2022年全日本スーパーフォーミュラ選手権第6戦富士の公式予選が終了し、ポールポジションを獲得した関口雄飛(carenex TEAM IMPUL)、2番グリッドを獲得した坪井翔(P.MU/CERUMO・INGING)、そして3番グリッドを獲得した野尻智紀(TEAM MUGEN)が会見に出席し、予選を振り返った。
■関口雄飛(carenex TEAM IMPUL)
予選ポールポジション
タイム:1分35秒951
「予選開始前に雨雲レーダー見ると、セッション開始から5〜10分は雨が弱めで、それ以降徐々に強くなるとわかってたので、最初(のアタックラップ)が勝負かなと思いました。2セット目のタイヤを履いた後からは、強めに降ってくるだろうと思ったので、コースインして1周目、2周目が勝負だと。そこでうまくタイムを出せたという感じですね」
「その後の雨の多い中でも、タイム的にはすごく良かったので、一発だけタイムを出して終わりというわけではなく、しっかりと普通の予選(方式)でも、ポール争いには加わることができたなという自信はあります」
「(予選に向けて新しい取り組みなどがあったのかという問いに対し)新しい取り組みは特にしていません。今年は予選で苦戦が続いていたのですけど、そんな中でもブレずに、自分とエンジニアは自分たちのスタイルを貫き通して、『これ駄目だったら仕方ないよね』という考えでやってきているので、新しいものはなく、いつも通りに自分たちが最高だと思っている準備、そして走りをしただけです」
「(決勝に向けて)ドライコンディションはまだ誰も走れていないので、そこはみんなイコールコンディションです。今年はスタートも調子がいいので、序盤はとりあえず抑えられるかなと。中盤以降はセッティングを外したら少し厳しい戦いになるかもしれませんけど、最初の10周くらいはおそらくトップにいられるのではないかなと思っています」
「(スーパーフォーミュラは)勝ちたいと思っているだけで勝てるレースではないので、いつも通りに自分のベストを尽くすことを心がけて。もちろん勝ちたいですけど、その気持ちを抑えて冷静に戦いたいなと思います」
■坪井翔(P.MU/CERUMO・INGING)
予選2番手
タイム:1分36秒858
「関口選手が話した通り、アタックするのは最初の1〜2周だとは思っていたので、そこでしっかりとアタックできたのは良かったですね。しかし、その後で少しギヤがトラぶってしまい、TGRコーナーで砂利のところまで行って、危うくストップしかけました。なんとかコース戻ってこれたのですが、少しヒヤヒヤした部分もありました」
「後半、雨量が多くなってきたので、クルマを直してアタックへ行こうとも思ったのですけど、(雨量が増し)もうアタックできる雰囲気ではなかったので、切り上げるという形になりました。本当に去年からまったくいいところがなく、結構苦しいシーズンを送ってきました。今年はテストは良かったのですけど、蓋を開けてみたら駄目で……みたいな繰り返しで」
「ただ、今日はフリー走行からいい感触があり、いいタイムも出せていたので、(流れが)噛み合えばとは思っていました。やっと少し(流れが)噛み合ってからのトラブルだったんで、『またか』とも思ったのですけど、なんとかですね。ポールを獲れなかったことは悔しいですけど、タイム差を考えると、今日の実力では関口選手のタイムに追いつける雰囲気はおそらくなかったと思います」
「フロントロウからスタートできるということで、明日は久々に楽しくレースができそうです。ドライでどうなるかは始まってみないとわからないのでなんとも言えません。ですが、フロントロウからスタートができるので、しっかりとトップ争いができるように、やっていきたいと思います」
■野尻智紀(TEAM MUGEN)
予選3番手
タイム:1分37秒240
「(5戦連続のポールとはならなかったことについて問われ)あまり5連続ポールっていうのは……コンディションもウエットだったので、なるようにしかならないなと思い、そんなに5連続ポールについて考えてはいませんでした」
「でも、この予選3番手という結果は、もっと荒れる状況も考えられたことも考慮すると、十分に良い結果だと思います。明日の優勝も十分に狙える位置だと思うので、良い位置に付けられたなと思いますね」
「この第2戦富士は(後半戦に向けた)2回目の開幕戦みたいな位置づけだと思います。ここ最近は保守的なレースが続いていましたけど、今回はガンガン行きたいなと思います。必死に優勝を狙って戦うつもりです」