<p>ロシア産原油の価格抑制は容易でない公算大、アジアから旺盛な需要</p><p>ロシア産原油の価格抑制は容易でない公算大、アジアから旺盛な需要</p><p>ロシア産原油の価格は、アジアからの強い需要で押し上げられている。ウクライナ侵攻の戦費を賄っているロシアの石油収入を抑えようとする西側諸国の取り組みを困難にしている。</p><p>28日に閉幕した主要7カ国首脳会議(G7サミット)では、プーチン政権への収入の流れを減らすためロシア産原油・ガスの価格に上限を設ける方法を各国が関係閣僚に至急検討させることで合意した。 G7、ロシア産原油・ガス価格の上限設定検討へ-首脳会議で合意 ただ、ロシア政府のデータは、同国産ウラル原油が国際的な指標である北海ブレントとの価格差を縮めていることを示し、基調的な需要が根強いことを示唆している。価格上限が導入された場合、それを執行しなければならなくなる国々からの需要がほとんどだ。 ロシア財務省によると、ウラル原油の価格は5月半ばから6月半ばまでの平均で1バレル=87.49ドルと、前年の同じ時期を20%近く上回った。ブレントを依然として下回っているが、その差が急激に縮小したことをデータは示している。 欧州連合(EU)が、ロシア国有企業との取引を5月15日から制限し始めたにもかかわらず、ウラル原油のブレントに対するディスカウントが縮小した。 原題:</p>