F1第11戦オーストリアGP予選トップ10ドライバーコメント(1)

 2022年F1第10戦イギリスGPの予選が行われ、6〜10番手のドライバーが金曜日を振り返った。6〜10番手のドライバーはケビン・マグヌッセン(ハース)、ミック・シューマッハー(ハース)、フェルナンド・アロンソ(アルピーヌ)、ルイス・ハミルトン(メルセデス)、ピエール・ガスリー(アルファタウリ)だ。

【F1インタビュー】同士討ちを喫し、レッドブルの優勝争いを妨げた角田は「今までで一番へこんでいた」と山本雅史氏

 F1第10戦イギリスGPに続き、第11戦オーストリアGPの現場にも足を運んだ元ホンダの山本雅史氏。舞台となるのはレッドブルリンクで、その名の通りレッドブルの地元だ。

 山本氏はイギリスGPを振り返り、同士討ちのきっかけを作った角田裕毅(アルファタウリ)について「いままでで一番へこんでいました」と明かした。一方レッドブルについては、角田のマシンから落下したパーツで車体にダメージを負ったマックス・フェルスタッペンが優勝争いから脱落したものの、投入したアップデートの効果が見られたことに前向きな姿勢であると語った。

F1 Topic:予選Q2最終アタックの1コーナーで飛び出した角田。またもチームメイト同士の争いが火種に

「残念ながらQ2での最後のアタックで、タイヤが冷えたままタイムアタックに入り、1コーナーで大きくスナップ(オーバーステア)が出てしまい、アタックが台無しになってしまいました」

 これは、アルファタウリが予選後に出したチームリリースでの角田裕毅のコメントだ。しかし、そこにはなぜタイヤが冷えたのかという理由は書かれていない。

ガスリー予選10番手「アップグレードがないことを考えれば満足の結果。ここからポイントを狙う」/F1第11戦

 2022年F1オーストリアGPの金曜予選で、スクーデリア・アルファタウリのピエール・ガスリーは10番手を獲得した。Q2で11番手となったため、予選走行を終了。しかし後にQ2でのセルジオ・ペレス(レッドブル)のタイムが抹消されたことにより、ガスリーの順位は10番手に繰り上げられた。

■ピエール・ガスリー(スクーデリア・アルファタウリ)
FP1 16番手(1分07秒592:ソフトタイヤ/33周)
予選 10番手(Q1=15番手1分06秒589:ソフトタイヤ/Q2=10番手(セルジオ・ペレスのタイム抹消前は11番手)1分06秒160:ソフトタイヤ)

予選トップ3を狙ったハミルトン&ラッセルが相次いでクラッシュ。メルセデスは修復に懸念も、ミスを責めず/F1第11戦

 2022年F1オーストリアGPの金曜予選で、メルセデスのルイス・ハミルトンは9番手、ジョージ・ラッセルは4番手を獲得した。ハミルトンは、Q3での最初のタイヤセットで走行中、本格的なタイムを出す前に、ターン7入口で体勢を崩し、コースオフしてバリアにクラッシュした。セッションは赤旗中断となり、ハミルトンは幸い身体的に問題なかったものの、それ以降は走れず、トップ10中、最下位となった。その後、予選4番手タイムを出したセルジオ・ペレス(レッドブル)のタイム抹消により、ハミルトンの順位は9番手に繰り上がった。

レッドブル&HRC密着:空力性能とPUが大きく影響するオーストリアでフェラーリを上回る。ターボにアドバンテージ

 チームのホームレースであるにも関わらず、苦戦が予想されていたF1第11戦オーストリアGPでのレッドブル。しかし、初日のフリー走行1回目はマックス・フェルスタッペンが2番手のシャルル・ルクレール(フェラーリ)にコンマ2秒以上の差つけてトップに立つと、土曜日にスプリントが開催されるため、金曜日に行われた予選でもポールポジションを獲得した。

 なぜ、フェルスタッペンはオーストリアGPの初日にフェラーリ勢を上回ったのか。

ルクレール予選2番手「この5戦は悲惨だった。今度こそふさわしいポイントを手に入れたい」フェラーリ/F1第11戦

 2022年F1オーストリアGPの金曜予選で、フェラーリのシャルル・ルクレールは2番手、カルロス・サインツは3番手だった。Q3では2回の赤旗が出て、残り約2分半で再開された時点で、首位はマックス・フェルスタッペン(レッドブル)、2番手ルクレール、3番手サインツの順。最後のアタックラップで3人はそれぞれタイムを更新し、順位は変わらなかった。フェルスタッペンとのタイム差はルクレールは0.029秒、サインツは0.082秒という僅差の戦いだった。

【角田裕毅F1第11戦密着】予定通りの準備で予選を迎えるも、Q3進出を逃す「タイヤが冷えたままアタックに入った」

 第4戦エミリア・ロマーニャGP以来、7戦ぶりにスプリントが開催される第11戦オーストリアGPでは、公式予選は土曜日ではなく、金曜日に行われる。

 したがって、予選へ向けた準備はフリー走行1回目の1セッションだけだ。この60分間のフリー走行で、角田裕毅(アルファタウリ)は、順調に周回をこなしていた。ミディアムタイヤを2セット、ソフトタイヤを1セット、合計3セットのニュータイヤを履いて、10番手のタイムを刻んでいた。フリー走行から積極的にニュータイヤを投入したことについて、角田は「予定通りのことで、うまくやれていたと思います」と、予選に向けて手応えをつかんでいた。

フェルスタッペンが0.029秒差でポール獲得「セクター3で挽回できた。スプリントでも強さを発揮できるはず」/F1第11戦

 2022年F1オーストリアGPの金曜予選で、レッドブルのマックス・フェルスタッペンはポールポジションを獲得した。

 Q3は2回赤旗が出る展開に。1回目の赤旗直前に、フェルスタッペンは暫定トップに立っていた。予選再開直後に再び赤旗となり、残り2分半での最後のアタックで唯一、1分4秒台に入り、2番手シャルル・ルクレール(フェラーリ)と0.029秒差で首位を守った。フェルスタッペンは土曜のスプリントを先頭グリッドからスタートする予定。

角田裕毅、予選14番手「Q3進出のチャンスがあっただけにがっかり」新品タイヤで思いどおりの走りができず/F1第11戦

 2022年F1オーストリアGPの金曜予選で、スクーデリア・アルファタウリの角田裕毅は14番手を獲得した。

 チーフレースエンジニアのジョナサン・エドルズは一日を振り返り、次のようにコメントしている。

「予選を前に、今回Q3進出に十分な競争力がないことは分かっていた。実際、この短いコースで、Q2に進めるかどうかぎりぎりの状態だったため、Q1では3回のランを行うことを決めた。これがうまくいき、ドライバーふたりともがQ2に進出することができた」