アストンマーティンと交渉中のベッテル「継続への明確な意志がある」と明かす。移籍の噂は一蹴

 セバスチャン・ベッテルは、今週末のF1第12戦フランスGPを前に、2023年シーズンもアストンマーティンとF1に留まるという「明確な意志」があることを認めた。

 ベッテルのF1での将来については最近憶測が飛び交っており、不振のシーズンを根拠に今年末のF1引退がうわさされている。しかしアストンマーティンのチーム代表であるマイク・クラックは、チームとベッテルは前向きな話し合いを行っており、F1のサマーブレイク後には結果が出ることを期待していると述べ、ベッテルもクラックのコメントに同意した。

メルセデスF1、コンマ数秒のギャップを縮めるべく、フランスでもアップグレードを投入へ

 メルセデスは、F1第12戦フランスGPにマシンのアップグレードを持ち込むことを明らかにしている。木曜のガレージでは、新しいデザインのノーズが目撃されている。

 シーズン序盤はトップ2であるフェラーリとレッドブルに大幅な後れを取っていたメルセデスだが、ポーパシング(縦揺れ現象)への対策を進め、徐々にW13のパフォーマンスが向上してきた。第8戦アゼルバイジャンから第11戦オーストリアまで4戦連続で表彰台を獲得した後で臨むフランスGPは、高い気温が予想され、ポール・リカールのサーキットの路面がスムーズであることなどから、メルセデスが好結果を挙げる可能性があると予想されている。

ベッテル、アストンマーティン初のグランプリカーでデモ走行。GPデビューから100年の記念イベント/F1フランスGP

 F1フランスGPの週末、アストンマーティンはグランプリデビューから100年を迎えることを記念し、1922年型TT1のデモ走行を、レギュラードライバーであるセバスチャン・ベッテルによって行った。

 アストンマーティンの初のグランプリカーで、『グリーン・ピー(Green Pea)』と呼ばれたこのマシンは、1922年フランスGPに登場。今年のフランスGPはそれから100年後に当たる。

フェラーリF1のサインツ、フランスGPでグリッド降格ペナルティの可能性。前戦のトラブルを受け、新PU投入を検討中

 F1オーストリアGP決勝をパワーユニット(PU)トラブルでリタイアしたフェラーリのカルロス・サインツは、チームが今週末のフランスGPで新しいパワーユニットを装着するかどうかを検討中であると語った。新しいエレメントを入れた場合、グリッドペナルティを受けることになる。

 サインツは、3番手を走行し、2番手のマックス・フェルスタッペン(レッドブル)を追っている時にパワーユニットにトラブルが発生、コース脇にマシンをとめた。マシン後部から大きな炎が上がり、サインツのF1-75は大きな損傷を負った。

角田裕毅、フランスGPでの大規模なアップデート投入に期待「また中団トップで争いたい」/F1第10戦プレビュー

 アルファタウリの角田裕毅は、今週末のF1第12戦フランスGPに向け、マシンに大きなアップグレードを投入することで中団勢のトップで争えるようになることに期待していると語った。

 第11戦オーストリアGP終了時点で、角田は11ポイントを獲得し、ドライバーズ選手権で16位につけている。スプリントの行われたオーストリアGPでは16位に終わり、「今年ここまでで一番厳しいレース週末だった」と振り返った。

ペレス、F1タイトル争いに向けフランスGPで状況を変えたいと語る「これ以上失点しないことが重要」

 レッドブルのセルジオ・ペレスは、2022年シーズンの第11戦オーストリアGPを終えた時点で、ドライバーズ選手権においてチームメイトのマックス・フェルスタッペンに57ポイント差をつけられているが、自身がF1の世界タイトル争いから外れているとは考えていない。

 ペレスとフェルスタッペンの差は、今年5月にペレスがモナコGPで勝利を飾った時点では、わずか15ポイントだった。しかしそれ以降の4戦のうち、カナダとオーストリアの2戦でリタイアを喫したペレスは、ランキングでフェルスタッペンに大きく離され、現在2位につけているシャルル・ルクレール(フェラーリ)とは19ポイントの差をつけられている。

ウイリアムズF1、フランスGPでラティフィにもアップグレードを投入へ。過去2戦で十分なフィードバックを取得

 ウイリアムズは、今週末のF1第12戦フランスGPでニコラス・ラティフィにFW44の最新パッケージを実装できる状態になったと述べている。

 アレクサンダー・アルボンのマシンには先に第10戦イギリスGPで空力のアップデートが投入されたが、悪天候のシルバーストンでアルボンがスタート直後にクラッシュしたため、ウイリアムズは全面的な変更については限られたデータしか収集できなかった。

ハミルトン、F1フランスGPのFP1は走行せず。メルセデスが若手ドライバーテスト規則に基づきデ・フリースを起用

 メルセデスF1チームは、第12戦フランスGPの金曜フリープラクティス1で、ルイス・ハミルトンのマシンにニック・デ・フリースを乗せることを発表した。2022年のF1競技レギュレーションにおいて、各チームはシーズン中に2回、若手ドライバーを金曜プラクティスで起用することが義務付けられている。

 F1は、F1昇格を目指すドライバーたちにF1マシンで走行する機会を与えるための規定として、金曜プラクティスでの走行について以下のように定めた。

F1フランスGPの将来に懸念。契約は2022年で終了、来季以降に“毎年のイベント”として更新される可能性は望み薄

 F1フランスGPの将来には深刻な懸念が生じている。ポールリカールのグランプリ主催者とF1の間における現在の契約は、今年のレース後に終了するが、少なくとも毎年のイベントとして契約が更新される可能性が低いのだ。

 ニースでのストリートレースについてのうわさもある。F1はニース市のアリアンツ・リビエラ・スタジアム周辺の候補地を検討しているが、当面はこのプロジェクトは実現しないだろう。