もっと詳しく

 2022年F1第11戦オーストリアGP決勝レースで優勝〜5位のドライバーが日曜日を振り返った。優勝〜5位のドライバーはシャルル・ルクレール(フェラーリ)、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)、ルイス・ハミルトン(メルセデス)、ジョージ・ラッセル(メルセデス)、エステバン・オコン(アルピーヌ)だ。

■BWTアルピーヌF1チーム
エステバン・オコン 決勝=5位

2022年F1第11戦オーストリアGP エステバン・オコン(アルピーヌ)の100戦目を祝うチーム

 最高のレース、最高の週末だったよ! 何よりも大事な決勝で、自分たちのペースを最大限に引き出せたと思う。僕のF1での100戦目を文句なしのかたちで終えることができた。コース上では何度かいいバトルができたけど、終盤のジョージ(・ラッセル)はとても速くて追いつけなかった。5位は僕らの手が届くベストリザルトだったと思う。

 こうしてまたポイントを稼いで帰路につくことができる。僕はドライバーズ選手権で8位に上がり、コンストラクターズ選手権でもマクラーレンと肩を並べた。チームとして正しい方向へ進んでいると思うし、好調の波に乗ってチームのホームレースであり、もちろん僕のホームレースでもあるポール・リカールへ向かおうとしている。次の週末は素晴らしいものになるはずだ。

■メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラワン・チーム
ジョージ・ラッセル 決勝=4位

2022年F1第11戦オーストリアGP ジョージ・ラッセル(メルセデス)
2022年F1第11戦オーストリアGP ジョージ・ラッセル(メルセデス)

 4番グリッドスタートで4位フィニッシュという結果になると、レース前に言われていたら、喜んで受け入れていただろう。でも実際の展開には少しがっかりしている。1周目、チェコがターン4でアウトから飛び込んできて、タイトなラインを取った。僕は前に(カルロス・)サインツがいたために、エイペックスの縁石に乗らなければならなかった。今回のペナルティは厳しいと思う。僕の考えでは、あれはレーシングインシデントだ。

 でもその後の2周目から、最大限のレースができたと思う。序盤に20秒のピットストップをしながら、表彰台から15秒後れの位置でフィニッシュしたのはポジティブなことだよ。19番手から4位までポジションを上げていったんだからね。チームとして最大限の結果を出した。これからも努力し、プッシュし続けるよ。

■メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラワン・チーム
ルイス・ハミルトン 決勝=3位

2022年F1第11戦オーストリアGP ルイス・ハミルトン(メルセデス)が3位を獲得
2022年F1第11戦オーストリアGP ルイス・ハミルトン(メルセデス)が3位を獲得

 まず最初に、(金曜予選でクラッシュした後に)マシンを作り直すために懸命に作業に取り組んでくれたチームメンバーの皆に心からお礼を言いたい。こういうこと(クラッシュ)を僕はめったにしないんだけど、土曜朝までに新しいマシンを用意してもらう必要があった。皆のハードワークにただただ感謝している。

 昨日のスプリントはきつかったけれど、今日はそれに比べると良かったよ。いくぶん単独走行のような状態だったが、レース中に何度かそれなりのペースを発揮できた。

 チームにとって大変な週末だった。だから今日3位と4位という結果を出せたことに感謝している。大量にポイントを稼ぐことができたし、マシンも良くなってきている。これからも上位に戻るために努力を続けていこう。

(『Sky Sports』に語り)チームとして素晴らしい挽回を果たすことができた。チームは僕の新しいマシンを作るために必死に働いてくれた。新しいマシンを作り直さなければならないことは、あらゆる面に影響を及ぼす。予算への影響もあるし、大勢のスタッフが、新パーツ製造のために働かなければならない。だからもちろんがっかりしていた。でも表彰台を獲得し、たくさんのポイントを稼ぐことができた。これは僕からのちょっとしたお礼のしるしだ。

(ウイナーのルクレールから41秒217後れのフィニッシュだったことについて聞かれ)これからも地道に努力し続け、少しずつ差を縮めていくしかない。ゆっくりとトップに近づいている。だけど彼らはものすごく速いね。

■オラクル・レッドブル・レーシング
マックス・フェルスタッペン 決勝=2位

2022年F1第11戦オーストリアGP 優勝したシャルル・ルクレールと2位マックス・フェルスタッペン(レッドブル)
2022年F1第11戦オーストリアGP 優勝したシャルル・ルクレールと2位マックス・フェルスタッペン(レッドブル)

 今日の僕たちは少し遅すぎた。戦略でできる限りのことをしたけれど、フェラーリ勢はものすごく速かった。タイヤのデグラデーションがこれほどひどかった理由を理解する必要がある。何が起きたのか僕にはよく分からないんだ。今日使ったどのコンパウンドも、うまく機能しなかった。

 今日は優勝できなかったけれど、大量のポイントを持ち帰ることはできた。困難な状況のときでも、しっかりポイントを稼ぐ必要がある。今日の僕たちはそれをやり遂げた。

 今週末、ファンの皆から信じられないほどの応援を受けた。でも、いくつかショッキングな出来事があったと聞いている(注:一部観客が女性の観客に悪質なセクハラ行為などを行った)。それは明らかに間違った行為であり、起きていたことは正しいことではない。僕たちにとってのホームレースでF1を祝うべき週末に、このようなことを言わなければならないのが残念だ。

(レース後の会見で語り)レースのある時点で予想したよりは良い結果だ。カルロスがトラブルに見舞われた後、(ルクレールに)挑戦したけれど、僕たちはレースを通してペースが少し不足していたし、タイヤマネジメントにも苦労した。今の時点では何が起きたのかよく分からない。状況を理解する必要がある。通常は(タイヤのデグラデーションには)苦労していないからね。今日は予想よりも苦戦した。どのタイヤを履いても数周するとペースが大幅に落ちてしまった。デグラデーションがひどかったためだ。今は理由を説明することができない。

■スクーデリア・フェラーリ
シャルル・ルクレール 決勝=優勝

2022年F1第11戦オーストリアGP シャルル・ルクレール(フェラーリ)が優勝
2022年F1第11戦オーストリアGP シャルル・ルクレール(フェラーリ)が優勝

 優勝は毎回特別に感じるけれど、今の気分はただただ最高だ。最後の15周は、問題を抱えていたためにぎりぎりの状況だった。それでもなんとかマシンを持ち帰ることができた。今日のペースは強力で、素晴らしいバトルができた。自分がさらに改善できるところを見つけるために、昨夜、懸命に取り組んだ。その効果が今日表れたんだ。すごくハッピーだよ!

(レース後の会見で語り)終盤は本当に大変だった。スロットルに問題があって、低速で20~30パーセントのところでスタックしてしまうようになり、本当にトリッキーだったんだ。おかしなことに(カルロス・サインツがパワーユニットのトラブルでリタイアしたのと)ほぼ同じ時期だったので、不安を感じた。ただ、僕の場合、エンジンの問題でないことは分かっていた。ペダルの感触がおかしかったんだ。幸い、なんとかレースの最後まで走ることができた。