<p>黒海封鎖維持へ、ロシアが大型揚陸艦3隻を配備…穀物輸出の再開が不透明に</p><p>黒海封鎖維持へ、ロシアが大型揚陸艦3隻を配備…穀物輸出の再開が不透明に #国際</p><p>【キーウ=深沢亮爾、ワシントン=田島大志】ウクライナ軍は1日、ロシア軍が黒海沖に大型揚陸艦3隻を新たに配備し、海上封鎖の強化に乗り出していると指摘した。露軍は6月末に黒海西部のズミイヌイ(蛇)島から撤収したものの黒海封</p><p>鎖を維持する構えとみられる。ウクライナ軍によるズミイヌイ島の奪還がウクライナ産穀物の輸出再開につながるかどうかは不透明になっている。 ウクライナ軍は1日、露軍がズミイヌイ島に放置した兵器などを破壊するため、空爆したとする映像を公開した。 英国防省は2日、中部ポルタワ州クレメンチュクの商業施設や南部オデーサ州の集合住宅など露軍による民間施設へのミサイル攻撃が相次いでいることに関連し、露軍が地上攻撃の精度に課題がある対艦ミサイルを爆撃機から発射しているとの分析を明らかにした。米国防総省高官も1日、記者団に同様の見方を示した。 高官は、露軍が制圧を目指し攻勢を強める東部ルハンスク州リシチャンスクの情勢に関して「ロシアが領土を巡るごくわずかな利益のために高い代償を払っている」と指摘した。兵士が多数死傷し、兵器や装備を失っていると示唆したものだ。 露国防省は2日、露軍制服組トップのワレリー・ゲラシモフ参謀総長が前線を視察したと発表した。時期や場所は明かさなかった。 一方、タス通信によると、東部ドネツク州の親露派武装集団は1日、ウクライナ軍に参加していた英国人戦闘員2人を新たに訴追した。武装集団は6月、英国人2人とモロッコ人1人に死刑判決を出している。</p>