2022年シーズンで7年目を迎えたハースF1チームと小松礼雄エンジニアリングディレクター。連戦のオーストリアGPでは、今季2度目のW入賞を達成した。コンストラクターズランキングでもアルファタウリを逆転して7位に上がり、6位のアルファロメオも視野に入ってきたという小松エンジニアだが、オーストリアGPはいい結果で終わることができたものの反省点も多いレースだったという。
コラム第9回は、前編・後編の2本立てでお届け。後編となる今回は、オーストリアGPの現場の事情を小松エンジニアが振り返ります。
2022年シーズンで7年目を迎えたハースF1チームと小松礼雄エンジニアリングディレクター。連戦のオーストリアGPでは、今季2度目のW入賞を達成した。コンストラクターズランキングでもアルファタウリを逆転して7位に上がり、6位のアルファロメオも視野に入ってきたという小松エンジニアだが、オーストリアGPはいい結果で終わることができたものの反省点も多いレースだったという。
コラム第9回は、前編・後編の2本立てでお届け。後編となる今回は、オーストリアGPの現場の事情を小松エンジニアが振り返ります。
メルセデスのジョージ・ラッセルは、F1で頻繁に起こるトラックリミット違反の問題には、シンプルで有効な解決策があると考えている。
レースウイークがひとつ終わるたびに、トラックリミット違反、ホワイトラインとペナルティに関する議論が激しさを増していくようだ。前回のF1第11戦オーストリアGPでも、予選から決勝にかけてこの問題が絶えずつきまとった。特に決勝レースでは、スチュワードが合計43回のトラックリミット違反を記録し、複数回の違反を認定されたドライバー数名に5秒ペナルティが科されることとなった。
2022年、アルファタウリの角田裕毅は、F1での2シーズン目を戦っている。昨年に続き、エディ・エディントン氏が、グランプリウイークエンドを通して角田の動きをくまなくチェックし、豊富な経験をもとに、彼の成長ぶり、あるいはどこに課題があるのかを忌憚なく指摘する。今回は2022年F1第10戦イギリスGPと第11戦オーストリアGPについて語ってもらった。
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シルバーストンを訪れた私は、次のオーストリアGP行きの誘いを断れず、2週連続で現地でレースを見る羽目になった。大勢の人々に知恵を授け、私の忠告に従った賢明な人々は、好成績を収めたようだ。詳しいことは、ギュンター・シュタイナー、あるいはオットマー・サフナウアーに聞いてみるといい。
さて、いつものように「早く本題に入ってください」と君にせかされる前に、角田裕毅の話をすることにしよう。本当はイギリスGP決勝11周目以降の話をするのは気が進まないのだが、これが本コラムのテーマなので逃げるわけにはいかない。
2022年F1第11戦オーストリアGPで各チームが走らせたマシンを、F1i.comの技術分野を担当するニコラス・カルペンティエルが観察し、印象に残った点などについて解説。第1回「アップデート導入のレッドブルに勝利したフェラーリ。リヤリミテッドサーキットで示した優位性」 に続く今回は、スキッドブロックに関して一部チームが行っているといわれるトリックに注目する。
F1第11戦オーストリアGPの決勝レースにおいて、火災の起きたカルロス・サインツ(フェラーリ)のマシンへの到着が遅かったという批判を受けたレッドブルリンクのマーシャルは、声明を発表した。
オーストリアGPの決勝レース後半、サインツはマックス・フェルスタッペン(レッドブル)を追って2番手を争っていたが、残り16周のところで壊滅的なエンジントラブルが発生した。サインツはターン4でマシンをコース外に寄せて停車せざるを得なかったが、マシン後部から炎が上がっていても、ブレーキを踏み続けている必要があったため、コクピットから出ることができなかった。
メルセデスF1チームは、オーストリアGPの予選でルイス・ハミルトンとジョージ・ラッセルが相次いでクラッシュした後、2台のW13の大規模な修理をどのようにして成し遂げたかを明かした。時間的な制限があるだけでなく、スペアパーツが不足していたために、非常に苦労したという。
レッドブルリンクでの金曜予選Q3で、最初にハミルトン、続いてラッセルがコースオフし、クラッシュした。マシンの損傷を調べたチームは、翌日のセッションに2台の修理を間に合わせるのは相当大変だということを知ったという。時間だけでなくスペアパーツにも制限があり、メルセデスは創造的な思考といくつかの妥協のもとにマシンの修復に取り組んだと、テクニカルディレクターのマイク・エリオットは説明している。
長年F1を取材しているベテランジャーナリスト、ルイス・バスコンセロス氏が、全20人のドライバーのグランプリウイークエンドの戦いを詳細にチェック、独自の視点でそれぞれを10段階で評価する。今年2回目のスプリントフォーマットとなった第11戦オーストリアGPでは、シャルル・ルクレールが第3戦オーストラリア以来の悲願の優勝を達成。レッドブルリンクでのそれぞれのドライバーたちの戦いぶりを、バスコンセロス氏が振り返る。
F1オーストリアGPの週末、観客の一部が他の観客に悪質な嫌がらせ行為を行っていたことが明らかになり、フォーミュラ・ワン・グループ、F1チーム、ドライバーたちが、強い非難の声を上げている。問題行為を行った人々に対しては、今後モータースポーツイベントへの参加を禁止するべきだという意見も出ている。
グランプリ期間中、他の観客から、性差別、人種差別、性的指向差別などの対象とされ、嫌がらせを受けた人々が、SNSを通して被害を訴えたことで、事件が一気に表面化し、フォーミュラ・ワン・グループは、日曜、次のような声明を発表した。
2022年F1第11戦オーストリアGPの舞台となったレッドブルリンクに、ホンダの首脳陣が訪れた。メンバーはHRCの渡辺康治社長と浅木泰昭四輪レース開発部部長、本田技研工業の三部敏宏社長と倉石誠司会長だ。コロナ禍で昨年の最終戦アブダビGPへ行くことが叶わず、このタイミングでの表敬訪問となったが、レッドブル側に感謝を伝えることができたという。一方で渡辺社長は、その前日に行われたF1コミッションには参加しなかったことも明かした。
レッドブルのモータースポーツコンサルタント、ヘルムート・マルコは、F1オーストリアGP決勝1周目にセルジオ・ペレスが試みたオーバーテイクを批判した。ペレスはターン4アウト側からジョージ・ラッセル(メルセデス)を抜こうとして接触、最終的にリタイアすることとなった。
ラッセルは、この接触の責任があると判断されて、5秒のタイムペナルティを受けた。しかしラッセルはそのペナルティを消化した上で、最終的に4位でフィニッシュすることができた。一方のペレスは、5番グリッドからスタートしながら、接触によってグラベルに飛び出し、ピットストップを行って最後尾に後退。マシンにダメージがあり、最終的にはチームはペレスをリタイアさせることを決めた。