F1ジャーナリストがお届けするF1の裏話。第13戦ハンガリーGP編です。
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多くの人がご存知のことと思うが、モハメド・ベン・スレイエムはかつてレーシングドライバーだった。より正確に言うなら、かなり高いレベルで戦っていた元ラリードライバーであり、彼はそれを自慢にしている。
現FIA会長のスレイエムは、会長選挙でもそうしたバックグラウンドを全面に打ち出し、それゆえにレーシングドライバーとレースを深く理解していると主張した。その後、昨年のアブダビでの出来事への対処にあたっても、ベン・スレイエムは自身が元ドライバーであるという事実に繰り返し言及している。
実際、あの一件の余波は大きく、たとえばレースコントロールのあり方の見直しや、ふたりの新たなレースディレクターの任命など、FIA内部でも重大な変革があった。