Team MOTOYAMAプレスリリース
2022年6月27日
本山哲監督率いるTEAM MOTOYAMAが滝川聡選手と共にTCRJ岡山戦で自己ベストの6位入賞!
各位
スーパーGT選手権や国内トップフォーミュラで幾多のチャンピオンに輝いた本山哲選手が、自らのチーム「TEAM MOTOYAMA」を新たに立ち上げ、監督として2022年度TCRジャパンシリーズにフル参戦しております。
先日岡山国際サーキットで開催されたTCRジャパンシリーズ第2戦サタデーシリーズ&サンデーシリーズにも、ジェントルマンドライバーの滝川聡選手を起用。サタデーシリーズで滝川聡選手は自己ベストの6位入賞を果たしました。
滝川聡選手はTCRジャパンシリーズや全日本スーパーフォーミュラ選手権の協賛スポンサーである「B.R.Mクロノグラフ」を輸入する日本総代理店、Viron Japan株式会社の代表取締役CEOであり、同社の親会社であるKJホールディングス株式会社の代表取締役社長です。本山哲監督がB.R.Mアンバサダーを務める関係で、今回のジェントルマンドライバー育成プロジェクトがスタートいたしました。
4月8~10日に富士スピードウェイで開催されたTCRジャパンシリーズ第1戦で本格的なレースデビューを飾った滝川聡選手ですが、第2戦が開催される岡山国際サーキットでの走行経験は皆無で、サーキットライセンスを取得するところから始まりました。忙しい仕事の合間を縫って岡山国際サーキットまで足を運び、ライセンス講習会を受講し、乗用車で走りこんでコースを覚えるところからのスタートです。
今回からTEAM MOTOYAMAのドライビングコーチ陣に加わったのがスーパー耐久シリーズに参戦し、某メーカーのドライビングインストラクターを務めている大谷飛雄選手。滝川聡選手の“レーサーとしてのポテンシャルをいかに短期間で向上させるか”をテーマに第2戦へのトレーニングを続けました。
今回は初の岡山国際サーキットということもあり、木曜日のスポーツ走行から練習を開始。暑さ対策のため、走行中に身体を冷却するクールスーツも導入し、万全を期してレースに臨みました。
しかし木曜日の練習中には最終コーナー手前でスピンし、イン側のボードに前部を軽くヒットしながらグラベルストップ。金曜日のTCRJ専有走行時間にも第2コーナーでオーバースピードの為コースアウトし、激しくスポンジバリアに突っ込むクラッシュを演じてしまいます。
ドライバーを精神的に落ち込ませないよう、本山哲監督や大谷飛雄コーチ、そしてチームスタッフが滝川聡選手のメンタルケアをし、エンジニアやメカニックたちは短時間でマシンの修復を完了させ、土曜日の予選、決勝に向けて最後のスポーツ走行時間もあえて走らせることで、自信を取り戻させるようチームが一丸となって頑張りを見せました。
そして滝川聡選手は6月25日土曜日のサタデーシリーズ予選で岡山国際サーキットでの自己ベストタイムとなる1分42秒245をマーク。8番手グリッドを獲得し、エンジニアとの目標タイムをクリアすることで、チームスタッフの努力と期待に応えてくれました。
決勝レースは23分+1周のレースフォーマットで実施されました。サタデーシリーズの決勝レースではライバルたちを追走することで次第にペースが上がり、オーバースピードでコースアウトしてしまうなどミスもありましたが、見事なリカバーで周回遅れになることなく7位でチェッカーを受けました。そしてレース終了後、車両規則違反で失格となる車両が出て、正式結果は6位入賞。チームとしての自己最高位を更新する結果となりました。
6月26日、日曜日の予選ではさらに自己ベストタイムを更新する1分41秒311をマーク。タイヤの温め方やブレーキングでのタイムの詰め方を学んだことで、大きな進化が見られることとなりました。
午後0時10分にスタートしたサンデーシリーズの決勝レースでは、スタート直後のヘヤピンで前のマシンをパスしたものの、再び抜き返されるなどバトルも経験。最後まで粘り強い走りを見せて8位完走。初の岡山国際サーキットで再び貴重なシリーズポイントを加算することができました。
■TEAM MOTOYAMA ドライバー 滝川聡選手のコメント
「岡山国際サーキットは自分にとって初めて走るサーキットでしたが、実際の走行時間がなかなか取れず、シミュレーターでのトレーニングを中心に走り込んできました。今回から本山哲監督に加え、大谷飛雄コーチもチームに参加いただいたことで、同じ走行時間内でより多くの情報が得られ、また自分のマシンをコーチがドライブすることで走行データやオンボードカメラでの比較など、ドライビングテクニック向上のうえで本当に多くの収穫が得られた週末となりました。
今回も早朝から応援に駆けつけてくださった皆さまや、横断幕を製作してご声援くださった私の大切な友人の皆さま、本当にありがとうございました。初レースとは違って予選、決勝とも思ったほど緊張はしませんでしたが、タイヤの温め方や、新品タイヤの効果的な使い方など、まだまだ学ぶべきところが多いと実感いたしました。
フリー走行でクラッシュしてしまった後、精神的に落ち込みそうになりましたが、本山哲監督に叱咤激励され、スタッフの皆さまの優しい言葉にも救われました。岡山国際サーキットの片山社長やサーキットのスタッフの皆さまにも大変温かく迎えていただき、本当に感謝しております。結果的には自己最高位の6位入賞が果たせたことで、とても嬉しい週末になりました。
モータースポーツは楽しい部分よりも自分にとってはまだ辛く、修行のような部分が多いですが、チームスタッフ全員、そして大切な友人の皆さまが応援してくださることで自分を前に進ませてくれているのを実感しております。次戦のスポーツランドSUGOも未経験のサーキットですが、高速コースを楽しみたいと思います」
■TEAM MOTOYAMA 本山哲監督のコメント
「第1戦から第2戦までのインターパルが長すぎたうえ、初めてのサーキットでTCRのマシンを走らせることになったのが、クラッシュやコースアウトに繋がってしまったと思います。本業の忙しさで、なかなか練習時間が取れないジェントルマンドライバーですが、できる限りスケジュールを調整して、事前にTCRのマシンでテスト走行ができる環境を整えてあげることが大切なのだと痛感いたしました。そういった厳しい環境の中でも滝川選手は毎セッション、走るたびにベストタイムを更新していくので、実際にはまだまだ伸びしろはあるはずです。教えたことを素早く吸収していく素直さがタイムや走りに現れ、好感が持てますね。多くのサポーターの皆さまも岡山まで応援にいらして、本当に喜んでくださる姿が自分にとっても滝川選手にとっても、このプロジェクトを継続していく原動力になっています。モータースポーツの楽しさを、TEAM MOTOYAMAの活動を通じて世の中にアピールしていきたいです」