ハースF1に対し未払いの賃金の支払いを求める訴訟を起こしたマゼピン。裁判はスイスで実施へ

 ハースF1チームから放出されたドライバーのニキータ・マゼピンは、ハースに対する訴訟が「本格化」しており、裁判地はスイスが選ばれたと述べている。

 ロシアによるウクライナ侵攻を受け、ハースは一方的にウラルカリ社とのスポンサー契約を打ち切り、マゼピンを解雇した。また、マゼピンの父親でウラルカリ社の主要株主のオリガルヒ、ドミトリー・マゼピンとも袂を分つことになった。

【F1チーム代表の現場事情:フェラーリ】賞賛から非難の対象へ。巨大なプレッシャーに耐えつつチームを鼓舞するビノット

 大きな責任を担うF1チーム首脳陣は、さまざまな問題に対処しながら毎レースウイークエンドを過ごしている。チームボスひとりひとりのコメントや行動から、直面している問題や彼のキャラクターを知ることができる。今回は、フェラーリの代表マッティア・ビノットに注目した。

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 イギリスGPとオーストリアGPで、結果としてはフェラーリは2連勝を挙げたが、マッティア・ビノット代表にとって決して楽な2週間ではなかった。

 フェラーリで働く者には信じられないほどのプレッシャーがのしかかる。イタリアという国を代表する存在であるため、フェラーリには常に厳しい目が向けられ、大きな期待がかけられるのだ。

ペレス、F1タイトル争いに向けフランスGPで状況を変えたいと語る「これ以上失点しないことが重要」

 レッドブルのセルジオ・ペレスは、2022年シーズンの第11戦オーストリアGPを終えた時点で、ドライバーズ選手権においてチームメイトのマックス・フェルスタッペンに57ポイント差をつけられているが、自身がF1の世界タイトル争いから外れているとは考えていない。

 ペレスとフェルスタッペンの差は、今年5月にペレスがモナコGPで勝利を飾った時点では、わずか15ポイントだった。しかしそれ以降の4戦のうち、カナダとオーストリアの2戦でリタイアを喫したペレスは、ランキングでフェルスタッペンに大きく離され、現在2位につけているシャルル・ルクレール(フェラーリ)とは19ポイントの差をつけられている。

ウイリアムズF1、フランスGPでラティフィにもアップグレードを投入へ。過去2戦で十分なフィードバックを取得

 ウイリアムズは、今週末のF1第12戦フランスGPでニコラス・ラティフィにFW44の最新パッケージを実装できる状態になったと述べている。

 アレクサンダー・アルボンのマシンには先に第10戦イギリスGPで空力のアップデートが投入されたが、悪天候のシルバーストンでアルボンがスタート直後にクラッシュしたため、ウイリアムズは全面的な変更については限られたデータしか収集できなかった。

ハミルトン、F1フランスGPのFP1は走行せず。メルセデスが若手ドライバーテスト規則に基づきデ・フリースを起用

 メルセデスF1チームは、第12戦フランスGPの金曜フリープラクティス1で、ルイス・ハミルトンのマシンにニック・デ・フリースを乗せることを発表した。2022年のF1競技レギュレーションにおいて、各チームはシーズン中に2回、若手ドライバーを金曜プラクティスで起用することが義務付けられている。

 F1は、F1昇格を目指すドライバーたちにF1マシンで走行する機会を与えるための規定として、金曜プラクティスでの走行について以下のように定めた。

メルセデスF1、グローバルなスポーツチームとして初めて『再生可能代替航空燃料』に投資

 メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラワン・チームは、2030年までに二酸化炭素排出量ゼロを実現するための「画期的な」持続可能性への取り組みを新たに始めた。メルセデスは、再生可能代替航空燃料(SAF:Sustainable Aviation Fuel)に投資した初めてのグローバルスポーツチームとなったのだ。この取り組みにより、チームが予測している二酸化炭素排出量全体の4分の1以上を占める、航空機利用の際の排出量を減らすことになる。

 SAFは、再生可能または廃棄物由来の航空燃料で、将来の国際航空便による二酸化炭素排出量削減において重要な役目を担う、国際民間航空機関が認めた新技術だ。メルセデスは、2026年までにスコープ3の50%削減を達成し、2030年までに二酸化炭素排出量をゼロにする取り組みのなかで、SAFが中心的な役割を果たすと述べている。

F1日本GPの角田裕毅ヘルメットをデザインしよう! レッドブルが『#待ってたぞ鈴鹿』企画第1弾を発表

 7月20日、レッドブル・ジャパンは10月7~9日に鈴鹿サーキットで開催されるF1日本GP『Honda 日本グランプリレース』に先立ち、アクセル全開連続サプライズ企画『#待ってたぞ鈴鹿』第1弾を発表。母国GPとなる角田裕毅(アルファタウリ)のヘルメットデザインコンテストを実施すると発表した。

2戦連続入賞のシューマッハーをハースF1代表が賞賛「今のミックは、クラッシュせずに、ポイントを稼いでくる」

 当初予想されていたよりも時間はかかったが、ミック・シューマッハーは今、確実に進歩を遂げつつある。F1イギリスGPとオーストリアGPの両方でポイントを獲得したシューマッハーは、この2連戦において最も注目されたドライバーのひとりだった。

 2021年にハースからF1にデビューしたシューマッハーは、同じルーキーのチームメイト、ニキータ・マゼピンよりも速く、安定感もあった。比較的スムーズなデビューイヤーを過ごした後、今年、マゼピンと入れ替わる形で経験豊富で速さのあるケビン・マグヌッセンが加入すると、シューマッハーは苦戦するようになった。

F1のトラックリミット違反抑止策としてグラベルトラップを提案するラッセル。一貫性のないペナルティの出し方にも言及

 メルセデスのジョージ・ラッセルは、F1で頻繁に起こるトラックリミット違反の問題には、シンプルで有効な解決策があると考えている。

 レースウイークがひとつ終わるたびに、トラックリミット違反、ホワイトラインとペナルティに関する議論が激しさを増していくようだ。前回のF1第11戦オーストリアGPでも、予選から決勝にかけてこの問題が絶えずつきまとった。特に決勝レースでは、スチュワードが合計43回のトラックリミット違反を記録し、複数回の違反を認定されたドライバー数名に5秒ペナルティが科されることとなった。