シューマッハーがキャリアベストの6位「ルイスと戦えて楽しかったし、またW入賞という満足いく結果に」ハース/F1第11戦

 2022年F1オーストリアGP決勝で、ハースのミック・シューマッハーはキャリアベストの6位、ケビン・マグヌッセンは8位を獲得した。ダブル入賞を果たしたことで、ハースはコンストラクターズ選手権でアルファタウリを抜き、8位から7位にポジションを上げた。

■ミック・シューマッハー(ハースF1チーム)
決勝=6位
9番グリッド/タイヤ:ミディアム→ハード→ハード

 もう一度ルイス(・ハミルトン)と戦うのは楽しかった。もちろんタイヤに気をつけなければならないことはわかっていたけれど、昨日と比べてかなり印象が違った。タイヤの挙動のおかげで、すぐに1ストップレースにはならないと感じたし、風もまったく違っていて、コントロールが難しかった。

ガスリー、ペナルティの連続で15位「忘れてしまいたい週末。新パッケージに期待」:アルファタウリ/F1第11戦決勝

 2022年F1オーストリアGP決勝で、スクーデリア・アルファタウリのピエール・ガスリーは15位完走という結果だった。ガスリーは、セバスチャン・ベッテル(アストンマーティン)と接触したことで5秒のタイムペナルティとペナルティポイント2、トラックリミット違反で5秒のタイムペナルティとペナルティポイント1を科された。

ペレスと接触したラッセル、ペナルティに不満「あれはレーシングインシデント」メルセデス/F1第11戦決勝

 2022年F1オーストリアGP決勝で、メルセデスのジョージ・ラッセルは4位を獲得した。4番グリッドからスタート、1周目にセルジオ・ペレス(レッドブル)との接触があり、5秒のタイムペナルティおよびペナルティポイント2を科された。フロントウイングにダメージを負ったため、早めのピットストップを行い、ノーズを交換するとともにタイムペナルティを消化、19番手に落ちた後、ラッセルはポジションを挽回していき、最終的にチームメイトのルイス・ハミルトンの後ろ4位でフィニッシュした。

サインツ、PUトラブルでマシンが炎上「楽に1-2を達成できたはず。リタイアを受け入れるのは難しい」/F1第11戦

 2022年F1オーストリアGP決勝で、フェラーリのカルロス・サインツは、パワーユニットのトラブルにより56周でリタイアとなった。3番グリッドからポジションを守って走行、常にチームメイトのシャルル・ルクレールのすぐ後ろにつけ、終盤、ルクレールがトップに立った後は、3番手を走り、2番手マックス・フェルスタッペン(レッドブル)との差を縮めつつあった。しかしトラブルが発生し、ターン4のコース脇でストップ、マシンからは大きな炎が上がった。

レッドブル&HRC密着:予想以上のデグラデーションにフェルスタッペンも困惑「抜かれてからはついていけなかった」

 F1第11戦オーストリアGPをポールポジションからスタートしたマックス・フェルスタッペン(レッドブル)が、フェラーリのシャルル・ルクレールに逆転負けを喫した。レッドブルがレースで逆転されたのは、コース上に落ちていたデブリを拾ってマシンにダメージを負った前戦イギリスGPを除いて、今シーズン初めてだった。

 なぜ、フェルスタッペンはルクレールにレースペースで完敗したのか。実際にコース上でルクレールにオーバーテイクを許したフェルスタッペンは、こう説明する。

ペレス、アクシデントでリタイア「ラッセルほどのドライバーが接触を引き起こしたことに驚いている」/F1第11戦

 2022年F1オーストリアGP決勝で、レッドブルのセルジオ・ペレスは、1周目のアクシデントの影響で、24周リタイアという結果に終わった。

 ジョージ・ラッセル(メルセデス)とポジションを争うなかで接触が起き、ペレスはグラベルに飛び出した。すぐにピットストップを行って最後尾でレースに復帰。しかし最終的にピットに戻り、リタイアとなった。このアクシデントによりラッセルには5秒のタイムペナルティが科された。

ハミルトン3位「クラッシュで皆に迷惑をかけた。これはチームへのささやかなお礼のしるし」メルセデス/F1第11戦

 2022年F1オーストリアGP決勝で、メルセデスのルイス・ハミルトンは3位を獲得した。8番グリッドからスタート、ミック・シューマッハー(ハース)の後ろに下がるが、14周目にポジションを取り戻し、ミディアムタイヤで長いスティントを走ったことで、レース中盤には4番手に。28周目にハードタイヤに交換した後も4番手をキープ。51周目にミディアムタイヤに履き替え、ポジションを落とさずにコースに復帰。カルロス・サインツ(フェラーリ)がトラブルでリタイアしたことで3番手に繰り上がり、3戦連続、今季4回目の表彰台を獲得した。

【角田裕毅F1第11戦密着】FP2から続く問題を抱えて臨んだレース。ペースが上がらず16位「絶対に解決しなければ」

 角田裕毅(アルファタウリ)のF1第11戦オーストリアGPの決勝レース結果は、16位だった。

 レース後、ミックスゾーンに帰ってきた角田は、不完全燃焼に終わった週末を次のように振り返った。

「土曜日のフリー走行2回目からクルマに問題があって、スプリントの後にチームが全力で原因を探してくれたんですけど、なかなか見つけられないままレースをスタートしなければならず、まったくペースが上がらずに、このような結果に終わってしまいました」

ルクレール、スロットルトラブルを抱えながらの勝利に歓喜と安堵「本当に怖かった」/F1第11戦決勝

 2022年F1オーストリアGP決勝で、フェラーリのシャルル・ルクレールは、第3戦オーストラリアGP以来の今シーズン3勝目を挙げた。2番グリッドからスタートしたルクレールは、12周目にマックス・フェルスタッペン(レッドブル)を抜いてトップに立った。その後、ピットストップのタイミングで後ろに下がるたびにコース上で首位を取り返し、合計3回フェルスタッペンをオーバーテイク、終盤にはスロットルペダルのトラブルに見舞われながらも、ポジションを守り切り、勝利を手に入れた。チェッカーを受けたルクレールは、無線で喜びを爆発させた後、「怖かった。本当に怖かったよ」とつぶやいた。

フェルスタッペン2位「なぜこれほどタイヤに苦労したのか不可解。フェラーリと戦う速さもなかった」/F1第11戦

 2022年F1オーストリアGP決勝で、レッドブルのマックス・フェルスタッペンは2位を獲得した。

 1番グリッドからスタート、レース序盤をリードするが、12周目にシャルル・ルクレール(フェラーリ)に抜かれた翌周に、トップグループでは最初にピットイン。フェラーリ勢のタイヤ交換によって28周目に首位に立った後、32周目に再びルクレールに抜かれ、36周目に2度目のタイヤ交換を行った。フェラーリ2台のピットインで51周目に首位に繰り上がったが、53周目にルクレールにオーバーテイクされ、2番手に。背後を走るカルロス・サインツ(フェラーリ)がトラブルでストップしたことによりバーチャル・セーフティカーが導入され、58周目にルクレールと同時にピットイン。レース終盤、同じタイヤの条件で優勝争いをするなか、ルクレールにはスロットルのトラブルが発生するが、フェルスタッペンは追い切れず、1.532秒差の2位となった。