<p>米国株が示すリセッション確率は85%、政策ミスが背景-JPモルガン</p><p>米国株が示すリセッション確率は85%、政策ミスが背景-JPモルガン</p><p>S&P500種株価指数が示唆する米国のリセッション(景気後退)確率は85%だと、JPモルガン・チェースのストラテジストが指摘した。米金融政策の誤りに対する懸念が背景にあるという。</p><p>同行のクオンツおよびデリバティブのストラテジストらは過去11回のリセッションで平均26%下落したS&P500種を基に分析し、警鐘を鳴らした。同株価指数は13日、高インフレと大幅利上げを巡る懸念から弱気相場入りした。 ニコラオス・パニギリツオグル氏らストラテジストはリポートで、「市場参加者と経済関係者の間ではリセッションリスクを巡る懸念が強まっているようで、投資や支出の縮小など自身の行動に変化を促し続けるようだと、自己実現的になり得る」と指摘。「政策ミスやそれに続く政策反転に関する市場の懸念は強まっている」と言及した。 15日は米連邦公開市場委員会(FOMC)が0.75ポイントの利上げに踏み切ったものの、予想通りだったことから米国株は上昇したが、明るいムードは急速に後退。パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長がリセッションを招く可能性を実質的に認めたため、投資家の注目は成長リスクの方に移った。</p>