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 現行アルファードの受注停止という情報をトヨタディーラーから入手した。これはどういうことか? 

 思わず耳を疑ったので、コロナ禍による部品供給の遅れや半導体不足による受注をいったん停止することかと聞き直してみると、「アルファードの新車はもう購入できなくなりました」。アルファードの新車がもう買えない!? マジか~。

 ということで、現行アルファードの販売は今どうなっているのか、販売の現場から聞いた最新情報をお届けする。

文/ベストカーweb編集部
写真/トヨタ、ベストカーweb編集部、ベストカー編集部

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■1ヵ月前に特別仕様車を販売したばかりなのになぜ急に受注停止?

トヨタ 現行型アルファード。2015年1月にヴェルファイアとともにフルモデルチェンジ

 アルファードの納期は、つい1週間前、2022年6月中旬の段階で、今注文するとメーカーオプションのナビなしが納車2022年12月末、ナビありが2023年4月上旬になる…と聞いていた。

 今年(2022年)4月27日には特別仕様車のS“TYPE”ゴールドIIIが発売になり、5月の販売台数が6699台で登録車販売台数ランキング「5位」と相変わらずバカ売れしており、6月、7月の生産工場の操業停止によってどうなるのか注目していたのだが、急転直下、「アルファードの受注停止」がディーラーへ通達されたのだ。

 さすがにこれには取材したディーラーマンも驚いたようだ。興奮気味に話をしてくれた。

営業マン―いや参りましたよ。先週はガソリン車やディスプレイオーディオ付きだと今年12月末、ハイブリッドのメーカーオプションナビありだと来年4月末と話していたばかりです。

 この話を聞いたのは6月24日だったが、ディーラーマンから驚きの新事実の話が出た!

営業マン―メーカーから販売会社へ正式に「受注停止」の通達が来ました。今、アルファードを注文すると納期が2023年4月末以降になり、新型に切り替わる「2023年5月」を超えてしまう可能性があるためだそうです。

―え、えええ~、新型アルファードの発売が来年5月ということですか?

営業マン―そういうことになりますね。さすがに、フルモデルチェンジ1年前に現行モデルの受注が停止されることは、今までなかったですからビックリしました。

―でもディーラーには在庫車があるんですよね。在庫車は何台くらいあるんですか?

営業マン―販社ごとに違いますが、通常、新型に切り替わる前に在庫車が十数台残っていて、好きなお色や装備は選べないことはありますが、だいたい買えます。ですがアルファードに関しては、一台もありません(きっぱり)。私どももほんとに悔しいですよ。正直、モデル末期でも利益率の高いドル箱のクルマを売れないんですから。新型クラウンが7月15日に発表されますが、新型クラウンよりも現行アルファードを作って欲しいですよ」。

 営業マンの不満タラタラの意見を聞いて、たしかにそうだと納得してしまった。そのほか、RAV4やハリアー、ノア&ヴォクシーも納期が1年になるものもあり、「売るクルマが今ないんです…」という話もしてくれた。

 通常、フルモデルチェンジ前やマイナーチェンジ、一部改良の数ヵ月前になると、オーダーストップの案内がされ、「ディーラーの在庫がなくなり次第終了」となるのに、アルファードの在庫がすでにディーラーにもないというのは凄い。

 しかしこれは「この販売会社」の話。一縷の望みかもしれないが、全国のトヨタディーラーにまだ在庫車が残っているかもしれないので、それでも新車が欲しい人は電話をかけまくって在庫車をゲットするしか手立てはない。

2022年4月27日に発売したS”TYPE”ゴールドIII。売れ筋はS Cパッケージとのことで、すでに中古車が爆上がりしているという

■新型アルファード今わかっている情報すべて

 そんなわけで、期せずして新型(次期)アルファードのデビュー時期が2023年5月と確定したが、その中身はどうなっているのか、今ベストカーWebが入手している、今わかっている情報すべてお伝えしていこう。

新型アルファードは、現行よりもグリル面積が拡大して威厳に満ちた顔に仕上げられている。グリル回りの造形も非常に凝っている。それに対しリアはおとなしめのデザインだ(画像はベストカー製作の予想CG)

 本誌ベストカーが製作した新型アルファードの予想CGは、キープコンセプトながら質感を高め現行よりも高級感、押し出し感がさらに強調されている。

 新型アルファードでは、3000mm級のホイールベースながら、RAV4、ハリアーなどに採用されるTNGAのGA-Kプラットフォームを採用する。

 このGA-Kプラットフォームにより低重心化が可能となり、全高は現行モデルの1950mmよりも10〜15mm低くなる。ただし、フロア高が低くなるので、室内高は現行モデル並みを確保している。

 気になるのは全幅。現行の1850mmより大きくなってほしくないのだが……。

 パワーユニットは、2.5L、直4純ガソリン仕様とハイブリッドで、このハイブリッド仕様がメインユニットとなる。

 根強い人気のパワフルな3.5L、V6は消滅するが、それに代わるユニットとして、新型レクサスNXで初登場した2.4L、直4ターボ(280ps/43.8kgm)が搭載される。最大トルクは3.5Lよりも太いため、加速感の鋭い走りが堪能できるはずだ。しかも自動車税も安くなっていいことづくめ。

 新型アルファードでは、現行モデルのネガ潰しが徹底されるわけだが、現行モデルはハイブリッド車が4WDのみの設定なのに対して、新型ではFFも設定され、ユーザーのニーズに応える。

 注目のデビューは前述したとおり、2023年5月。レクサスLMを念頭に置いたロングホイールベースの存在も噂されている。新情報が入り次第、随時お届けしたい。

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