レッドブルF1とのテスト兼リザーブドライバー契約を解除されたビップス、ジュニアプログラムには残留

 レッドブル・レーシングは、ユーリ・ビップスとチームの間のテスト兼リザーブドライバー契約を解除したが、ビップスをジュニアドライバープログラムに残留させるという。

 ハイテックからFIA F2に参戦しているビップスは、Twitchでゲームのライブストリーム中に人種差別的な言葉を使ったことで、レッドブル・レーシングのリザーブドライバーの役目を失った。

F1第11戦木曜会見:「一番の問題はクルマの中で熱くなること」同士討ちを喫した角田、旧知のスポーツ心理学者と再タッグ

 今季これまでドライバーズ会見は、グランプリ週末の金曜日に行われていた。メディア対応を含めた週末のプログラムを金曜からの3日間に凝縮して、ドライバーたちの負担が減らすというのが、当初の意図だったからだ。しかし前戦イギリスGPから、木曜日に前倒しされることになった。

 実際にはドライバーたちは木曜からサーキットに来て、ミーティングや単独インタビューやプロモーション活動など、山ほどの行事をこなす必要があった。定例会見を金曜日に移す恩恵は、ほとんどなかったということだ。

周冠宇のクラッシュを受け、GPDA会長のブルツもロールフープに注目。F2でのインシデントを引き起こした縁石にも言及

 グランプリ・ドライバーズ・アソシエイション(GPDA)の会長を務めるアレクサンダー・ブルツは、先週末のシルバーストンで起きた2件の重大なインシデントを受け、FIAに対してスポーツにおけるドライバーの安全性を改善する努力を続けるよう求めた。

 F1第10戦イギリスGPでは、スタート直後に車体が逆さまになった周冠宇(アルファロメオ)の大事故の印象が強かったが、その日の早い時間にFIA F2のスプリントレースで起きたデニス・ハウガー(プレマ・レーシング)とロイ・ニッサニー(ダムス)によるクラッシュも、同様に懸念されるものだった。

フェラーリF1内に亀裂との報道をルクレールが否定「不本意な結果でもチームは団結」

 F1第10戦イギリスGPでシャルル・ルクレールがレースをリードしながら勝利を失った後、フェラーリチーム内に不協和音が生じているという報道を、ルクレールは打ち消した。

 モナコGPと同様、ルクレールはトップを走っていたものの、終盤のセーフティカー導入時のフェラーリの戦略判断によって首位の座を失ってしまった。セーフティカー導入中に、フェラーリは2番手を走行していたカルロス・サインツを呼び戻して新品のソフトタイヤに交換させ、ルクレールはハードタイヤのまま先頭でステイアウトさせた。しかし残り約10周というところでレースが再開されると、ルクレールは、タイヤのアドバンテージを持つサインツに抜かれてしまった。ルクレールは果敢に2番手のポジションを守ろうとしたが、最終的にレッドブルのセルジオ・ペレスとメルセデスのルイス・ハミルトンに追い抜かれ、優勝するはずだったレースを4位でフィニッシュした。

F1技術解説:第10戦(2)優勝を逃がすも最速だったアップグレード版レッドブルRB18

 2022年F1第10戦イギリスGPで各チームが走らせたマシンを、F1i.comの技術分野を担当するニコラス・カルペンティエルが観察し、印象に残った点などについて解説。第1回「フロアのたわみを規制するFIAの意図と、抵抗するレッドブル&フェラーリ」に続く今回は、レッドブルとフェラーリが持ち込んだアップグレードを紹介する。

【F1第10戦無線レビュー(2)】首位を奪い返したサインツ「フェラーリで初優勝できて、なんと言っていいのかわからない」

 2022年F1第10戦イギリスGPの決勝レース。リスタートで首位を守ったカルロス・サインツだったが、徐々にチームメイトのシャルル・ルクレールが迫ってきた。ターゲットタイムを出せなかったサインツに対し、チームは順位の入れ替えを要求。ルクレールは首位に立ったが、セーフティカー導入時にピットストップを行ったサインツが終盤にトップの座を奪い返し、キャリア初優勝を飾った。イギリスGPのレース後半を無線とともに振り返る

鈴鹿サーキット、F1日本GPでレッドブル/アルファタウリ応援席を設定。限定グッズも配布へ

 7月8日、鈴鹿サーキットは、2022年10月7~9日に開催されるF1日本GP『Honda 日本グランプリレース』において、“C席”すべてがレッドブル/アルファタウリ応援席として設定されることが決定したと発表した。

 F1日本グランプリが2019年以来、3年ぶりに開催される予定の今季、鈴鹿サーキットの第2コーナーからS字コーナーにかけてのC席エリア全席が、レッドブルファミリーファンのために、オラクル・レッドブル・レーシング応援席、スクーデリア・アルファタウリ応援席に設定される。

注目集まるレッドブルF1の次世代PU「ホンダとは話をしていない」と代表。ポルシェとの契約については明言避ける

 レッドブル・レーシングがF1パワーユニットの新レギュレーションが導入される2026年に向けて、パワーユニット部門においてポルシェと提携するとうわさされている。正式発表が近づいているともいわれるが、F1イギリスGPの段階では、チーム代表クリスチャン・ホーナーは、これについて明言を避けた。また、ホンダが2026年にF1に復帰する可能性に関しては、少なくともレッドブルはそれに関する話し合いを行ってはいないと、ホーナーはコメントした。

【F1第10戦無線レビュー(1)】フェルスタッペン「何かカーボンパーツを乗り越えた」ペースダウンで緊急ピットイン

 2022年F1第10戦イギリスGPの決勝レース。スタート直後に多重クラッシュが発生し、周冠宇のマシンがひっくり返った状態でグラベルまではじき出される事態となった。レースはすぐさま赤旗となり、再開後はドライバーズ選手権で首位に立つマックス・フェルスタッペンがトラブルに見舞われた。イギリスGPのレース前半を無線とともに振り返る

F1技術解説:第10戦(1)フロアのたわみを規制するFIAの意図と、抵抗するレッドブル&フェラーリ

 2022年F1第10戦イギリスGPで各チームが走らせたマシンを、F1i.comの技術分野を担当するニコラス・カルペンティエルが観察し、印象に残った点などについて解説。今回は、FIAがチームに送付した技術指令書がもたらす影響について語った。

 FIAは、ポーパシング/バウンシングがドライバーの健康や安全に大きな影響を及ぼすことを懸念し、カナダGP直前にこれを軽減するための技術指令書をチームに対して送った。しかし後に修正版が発表され、発効はフランスGPからと定められた。