オーストリアで起きた観客への罵倒や嫌がらせ行為を受けて、F1フランスGPでは警備を強化

 F1第11戦オーストリアGPで起きた罵倒や嫌がらせなどの行為の報道を受け、ポール・リカールで開催される今週末の第12戦フランスGPでは警備が強化される。

 レッドブルリンクでは、嫌がらせや許し難い発言にさらされた観客たちが、ソーシャルメディアでこうしたトラブルについて報告した。これに対してフォーミュラ・ワン・グループは嫌がらせの行為を非難し、そうした報告を「非常に真剣に」受け止めると述べた。またフランスGPの主催者は、今週末に具体的な警備対策を実施することで対応する。

マシントラブルにより得点を失っている現状に困惑するアロンソ「本当に奇妙なシーズン」

 アルピーヌF1のフェルナンド・アロンソは、2022年シーズンの自身が好調であることを認めつつ、度重なるトラブルにより大量のポイントを失っていることに不満を漏らした。

 F1第11戦オーストリアGPのスプリント予選でアロンソのマシンには電気系統のトラブルが発生し、アロンソはそのまま出走することができず、翌日の決勝レースを最後尾からスタートした。

アストンマーティンと交渉中のベッテル「継続への明確な意志がある」と明かす。移籍の噂は一蹴

 セバスチャン・ベッテルは、今週末のF1第12戦フランスGPを前に、2023年シーズンもアストンマーティンとF1に留まるという「明確な意志」があることを認めた。

 ベッテルのF1での将来については最近憶測が飛び交っており、不振のシーズンを根拠に今年末のF1引退がうわさされている。しかしアストンマーティンのチーム代表であるマイク・クラックは、チームとベッテルは前向きな話し合いを行っており、F1のサマーブレイク後には結果が出ることを期待していると述べ、ベッテルもクラックのコメントに同意した。

メルセデスF1、コンマ数秒のギャップを縮めるべく、フランスでもアップグレードを投入へ

 メルセデスは、F1第12戦フランスGPにマシンのアップグレードを持ち込むことを明らかにしている。木曜のガレージでは、新しいデザインのノーズが目撃されている。

 シーズン序盤はトップ2であるフェラーリとレッドブルに大幅な後れを取っていたメルセデスだが、ポーパシング(縦揺れ現象)への対策を進め、徐々にW13のパフォーマンスが向上してきた。第8戦アゼルバイジャンから第11戦オーストリアまで4戦連続で表彰台を獲得した後で臨むフランスGPは、高い気温が予想され、ポール・リカールのサーキットの路面がスムーズであることなどから、メルセデスが好結果を挙げる可能性があると予想されている。

疑惑のマシンB194で才能を疑問視されていたシューマッハ。だがその実力は本物だった

疑惑のマシンB194で才能を疑問視されていたシューマッハ。だがその実力は本物だった

7度のワールドチャンピオンを獲得したミハエル・シューマッハ。成績を上げる事だけでなく、彼はチーム全体にポジティブな影響を及ぼし、チャンピオンチームを作り上げていった。90年代のシューマッハを元F1メカニック津川哲夫が私的解説する。

投稿 疑惑のマシンB194で才能を疑問視されていたシューマッハ。だがその実力は本物だった自動車情報誌「ベストカー」 に最初に表示されました。

ベッテル、アストンマーティン初のグランプリカーでデモ走行。GPデビューから100年の記念イベント/F1フランスGP

 F1フランスGPの週末、アストンマーティンはグランプリデビューから100年を迎えることを記念し、1922年型TT1のデモ走行を、レギュラードライバーであるセバスチャン・ベッテルによって行った。

 アストンマーティンの初のグランプリカーで、『グリーン・ピー(Green Pea)』と呼ばれたこのマシンは、1922年フランスGPに登場。今年のフランスGPはそれから100年後に当たる。

フェラーリF1のサインツ、フランスGPでグリッド降格ペナルティの可能性。前戦のトラブルを受け、新PU投入を検討中

 F1オーストリアGP決勝をパワーユニット(PU)トラブルでリタイアしたフェラーリのカルロス・サインツは、チームが今週末のフランスGPで新しいパワーユニットを装着するかどうかを検討中であると語った。新しいエレメントを入れた場合、グリッドペナルティを受けることになる。

 サインツは、3番手を走行し、2番手のマックス・フェルスタッペン(レッドブル)を追っている時にパワーユニットにトラブルが発生、コース脇にマシンをとめた。マシン後部から大きな炎が上がり、サインツのF1-75は大きな損傷を負った。

角田裕毅、フランスGPでの大規模なアップデート投入に期待「また中団トップで争いたい」/F1第10戦プレビュー

 アルファタウリの角田裕毅は、今週末のF1第12戦フランスGPに向け、マシンに大きなアップグレードを投入することで中団勢のトップで争えるようになることに期待していると語った。

 第11戦オーストリアGP終了時点で、角田は11ポイントを獲得し、ドライバーズ選手権で16位につけている。スプリントの行われたオーストリアGPでは16位に終わり、「今年ここまでで一番厳しいレース週末だった」と振り返った。

【F1チームの戦い方:小松礼雄コラム第9回後編】連続W入賞。チームプレイで貢献のケビンと若さゆえに不満を抱えたミック

 2022年シーズンで7年目を迎えたハースF1チームと小松礼雄エンジニアリングディレクター。連戦のオーストリアGPでは、今季2度目のW入賞を達成した。コンストラクターズランキングでもアルファタウリを逆転して7位に上がり、6位のアルファロメオも視野に入ってきたという小松エンジニアだが、オーストリアGPはいい結果で終わることができたものの反省点も多いレースだったという。

 コラム第9回は、前編・後編の2本立てでお届け。後編となる今回は、オーストリアGPの現場の事情を小松エンジニアが振り返ります。

感情的になりやすい角田裕毅に対して他ドライバーたちがアドバイス。重要なのは「バランス」とサインツ

 レッドブルのモータースポーツコンサルタントを務めるヘルムート・マルコが角田裕毅(アルファタウリ)の激しい気性に苦言を呈したことが話題になるなか、レース中に感情的になることは仕方ないというF1ドライバーたちから角田へアドバイスが寄せられた。