F1第13戦ハンガリーGP予選トップ10ドライバーコメント(1)

 2022年F1第13戦ハンガリーGPの予選が行われ、6〜10番手のドライバーが土曜日を振り返った。6〜10番手のフェルナンド・アロンソ(アルピーヌ)、ルイス・ハミルトン(メルセデス)、バルテリ・ボッタス(アルファロメオ)、ダニエル・リカルド(マクラーレン)、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)だ。

ガスリー、タイム抹消でQ1敗退「小さな進歩を確認できたのはよかった。決勝に期待」アルファタウリ/F1第13戦

 2022年F1ハンガリーGPの土曜予選で、スクーデリア・アルファタウリのピエール・ガスリーは19番手だった。ガスリーは1分19秒116のタイムを記録し、Q2進出を決めたかに思われたが、このタイムはトラックリミット違反で取り消され、その結果Q1敗退となった。

■ピエール・ガスリー(スクーデリア・アルファタウリ)
FP3 19番手(1分46秒091:ウエットタイヤ/18周)
予選 19番手(Q1=19番手1分19秒527:ソフトタイヤ)

ハミルトン、DRSトラブルでQ3アタックができず「悔しい。苦労し続けてようやくチャンスが訪れたのに」/F1第13戦

 2022年F1ハンガリーGPの土曜予選で、メルセデスのルイス・ハミルトンは7番手だった。ハミルトンはQ3の最初のラップはユーズドソフトタイヤで走行、1分18秒142を記録。フレッシュタイヤを履いた2回目最後のランにすべてをかけたが、その重要なタイミングでDRSにトラブルが発生し、アタックを中止しなければならなかった。

 トラックサイド・エンジニアリング・ディレクターのアンドリュー・ショブリンは「ルイスは最悪のタイミングでDRSトラブルに見舞われた。新品タイヤでの唯一のラップを開始したところだったのだ。今の段階ではなぜその問題が発生したのか分からないので、これから調査する」と述べている。

ルクレール予選3番手「タイヤに苦しみ、1周をまとめられなかった。決勝では速さを発揮できるはず」フェラーリ/F1第13戦

 2022年F1ハンガリーGPの土曜予選で、フェラーリのシャルル・ルクレールは3番手、カルロス・サインツは2番手だった。

■シャルル・ルクレール(スクーデリア・フェラーリ)
FP3 2番手(1分42秒141:インターミディエイトタイヤ/14周)
予選 3番手(Q1=8番手1分18秒806:ソフトタイヤ/Q2=2番手1分17秒768:ソフトタイヤ/:Q3=3番手1分17秒567:ソフトタイヤ)

レッドブル&HRC密着:逆転ポールを目指した矢先にパワーロストラブルが発生「何が起きたのか正確にはわからない」

 金曜日のフリー走行で4番手に終わったマックス・フェルスタッペンは、「ドライコンディションではフェラーリに対抗できないけど、土曜日は天気が下り坂らしいから、もし雨が降れば、面白くなるかもしれない」と語っていた。

 その言葉通り、土曜日のハンガロリンクは雨が降ったものの、それはフリー走行3回目まで。予選はドライコンディションでスタートした。そして、この60分の予選でレッドブルの2台は実力を出しきれないまま、不本意な結果に終わってしまった。

ペレス、混乱した予選でQ2敗退「抹消タイムが復活したが、すでに影響が出ていた」レッドブル/F1第13戦

 2022年F1ハンガリーGPの土曜予選で、レッドブルのセルジオ・ペレスは11番手だった。ペレスはQ2の最初のラップで1分18秒516を出したが、トラックリミット違反と判断されてこのタイムを抹消された。しかしその後、スチュワードは改めて見直した後、このラップタイムを復活させた。ペレスはアタックを続けたが、渋滞の影響もあって自己ベストを更新することができず、復活された1分18秒516で11番手となり、Q2で敗退した。

“ミスター・サタデー”の本領発揮。ラッセルがF1初ポール「飛躍の理由はよく分からないが、チームにとって重要な結果」

 2022年F1ハンガリーGPの土曜予選で、メルセデスのジョージ・ラッセルは自身のF1キャリアで初のポールポジションを獲得した。ウイリアムズ時代から予選で速く、“ミスター・サタデー”と呼ばれたラッセルが、メルセデスに今シーズン初のポール(2021年サウジアラビアGP以来)をもたらした。

 チーム代表トト・ウォルフは、「Q3の初めから、タイヤを正しいウインドウに入れることができ、マシンバランスがよくなり、すべてがうまくまとまった」とコメントした。

【角田裕毅F1第13戦密着】不調の原因を特定できないまま迎えた土曜。予選はQ2まで1000分の35秒届かず16番手

 土曜日のハンガロリンクは朝から雨曇が空を覆い、昼過ぎには雷を伴う激しい雨に見舞われた。ウェットコンディションで始まったF1第13戦ハンガリーGPのフリー走行3回目。しかし、ハンガロリンクの雨はアルファタウリ勢にとって、決して恵みの雨とはならなかった。予選前の最後の練習走行で、アルファタウリの2台は角田裕毅が17番手、チームメートのピエール・ガスリーは19番手に終わったからだった。

 金曜日のフリー走行後、エンジニアとともに問題点を見つけて、土曜日に向けて改善したいと言っていた角田。しかし、土曜日のフリー走行でのマシンの調子は「あまりよくなかった」(角田)という。理由は、金曜日のフリー走行でバランスが安定しなかった原因が特定できなかったからだった。

フェルスタッペン、“パワー関連の小さな問題”により予選10番手「マシンを改善して上位を狙っていたのに」/F1第13戦

 2022年F1ハンガリーGPの土曜予選で、レッドブルのマックス・フェルスタッペンはトラブルのため10番手に沈んだ。

 チームは「マックスはQ3終盤にパワーロスに見舞われ、最後のフライングラップを開始することができなかった」と述べている。

 Q3最初のランでは「フロントエンドのグリップがなくなった」としてターン2でひどいロックアップをし、1分18秒823のタイムにとどまった。最終アタックでは、アウトラップのターン2でパワーロスを訴えた。ステアリングホイール上の設定での解決法を指示されたものの、問題は修正されず、チェッカーフラッグの前にラインを越えることができなかった。そのため、フェルスタッペンは最終的に10番手という結果になった。

角田裕毅、予想外のQ1敗退「グリップ不足でマシンが運転しづらかった。決勝で挽回したい」/F1第13戦予選

 2022年F1ハンガリーGPの土曜予選で、スクーデリア・アルファタウリの角田裕毅は16番手となり、Q1で敗退した。

 1分20秒580から1分19秒904にタイムを上げるが、これがターン5のトラックリミット違反で取り消され、最後に自己ベストの1分19秒240を記録。しかしQ1で15番手のランス・ストロール(アストンマーティン)と0.035秒差で敗退となった。