2022年F1カナダGP@ジル ヴィルヌーヴ サーキット: モントリオールでおこなわれたカナダGPでフェルスタッペンがサインツを下し、連勝した。マックス フェルスタッペンとレッドブルは、カナダでワールドチャンピオンシップのリードを広げた。メルセデスのルイス ハミルトンが3位フィニッシュ、今シーズン初の表彰台に立った。
マックス フェルスタッペンが今季6勝目(8戦中!)。レッドブルのスターレーサーは、セーフティカーが導入された終盤に本格的なアタックを行ったフェラーリのカルロス サインツに約1秒差でカナダGPを初制覇した。
「すべてを出し切った。本当に楽しかった」とオランダ人レーサーに喝采を送った。「今年はストレートがとても速いので、助かっています」。レッドブルのボスであるヘルムート マルコは、「まだいろいろなことが起こり得るとはいえ、ワールドチャンピオンシップに向けた重要なステップ」だったという。
元ワールドチャンピオンのルイス ハミルトンは3位でフィニッシュ。メルセデスのスターレーサーにとって、今季初の表彰台だ。チームメイトのジョージ ラッセルは4位でフィニッシュ。つまり、ハミルトンは今年2度目となるイギリス人同胞に打ち勝ったのだった。ハミルトン:「今シーズン、あれだけマシンに苦しんでいたのに、3位を獲得できて圧倒されたよ。あきらめず、攻め続ける」と述べた。
彼のチームボスであるトト ヴォルフは、「グランプリはずいぶん前にスタートしたが、我々は自分たちの実力で勝ちたいし、そうすることができる」と今後への決意を語った。
フェラーリのルクレールは今季3度となるパワーユニットの変更でペナルティを受けたが、最大限のダメージで5位に浮上した。今年40歳のフェルナンド アロンソ(アルピーヌ)は、チームメイトのエステバン オコンに次ぐ2番手スタートから7位でフィニッシュしたが、レース後ペナルティを課され9位に甘んじた。フェルスタッペンの相棒、セルジオ ペレスはギアボックスのダメージで2台目のレッドブルをリタイアさせた。
なお、次戦、2022年F1第10戦イギリスGPは、2週間後の7月3日(日)にシルバーストーン サーキットでおこなわれる。果たして、フェラーリ&ルクレールは万全の状態で臨めるかどうか、レッドブル&フェルスタッペンが引き続き強さを見せるのか、調子を上げてきたメルセデスはライバルに対して互角の戦いを挑めるのか、ますます楽しみになってきた。
2022年F1第9戦カナダGP決勝結果(10位まで)
1位 マックス フェルスタッペン(オランダ) レッドブル1時間36分21.757秒
2位 カルロス サインツ(スペイン) フェラーリ +0.993秒
3位 ルイス ハミルトン(イギリス) メルセデス +7.006秒
4位 ジョージ ラッセル(イギリス) メルセデス +12.313秒
5位 シャルル ルクレール(モナコ) フェラーリ +15.168秒
6位 エステバン オコン(フランス) アルピーヌ +23.890秒
7位 ヴァルテリ ボッタス(フィンランド) アルファロメオ +25.247秒
8位 周 冠宇(中国) アルファロメオ +26.952秒
9位 フェルナンド アロンソ(スペイン) アルピーヌ +24.945秒 ペナルティ
10位 ランス ストロール(カナダ) アストンマーティン +38.222秒
ドライバーズチャンピオンシップランキング(第9戦終了時点10位まで)
1位 マックス フェルスタッペン(オランダ) レッドブル 175ポイント
2位 セルジオ ペレス(メキシコ) レッドブル 129ポイント
3位 シャルル ルクレール(モナコ) フェラーリ 126ポイント
4位 ジョージ ラッセル(イギリス) メルセデス 111ポイント
5位 カルロス サインツJr(スペイン) フェラーリ 102ポイント
6位 ルイス ハミルトン(イギリス) メルセデス 77ポイント
7位 ランドー ノリス(イギリス) マクラーレン 50ポイント
8位 ヴァルテリ ボッタス(フィンランド) アルファロメオ 44ポイント
9位 エステバン オコン(フランス) アルピーヌ 39ポイント
10位 フェルナンド アロンソ(スペイン) アルピーヌ 22ポイント
コンストラクターズチャンピオンシップライキング(第8戦終了時点)
1位 レッドブル 304ポイント
2位 フェラーリ 228ポイント
3位 メルセデス 188ポイント
4位 マクラーレン 65ポイント
5位 アルピーヌ 61ポイント
6位 アルファロメオ 47ポイント
7位 アルファタウリ 27ポイント
8位 アストンマーティン 16ポイント
9位 ハース 15ポイント
10位 ウィアムス 3ポイント
Text: Bianca Garloff
Photo: autobild.de