ネルソン・ピケ、人種差別発言問題について謝罪する一方、強い反論も。F1はパドックへの出入り禁止を通達か

 3度のF1王者ネルソン・ピケは、ルイス・ハミルトンに関して人種差別的発言を行ったとしてモータースポーツ界から激しい非難を受けるなかで、声明を発表、謝罪と釈明を行った。しかしF1側はこれを受け入れず、ピケのパドックへの出入りを禁じる見通しだと報じられている。

 昨年11月に公開されたポルトガル語でのポッドキャストのなかで、2021年F1イギリスGPでのハミルトンとマックス・フェルスタッペン(レッドブル)の接触について語ったピケは、ふたりの事故についてハミルトンを非難、この際に複数回、ハミルトンを名前で呼ばずに差別的な意味を持つと思われる単語を使った。

FIAがF1パワーユニット交換規定や週末のスケジュールなどの変更を発表。次世代PU規則の公表は延期に

 2022年2回目の世界モータースポーツ評議会会合が、6月29日、パリで開催され、今季F1スポーティングおよびテクニカルレギュレーションにおけるいくつかの変更が承認された。パワーユニット交換、燃料温度、ウイングのたわみ検査などの規定に修正が加えられたほか、今年から金曜に実施されていたドライバー記者会見が木曜に戻された。なお、当初は今回の会合で発表されることが期待されていた2026年以降の新パワーユニット規則については、次回会合前に最終決定することを目指すということだ。

元F1ドライバーのウエーバー、古巣レッドブルは「何でも対応できる」と評価。今季の選手権を支配していくと予想

 元レッドブルのF1ドライバーであるマーク・ウエーバーは、古巣のレッドブルと万能のマシンRB18が、2022年F1世界選手権の支配を続けていくだろうと考えている。

 レッドブル・レーシングは、今シーズンこれまでに争われた9戦のうち7戦で優勝している。マックス・フェルスタッペンは6勝を上げて、ドライバーズランキングではチームメイトのセルジオ・ペレスに36ポイントと大差をつけている。

【角田裕毅を海外F1ライターが斬る:第8/9戦】速さはある。契約を確実に決めるにはミスをなくさなければならない

 2022年、アルファタウリの角田裕毅は、F1での2シーズン目を戦っている。昨年に続き、エディ・エディントン氏が、グランプリウイークエンドを通して角田の動きをくまなくチェックし、豊富な経験をもとに、彼の成長ぶり、あるいはどこに課題があるのかを忌憚なく指摘する。今回は2022年F1第8戦アゼルバイジャンGPと第9戦カナダGPについて語ってもらった。

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 バクーからモントリオールという連戦スケジュールを組んだ人間は終身刑に処すべきだ。直行便がなく、へとへとでカナダに到着すると、スーツケースが届いておらず、係員は探してくれようともしない。天気はひどいし(6月半ばに凍えるような思いをするのであれば、イギリスにいればよかった)、時差は8時間だ。帰宅するころには体調が最悪だった。

アロンソは「今も士気が高く、ライオンのようだ」とオコン。2023年もアルピーヌF1に残留することを望む

 エステバン・オコンは、チームメイトのフェルナンド・アロンソが引き続き2023年シーズンもアルピーヌに残ることを望んでいると述べている。

 アロンソはF1を2シーズン休止してWEC世界耐久選手権に参戦した後、2021年シーズンの初めにF1に復帰したが、この契約は今シーズン末で終了となる。

レッドブル、ニューウェイ設計のハイパーカー『RB17』の発売を発表。F1の技術を投入、価格は8億円超

 レッドブル・レーシング・グループのハイパフォーマンス・エンジニアリング部門であるレッドブル・アドバンスト・テクノロジーズは、6月28日、同社が初めて自社で設計、開発、製造を行うハイパーカー『RB17』のプロジェクトについて詳細を発表した。

 2シーターのハイパーカー、RB17の製作を担当するのは、レッドブル・レーシングおよびレッドブル・アドバンスト・テクノロジーズのチーフテクニカルオフィサーであるエイドリアン・ニューウェイだ。コース上の究極のドライビング経験のために最適化されたハイパーカーであるということで、製造台数はわずか50台、製造は2025年に開始される予定となっている。

レッドブルF1、ユーリ・ビップスとのリザーブドライバー契約を解除。オンラインゲーム中の人種差別的発言を問題視

 レッドブル・レーシングは、ジュニアドライバーのユーリ・ビップスがTwitchで人種差別的な言葉を使ったといわれる問題についての調査を行った結果、彼とのテスト&リザーブドライバー契約を解除することを決定した。

 ビップスが、同じレッドブル・ジュニアドライバーのリアム・ローソンらとゲームのライブストリーミング中に、人種差別的な言葉を使ったことが明るみに出た。これを受けて6月22日、レッドブルは彼に職務停止処分を下し、調査を行うと発表した。

3度の王者ネルソン・ピケがハミルトンに対し差別的発言。FIA、F1、メルセデスを筆頭にF1界が非難の声明を発表

 3度のF1チャンピオンであるネルソン・ピケが、ポッドキャストの中でルイス・ハミルトンを指して人種差別的な言葉を使ったことが明らかになり、F1、FIA、ハミルトンが所属するメルセデスがこれを非難する声明を発表した。ハミルトン自身も、この問題について発言、多数の人々が彼への支持を表明している。

 1981年、1983年、1987年のF1チャンピオンで現在69歳のピケは、昨年11月に公開されたポルトガル語でのポッドキャストのなかで、2021年F1イギリスGPでのハミルトンとマックス・フェルスタッペン(レッドブル)の接触について語った。ピケは事故についてハミルトンを非難、この際に何度かハミルトンを名前で呼ばずに差別的な単語を使った。