レッドブル・レーシングのセルジオ・ペレスは、F1第9戦カナダGP予選でクラッシュした際に、首を痛めていたことを明らかにした。次戦イギリスGPに万全の体調で臨めるよう、治療を行っているということだ。
路面が濡れた状態で行われた予選のQ2で、ペレスはターン3でコースオフし、テックプロバリアにヒット、マシンをとめた。マシンから降りて、歩いてピットに戻るペレスの様子には、変わったところはみられなかった。しかし、その数時間後に首の痛みを感じ始めたということだ。決勝はギヤボックスの不具合が原因と推測されているトラブルにより、7周でリタイアしたため、首の状態を大きく悪化させることにはならなかったようだが、治療を必要とする状態であるという。
「ついてない日の後に始まる週の初めは辛いものだが、それでも元気だよ」とペレスは『Fox Sports』に対して語った。
「首は回復しつつある。クラッシュの後、強い拘縮が起きたんだ。(最初は)感じなかったけれど、かなり痛むようになった。それでも全体的に元気だし、何も問題はない」
次戦が行われるシルバーストンは、高速で、路面がバンピーなサーキットであるため、ペレスとしては首のコンディションを100パーセントに整えておきたいところだ。
「今のところ、首の筋肉の拘縮がひどくて、それを治そうとしているところだ。エクササイズは行わず、首がシルバーストンで100パーセントの状態になるよう、純粋な治療を受けている」
「身体の状態は常に変化しているから、レースのたびに(準備が)異なっている。有酸素運動が必要なときもあれば、筋力や持久力の向上が必要なときもある」
「だからいつも違うことに取り組んでいるんだ。連戦の際には、とても短い時間で回復しなければならない」
リタイアしたものの、ペレスはドライバーズランキング2位の位置を維持することができた。ただ、首位のマックス・フェルスタッペン(レッドブル)との差は46点に拡大、3位のシャルル・ルクレール(フェラーリ)との差はわずか3点に縮まってしまった。