レッドブル代表「マックスは不運にも黄旗で約0.4秒失った」360度スピンには「あり得ない」と驚愕/F1第10戦予選

 2022年F1イギリスGPの土曜予選で、レッドブルのマックス・フェルスタッペンは2番手、セルジオ・ペレスは4番手だった。

■レッドブル・レーシング
チーム代表クリスチャン・ホーナー

 非常にトリッキーなコンディションであったが、ドライバーふたりにとって良い予選になった。イエローフラッグが出たことでマックスは0.3秒か0.4秒ぐらいロスすることになったのは不運だった。それでもフロントロウは確保できたし、チェコは2列目に入ったので、我々としては満足している。今日のセッションの状況を考えれば、良い位置と言えるだろう。

レッドブル&HRC密着:Q3終盤に黄旗でポールを逃したフェルスタッペン。2番手から昨年逃した優勝を狙う

 レッドブルとマックス・フェルスタッペンにとって、F1イギリスGPは特別なグランプリだ。それは、チームのファクトリーがシルバーストンから車で約30分のミルトンキーンズにあるという理由だけではない。昨年のイギリスGPで失ったものを今年こそ取り返しに来たからだ。

 昨年、フェルスタッペンはチャンピオンシップで2位ルイス・ハミルトン(メルセデス)に32点差をつけてシルバーストンに乗り込み、F1史上初となったスプリント予選を制してポールポジションから日曜日のレースをスタートした。しかし、オープニングラップでフェルスタッペンとハミルトンは接触し、フェルスタッペンはリタイア。ハミルトンが優勝したため、その差が一気に縮まり、その後の大混戦となる布石となった。

ペレス予選4番手「マシンの問題を解明したから、決勝では強さを発揮できるはず」レッドブル/F1第10戦

 2022年F1イギリスGPの土曜予選で、レッドブルのセルジオ・ペレスは4番手だった。

■セルジオ・ペレス(オラクル・レッドブル・レーシング)
FP3 2番手(1分28秒311:ソフトタイヤ/21周)
予選 4番手(Q1=6番手1分40秒521:インターミディエイトタイヤ/Q2=8番手1分42秒513:インターミディエイトタイヤ/:Q3=4番手1分41秒616:インターミディエイトタイヤ)

 変わりやすいコンディションのなかで、僕たちチームは良い結果を出すことができた。僕自身はもっと上位に行きたかったし、完全に満足しているわけではない。それでもこの位置からでも戦えるので、明日を楽しみにしている。

ルクレール、予選Q3でスピン「今日の僕はポールにふさわしくなかった。挽回して1-2を達成したい」フェラーリ/F1第10戦

 2022年F1イギリスGPの土曜予選で、フェラーリのシャルル・ルクレールは3番手だった。Q3終盤までポールポジションをめぐって戦ったが、最後のアタックラップでスピンをしてタイムを更新できず、3番手にとどまった。

■シャルル・ルクレール(スクーデリア・フェラーリ)
FP3 3番手(1分28秒348:ソフトタイヤ/21周)
予選 3番手(Q1=2番手1分39秒846:インターミディエイトタイヤ/Q2=3番手1分41秒247:インターミディエイトタイヤ/:Q3=3番手1分41秒298:インターミディエイトタイヤ)

【角田裕毅F1第10戦密着】「ドライ寄りのセットアップ」で臨んだ予選。雨脚の強まったQ2では賭けに出るも13番手

 チームメートのピエール・ガスリーが15番手、角田裕毅も17番手に終わったF1第10戦イギリスGPのフリー走行3回目。しかし、その後、雨雲がシルバーストン・サーキットに近寄りだす。だが、イギリスの天候は予測が難しい。そこで、アルファタウリは公式予選に向けて、2台でセットアップを変えた。ガスリーは雨が完全に降ることを予測したフルウエットセッティングにし、角田は雨用でもドライ寄りのセットアップにした。

「ピエールのほうがどちらかというと雨寄りのセットアップにしてダウンフォースをつけていたのに対して、僕は全体的にダウンフォースを低くして、ドライ寄りのセットアップで予選に臨みました」

サインツが難コンディションで初ポール「驚いたけどもちろん嬉しい。ここから初優勝をつかむ」フェラーリ/F1第10戦

 2022年F1イギリスGPの土曜予選で、ウエットコンディションの下、フェラーリのカルロス・サインツがF1キャリアで自身初のポールポジションを獲得した。サインツにとって151戦目(決勝出走では150戦目)での快挙だ。スペイン人ドライバーのポール獲得としては、フェルナンド・アロンソに続く2人目となる。

 ポールがかかったQ3最後のアタックラップで、シャルル・ルクレール(フェラーリ)はスピン、その後ろを走っていたマックス・フェルスタッペン(レッドブル)はイエローフラッグにより減速を強いられ、それぞれタイムを更新することができず、その間にサインツが最速タイムを記録した。

フェルスタッペン、予選2番手から優勝を狙う「ルクレールのスピンが影響。黄旗がなければポールだった」/F1第10戦

 2022年F1イギリスGPの土曜予選で、レッドブルのマックス・フェルスタッペンは2番手を獲得した。

 チームは予選を次のように振り返っている。

「コンディションが予測できずトリッキーな予選のQ1、Q2で、マックスは主導権を握っていた。Q3最後のラップでも首位を目指して走っていたが、前にいたシャルル・ルクレール(フェラーリ)がスピンし、(イエローフラッグが出たため)マックスはミドルセクターでバックオフせざるを得ず、それが最後のラップのタイムに影響した。それによってカルロス・サインツ(フェラーリ)にチャンスが訪れ、彼はミスのないラップを走ったことでポールを獲得した」

角田裕毅13番手「困難な状況でとてもいい予選ができた。入賞を目指す」チームは想定以上の結果に安堵/F1第10戦

 2022年F1イギリスGPの土曜予選で、スクーデリア・アルファタウリの角田裕毅は13番手だった。

 テクニカルディレクターのジョディ・エギントンは、一日を振り返って次のように語った。

「今回は今のところ我々にとって難しい週末になっている。どちらのマシンも強さを見せていないのだ。それでもドライバーたちとチームが予選でいい仕事をしたおかげで、ウエットコンディションをうまく利用し、ドライコンディションのシルバーストンで現時点で可能と思われる位置よりもはるかに上位に2台をつけることができた」

サインツが参戦151戦目でキャリア初ポールを獲得。フェルスタッペンが僅差で2番手【予選レポート/F1第10戦】

 2022年F1第10戦イギリスGPの予選が行われ、カルロス・サインツ(フェラーリ)がキャリア初のポールポジションを獲得した。2番手はマックス・フェルスタッペン(レッドブル)、3番手はシャルル・ルクレール(フェラーリ)となっている。アルファタウリの角田裕毅は13番手だった。

 イギリスGPの2日目。正午からのFP3はかろうじてドライ路面で行われたが、その後シルバーストンは雨となった。現地時間午後3時からの予選Q1開始時点で、雨はかなり強く降っている。気温16度、路面温度22度とかなり低い上に風も強く、サーキットを埋めた満員の観客には過酷なコンディションだ。

【順位結果】2022年F1第10戦イギリスGP予選

 2022年F1第10戦イギリスGPの予選がウエットコンディションのなか行われ、フェラーリのカルロス・サインツが自身初のポールポジションを獲得した。2番手にはマックス・フェルスタッペン(レッドブル)、3番手にはシャルル・ルクレール(フェラーリ)が続き、角田裕毅(アルファタウリ)は13番手という結果になっている。