6月26日、2022年MotoGP第11戦オランダGP Moto3クラスの決勝がオランダのTT・サーキット・アッセンで行われ、佐々木歩夢(Sterilgarda Husqvarna Max)はポール・トゥ・ウインを飾った。また、佐々木にとっては2016年から参戦しているMoto3クラスで初の優勝を獲得したことになる。
22周のレースはドライコンディションでスタートし、佐々木は1コーナーで3番手にポジションダウン。その後はトップの鈴木竜生(Leopard Racing)に続いて2番手で追い、2周目にトップに躍り出た。
3周目には再度ライバルに抜かれるが、常に優勝争いが出来るトップ3の位置を維持。レース後半もミスなくレースを運んでいき、残り3周でトップのイサン・グエバラ(GASGAS Aspar Team)をかわして首位に立ったが、グエバラがトップを奪う。
ラスト2周でも佐々木は再び先頭に立ち、ファイナルラップはリードを失ったが、9コーナーで抜き返して以降はペースを上げてトップでチェッカーを受けた。これにより、2016年に初参戦、2017年からフル参戦しているMoto3に出場して95戦目で初優勝を飾ったことになる。また、113ポイントでランキング4位で後半戦を迎える。
さらに、決勝日の6月26日はMotoGPレジェンドでSterilgarda Husqvarna Maxのチームオーナーであるマックス・ビアッジの誕生日だった。
ビアッジは「信じられない日だ。歩夢から素敵な誕生日プレゼントをもらった。彼は、大きな決意で、ミスもなく、素晴らしいレースをした」と佐々木を褒めたたえた。
■佐々木歩夢
「長い時間、多くの時間をかけてトレーニングしてきました。毎日犠牲を払って、やっとレースで勝つことができました。この勝利にとても満足しています。今日はとてもいい日で、素晴らしいバイクに乗ることができたし、すべてが完璧でした。怪我のために3週間レースに出場できませんでしたが、勝てると信じ続けました」
「チームやみんなが最高の形で僕をサポートしてくれたので、今日は彼らに素晴らしい結果を返すことができました。しばらく会っていなかったから家族に、優勝トロフィーを持ち帰ることができてうれしいです。サマーブレイクがあるので、しっかり回復し、さらに強く戻ってきます。シーズン後半はシーズン前半よりもいいシーズンにしたいです」