もっと詳しく

Team LeMans with OIRC
プレスリリース

2022年7月7日

モビリティリゾートもてぎラウンドに苦戦した片山義章。
実力発揮には至らず、2位、3位表彰台獲得に終わる。

各位

 株式会社チームルマンは、新たな若手ドライバー育成プログラムの一環として、株式会社岡山国際サーキットの協力のもと、2022年度フォーミュラ・リージョナル・ジャパニーズ・チャンピオンシップ (FRJ)に「Team LeMans with OIRC」としてフル参戦を開始。4月2.3日に富士スピードウェイで開催された第1大会では片山義章選手が3レース中2度の3位表彰台。6月25~26日に岡山国際サーキットで開催された第2大会では3戦連続ポールポジションと優勝を含む3戦連続表彰台を獲得。チームも上昇気流に乗った雰囲気でした。

 しかし7月2~3日にモビリティリゾートもてぎで開催された第3大会では、事前テストの好調ぶりとは裏腹に、勝利を渇望しながらも届かず、悔しい敗北を喫してしまう結果となりました。

 モビリティリゾートもてぎでの事前テストでは、ライバルたちに1秒以上の差をつけて圧倒的な速さを見せていた片山義章選手でしたが、第2大会の岡山国際サーキットで多くのチームがしっかりと走り込み、セットアップを出してきたことによって、その差が縮まることが予想されていました。

 フリー走行からその予感は的中し、ライバルたちが前回のテスト時より大幅にタイムアップ。最初から苦戦を強いられる形でレースウィークが幕を開けました。

 土曜日に行われた2回の予選ではオーバーステア状況が消しきれず、思うようにタイムが伸びないままセッションを終了。第1レース、第2レースが2番手、そして第3レースは3番手というグリッドとなりました。

 土曜日の決勝レース1は、スタートは決まったものの、首位を奪うまでには至らず、2番手からトップを追います。7周目にコースアウトした車両が出た為にセーフティカーが導入され、その差が縮まった状態で9周目に再スタート。猛ダッシュで首位を奪おうとしましたが、ライバルも死守し、そのまま2位でチェッカーを受けました。

 土曜日の夕方に行なわれた決勝レース2は、ニュータイヤを装着した後続車両がスタートで片山義章選手の前に出て、3番手で第1コーナーをクリア。激しく前を追う片山義章選手でしたが、4周目の第3コーナー手前でライバルが右に左に進路変更をしながら予想以上の早めのブレーキングをしたため、左に逃げようとした片山義章選手が追突するような形となり、ライバルはリヤウィングに、片山義章選手はフロントウィングにダメージを負う結果となりました。

 2台ともそのまま走行を続けましたが、続く4周目のV字コーナーでイン側に切り込んだ片山義章選手のさらにイン側にいた2台のマシンが行き場を失い片山義章選手のマシンに乗り上げるように接触。ピットまでマシンを運んだ片山義章選手でしたが、左リヤのサスペンションに大きなダメージを負っており、残念ながらリタイアとなってしまいました。

 日曜日の決勝レース3は、3番手グリッドからのスタートで、第1コーナーを3番手でクリア。レースはトップ3台が均衡したペースで周回を重ね、特に大きな波乱も無く、片山義章選手はそのまま3位でチェッカーとなりました。その結果、獲得ポイントを133点と伸ばしたものの、シリーズポイントランキングでは3位となりました。

●Team LeMans with OIRCドライバー 片山義章のコメント
「レースウィークの走り出しから万全では無く、予選でのタイム差から考えても、自分たちは何かが見つけられないまま間違った方向に進んでしまった気がします。決勝レース1はスタートも良かったのですが、ダスティな路面側だったので蹴りだした後に途中でホィールスピンしてしまって失速し、第1コーナーまでに並び切れませんでした。それがすべてでしたね。決勝第2、第3レースに向けてチームとデータを確認し、セットアップに関するいろいろな可能性を考えました。
決勝レース2は散々でした。決勝レース1でのホィールスピンを意識し、路面温度の変化も配慮してスタートしたのですが、スタートで後続に前に出られ、当てられ、不安定になったマシンでは踏めなくて、アンダーが強くて抜けない状況になってしまい、それでも3周目にスリップについて第3コーナーで抜けるタイミングだったのですが、左へ右へとブロックするような進路変更をされ、戸惑った瞬間に相当早めのブレーキングをされて避けきれず接触してしまいました。フロントウィングにダメージを受けましたが、それでも攻め続けました。リヤウィングにダメージを負った前の車が遅くてS字コーナーで詰まったのでV字コーナーで外から入っていったら、イン側から後続車両に突っ込まれて万事休す。レース後に3周目の追突事故に関して、自分に10秒加算のペナルティが課せられ、さらにショックを受けました。
決勝レース3は、大幅にリヤのダウンフォースを減らして直線で稼ぐ戦略でしたが、優勝したマシンはフロントウィングも寝かせて、自分たちよりさらにローダウンフォース仕様でした。レースが始まってリヤのダウンフォースが減った分、第3、第4コーナーが難しく、前と後ろのマシンはニュータイヤを装着していたので、序盤はかなり不利な状況となってしまい、要所、要所を抑えることでなんとかカバーできた状況でした。
次の菅生はハイスピードコーナーが多いサーキットですから、良いセットアップを見つけて、残る富士、鈴鹿も含めてこれから逆転王座に向けて頑張りたいと思います」

●Team LeMans 代表取締役 太田雅文のコメント
「今回のレースは、不調の原因がつかめないまま終わってしまった感があります。ドライバーが目いっぱい頑張ってあのタイム差では、何か問題があったとしか思えません。次のレースまでにその問題を解決し、思い切ったレースができるように再び準備を整え、残る3戦で逆転チャンピオンを狙えるように頑張りたいと思います」