メルセデスF1チームは、W13の改善を図るため、レースウイークエンドを使ってさまざまな実験を行っている。実験的セットアップの評価を主に担当しているルイス・ハミルトンは、週末にレースに集中できる日が近いうちに来ることを願っている。
シーズン最初からメルセデスは、ポーパシングとバウンシングに苦しんでいる。彼らはマシンにはポテンシャルがあると信じ、それを引き出すために、主にハミルトンのマシンでさまざまな実験を行っている。
それが実を結んだことは少ないものの、カナダでハミルトンとジョージ・ラッセルが3位と4位を獲得したことは、メルセデスにとってポジティブな出来事だった。
![2022年F1第9戦カナダGP ルイス・ハミルトン(メルセデス)が3位を獲得](https://cdn-image.as-web.jp/2022/06/20190915/asimg_22R09CanSu-Ham-Merc3_cc62b0474aee488-660x440.jpg)
カナダGP後の記者会見で、「ここまでは実験的なセットアップを主に担当してきたが、近いうちに自分のレースに集中できる時が訪れると思うか」という質問を受け、ハミルトンは「そうだね、シーズン後半はジョージが実験を担当してくれるかもしれないね!」と笑いながら言った。
「なんとか機能させようと頑張っているところだ。チームとして前進するためにね。今後は、実験をしすぎることに少し慎重になると思う。あまりにもたくさん実験をすると、それが週末を通して妨げになる。例えば、FP1とFP2だけがドライで、FP3が使えないような場合は特にね」
「今週末はたくさん学ぶことがあった。これからさらに改善していき、進歩を果たせるだろう。今日はペースがとても良かった。それを確認できてうれしかったよ。このマシンはいつもそうとは限らないからね」
![](https://cdn-image.as-web.jp/2022/06/19185953/asimg_22R09CanSa-Ham-LAT1_6e62aef39887500-660x440.jpg)
ハミルトンは、いずれはレッドブルやフェラーリとトップ争いできるようになる日が来ると信じており、彼にとってホームグランプリである次戦イギリスGPで良い兆候が見られることを期待している。
「次のシルバーストンがとても楽しみだ。チームにとっても、僕自身にとっても、すごく重要なレースだよ。次は彼ら(隣に座っているマックス・フェルスタッペンとカルロス・サインツ)とバトルができるといいね」
「(カナダGP決勝で)セーフティカーが出て、リスタートした時、彼らとのバトルを続けていければどんなにいいだろう、と思った。でも彼らはすごく速かった」
「それでも僕たちはいずれ目指す場所に辿り着けるはずだよ」