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<p>“本当はイヤなのに 男湯・男性トイレに女性清掃員 なぜOK?” | NHK | WEB特集</p><p>銭湯などの男湯を女性従業員が清掃することを気にますか? アンケートでは男性の利用者のおよそ3割は同性に清掃して欲しいと感じている結果も 業界の対応などを詳しく調べてみました。</p><p>【NHK】男湯を女性従業員が清掃することを気にする意見が寄せられています。業界の対応などを調べました。</p><p>1300人余りの男性利用者へのアンケートでは、「気にしたことがない」が半数、「どちらでもいい」が2割でしたが、「できれば男性従業員で行う」「必ず男性従業員で行う」という回答もあわせると3割を占め、男性利用者の3人に1人は、同性に清掃してほしいと感じていることが分かりました。 時代とともに男性も声をあげられるように この結果について、性差別の問題に詳しく男湯に女性従業員が入ることを規制してほしいと声を上げている森立(もり・りゅう)弁護士に話を聞きました。 森立弁護士 「潜在的に3割の男性が恥ずかしさを感じているのは多いと感じます。性別に関する問題というと“女性が差別される側”とか“女性の置かれた状況の改善が必要”という方向で語られがちだったと思いますが、女性が声を上げやすい世の中になってきたことで、男性も我慢してきたことや抱えてきた違和感に対し声を上げやすくなってきたのではないでしょうか」 利用客の声を受け…変わりはじめたスーパー銭湯 埼玉県のスーパー銭湯ではオープンから16年間、清掃は女性従業員の仕事で男湯も女湯も女性が清掃してきました。しかし、利用客からの声を受け、2年前から改善を重ねてきたといいます。 店長の五十嵐和生さんが話を聞かせてくれました。 「20代から30代ぐらいの男性のお客さんから、女性による清掃は何とかならないかとご意見いただいていました。何度も仰る方もいて、そこまで苦情を入れてくるということは、うちのお湯が気に入ってもう一度来たいという思いの裏返しではないかと感じました。そうした方たちが女性が清掃していることでハードルになって入れないのはもったいないですし、今の風潮にあった運営にしなければいけないと思ったんです」 そこで行ったのが、従業員の配置転換です。コロナの影響をうけて砂蒸し風呂を廃止したこともあり、砂かけを行っていた5人の男性従業員に男湯を清掃してもらうことにしました。 平日は1時間に1回は掃除に入り、洗面台、床の掃除、カラン周辺の片づけ、サウナマットの取り替えなどをしているといいます。これが土日だと30分に1回は入るそうです。 土日は全て男性が行うように見直し、平日も男性が必ず入っているそうですが、それでも午後3時から6時の時間は人手が薄く、営業時間の2割は今も女性が対応しているといいます。 「当館は衛生管理上、女性スタッフが男性浴場にも出入りをいたしております。望まないお客様には、極力出入りをご配慮いたしますので、事前にご利用時間を受付にお伝えください」 男性従業員も女性従業員も確保 人件費で難しさも 男性が足りない時間帯に、新たに雇うとなると年間の人件費は180万円~200万円必要になるそうですが、コロナ禍で利用客が減ったことに加え、昨今の物価の上昇が経営を圧迫していて、簡単に増やせる固定費ではないといいます。 店長 五十嵐和生さん 「そもそもこの商売は売り上げの10%も利益が出ません。コロナ前まで利用客が戻っていないのに加えて、宴会などの利用もなくなりました。資材も高騰しており、赤字にならないように経営するのが精一杯で、これ以上は人員を増やせず悩ましいです」 男性トイレの清掃は?外国人からの要望で変化も</p>