24戦が予定される2023年F1カレンダー。チーム代表らは伝統と新規グランプリのバランスが取れた構成を希望

 F1のCEOを務めるステファノ・ドメニカリは、現在、2023年カレンダーの作成という困難な作業に取り組んでいる。今年は22戦が開催されるが、新たなレースとしてラスベガスが加わり、中国とカタールが復帰し、南アフリカのキャラミの復活も噂される2023年のカレンダーは、史上最多の24戦から成ると考えられており、25戦で構成される可能性もある。

「我々はまだ、来季カレンダーの草案を見ていない」とウイリアムズF1チーム代表のヨースト・カピートは明かしている。彼は、昔からレースを行っている伝統的なサーキットと、ヨーロッパ以外の新たな国々でのサーキットのバランスを取ってカレンダーが作成されることを望んでいる。

【動画】シルバーストンに現れたトム・クルーズがクルサードとウェバーを相手にドッグファイト

 大ヒット公開中の映画『トップガン・マーヴェリック』主演のトム・クルーズが、イギリスのシルバーストン・サーキットに登場。デビッド・クルサードとマーク・ウェバーを相手に、映画さながらの『ドッグファイト』を演じた。

マゼピン、F1復帰への希望を捨てず。ハースチームメンバーとは音信不通

 ロシアのウクライナ侵攻の影響で、F1シートを失ったロシア人ドライバーのニキータ・マゼピンは、F1復帰は困難と分かっているものの、「奇跡は起こるものだ」としてチャンスを待っていると語った。

 2022年、マゼピンにとってF1での2シーズン目が始まろうとしていた矢先、母国ロシアがウクライナ侵攻を開始したことを受けて、ハースは彼の解雇を決めた。

カナダの環境問題に声を上げたベッテル。同国エネルギー相は「最もひどい偽善」と反論

 アストンマーティンのセバスチャン・ベッテルはモントリオールで行われたF1第9戦カナダGPに、『タールサンドの採掘をやめろ』というメッセージとパイプラインの写真が印刷されたTシャツを着て到着し、トラブルに見舞われることになった。ベッテルのヘルメットには、『カナダの気候犯罪』とのメッセージもあった。

 どちらのメッセージも、アルバータ州での採掘事業への意識を高める目的があった。

【動画】難問続出。F1ドライバーたちが“1コーナーだけ”を見てサーキット名を答えるクイズに挑戦

 2022年のF1を戦う全20人のドライバーが毎回ひとつの企画で競い合う『Grill The Grid』。今回ドライバーたちは、1コーナーのコース図を見てそれがどのサーキットのものなのかを当てるクイズに挑戦だ。

 出題されるのは今シーズンのグランプリが開催される全22のサーキット。F1ドライバーなら数百周は走ったことがあるはずのコースばかりだが、意外にも正解率は低かった。

アルファタウリ残留のガスリー、F1キャリア転換のチャンスを2024年に求める。期待される角田の来季とジュニア勢の今後

 アルファタウリ代表フランツ・トストがF1カナダGPで、ピエール・ガスリーは“100パーセント”来年もチームに残るとコメントした後、6月24日、ガスリーの2023年残留が正式に発表された。これは、ガスリーが来季に向けて他に魅力的なシートを見つけることができなかったことを意味する。彼は2024年まで待ち、より多くの選択肢を検討することになるだろう。また、アルファタウリは来年、角田裕毅を残留させる可能性が高く、レッドブルがサポートするジュニアドライバーたちが来年F1に昇格できないことは、ほぼ確実になった。

スペインのマドリードが市街地コースでのF1開催に関心。すでにドメニカリCEOヘ意志を伝える

 スペインの首都であるマドリード市が、市街地でグランプリレースを開催したいという意向をフォーミュラワン・マネジメントに伝えた。

 世界規模で大きな成功を収めているF1に対して、世界中の開催地や主催者候補が関心を寄せている。報道によれば、2023年にF1カレンダーは24レースに拡大する予定になっている。ラスベガスがすでに開催契約を結んでいるほか、F1は南アフリカのキャラミが歴史的な復活を果たすことを強く期待しているという。

F1フランスGPをニースで開催する可能性に言及したドメニカリCEO。モナコGP開催契約へのプレッシャーに

 F1のCEOを務めるステファノ・ドメニカリがフランスのメディアに対し、将来フランスGPはニースでストリートレースとして行われる可能性があると述べたため、かなりの騒動になった。

 ドメニカリの発言は、主にモナコ自動車クラブ(ACM)にプレッシャーをかけるためだと考えられている。ドメニカリは現在、ニースから約20kmのモンテカルロでのモナコGPに向けた新契約について、交渉を行っているところだ。華やかなモナコGPは常に特別なケースで、開催権料は低く抑えられ、ホスピタリティとコースの広告には特別な配慮がなされてきた。

ピエール・ガスリー、2023年もアルファタウリF1に残留することが正式に決定

 6月24日(金)、スクーデリア・アルファタウリは、フランス人ドライバーのピエール・ガスリーが2023年もチームにとどまることを正式に発表した。

 ガスリーはアルファタウリの前身であるトロロッソから2017年にF1にデビューし、2019年にはレッドブル昇格を果たすが、サマーブレイク後に再びトロロッソの一員となった。それ以降ガスリーは優勝を含む表彰台を3度獲得し、ファステストラップも3度記録。通算獲得ポイントは325となっている。

多様性と包括性向上に積極的に取り組むベッテル、人権問題を抱える国々でのF1開催を望む

 アストンマーティンF1チームのセバスチャン・ベッテルは、LGBTQ(性的マイノリティ)の権利に関して意識が低い国々でF1がレースをすることで変化をもたらすことができるとして、そういった国を訪問することは正しいことであると考えている。ベッテルはまた、モータースポーツ界において多様性と包括性を向上させることにも、積極的に取り組みたいと語った。

 ルイス・ハミルトンと同様に、ベッテルは、人権問題や環境問題に強い関心を示し、それらの問題への取り組みにより一層力を注いでいくよう、F1に対して促している。