表彰台を3度獲得し、ファステストラップも3度記録。通算獲得ポイントは325となっている。

多様性と包括性向上に積極的に取り組むベッテル、人権問題を抱える国々でのF1開催を望む

 アストンマーティンF1チームのセバスチャン・ベッテルは、LGBTQ(性的マイノリティ)の権利に関して意識が低い国々でF1がレースをすることで変化をもたらすことができるとして、そういった国を訪問することは正しいことであると考えている。ベッテルはまた、モータースポーツ界において多様性と包括性を向上させることにも、積極的に取り組みたいと語った。

 ルイス・ハミルトンと同様に、ベッテルは、人権問題や環境問題に強い関心を示し、それらの問題への取り組みにより一層力を注いでいくよう、F1に対して促している。

7度のF1王者ミハエル・シューマッハー、地元ノルトライン=ヴェストファーレン州で州賞を受賞

 ドイツのノルトライン=ヴェストファーレン州は、同州自慢の出身者のひとりであり、7度のF1世界チャンピオンであるミハエル・シューマッハーに対し、F1での伝説的な功績を讃えて権威ある州賞を授けた。

 正式な授賞式は、7月20日にケルンのモーターワールドで執り行われる。モーターワールドにはシューマッハー家の私的なF1マシンコレクションと、シューマッハーの輝かしいキャリアに関連する記念品が収蔵されている。

メルセデスF1 W13の実験的セットアップを担当するハミルトン「過度の実験はレースの妨げになる」として控える方向

 メルセデスF1チームは、W13の改善を図るため、レースウイークエンドを使ってさまざまな実験を行っている。実験的セットアップの評価を主に担当しているルイス・ハミルトンは、週末にレースに集中できる日が近いうちに来ることを願っている。

 シーズン最初からメルセデスは、ポーパシングとバウンシングに苦しんでいる。彼らはマシンにはポテンシャルがあると信じ、それを引き出すために、主にハミルトンのマシンでさまざまな実験を行っている。

メルセデスF1、イギリスGPでアップグレードを導入へ。シルバーストンに抱く控えめな期待

 メルセデスF1チームは、次戦F1イギリスGPにおいて、W13に新パーツを導入する予定であることを明らかにした。今シーズン、優勝争いに加わることができずにいるメルセデスは、マシンが抱える問題を解決し、可能な限りのパフォーマンスを引き出すことを目指している。

 第9戦カナダGPでは、ルイス・ハミルトンが3位、ジョージ・ラッセルが4位を獲得、ポジティブな結果ではあったが、レッドブルとフェラーリからは大きく離されていた。

マゼピン、契約解除のハースF1チームに対する法的手続きを開始。サラリー支払いを請求

 2021年から2022年プレシーズンテスト1回目までハースF1のドライバーを務めたニキータ・マゼピンが、契約を打ち切ったハースが今年のサラリーを支払っていないとして、訴訟手続きを開始したことを明らかにした。

 ハースは、ロシアのウクライナ侵攻を受け、プレシーズンテスト2回目を前にした3月5日、ロシア企業であるタイトルスポンサー、ウラルカリとの契約と、ロシア出身のマゼピンとのドライバー契約を解除することを発表した。

レッドブルF1のペレス、カナダのクラッシュで首を痛める。次戦イギリスに向け、全快目指して治療中

 レッドブル・レーシングのセルジオ・ペレスは、F1第9戦カナダGP予選でクラッシュした際に、首を痛めていたことを明らかにした。次戦イギリスGPに万全の体調で臨めるよう、治療を行っているということだ。

 路面が濡れた状態で行われた予選のQ2で、ペレスはターン3でコースオフし、テックプロバリアにヒット、マシンをとめた。マシンから降りて、歩いてピットに戻るペレスの様子には、変わったところはみられなかった。しかし、その数時間後に首の痛みを感じ始めたということだ。決勝はギヤボックスの不具合が原因と推測されているトラブルにより、7周でリタイアしたため、首の状態を大きく悪化させることにはならなかったようだが、治療を必要とする状態であるという。

ペース不足、信頼性の問題、ダブルストップ中のトラブルに苦しんだマクラーレン。代表はドライバーに謝罪/F1第9戦

 マクラーレンF1チームのチーム代表であるアンドレアス・ザイドルは、ダニエル・リカルドとランド・ノリスに対する謝罪の言葉を語った。F1第9戦カナダGPの決勝レースで、ふたりの力量に相応しいパッケージを供給できなかったためだ。

 マクラーレンは、ポイントを加算できないままカナダを後にした。リカルドはトップ10入りを逃し11位、ノリスは15位という低いポジションでレースを終えた。

レッドブルF1、人種差別的発言を行ったジュニアドライバー、ビップスに対し職務停止処分を決定。ビップスは謝罪

 レッドブル・レーシングは、ジュニアドライバーであるユーリ・ビップスがTwitchで人種差別的な言葉を使ったといわれる問題についての調査を開始、それに伴い、彼がチームのための仕事を行うことを当面禁止すると発表した。

 現在21歳のビップスは2020年半ばからF2に参戦、昨年からハイテックGPに所属し、現在ランキング7位に位置している。今年のF1スペインGPでは、レッドブルは若手ドライバーのFP1起用規則により、ビップスを走らせた。

メルセデスF1代表「ポーパシングはすでに解決」と主張。今の課題は乗り心地を犠牲にせずにパフォーマンスを発揮すること

 メルセデスのチーム代表トト・ウォルフは、メルセデスはポーパシングとバウンシングを区別して考えており、前者についてはすでに解決しており、現在、後者への対処に取り組んでいると語った。

 2022年に導入されたF1新世代F1マシンは、グラウンドエフェクトの空力特性により、高速走行時に激しい縦揺れを起こす傾向にあり、各チームはこれに対する対処が必要になった。マシンによって影響の大きさが異なり、最も苦しんでいたチームのひとつがメルセデスだった。