<p>【巨人】井上温大、デビュー戦3回0封「粘って投げることができた」左肘手術から支配下復帰 今後先発起用も</p><p>【 #巨人 】井上温大、デビュー戦3回0封「粘って投げることができた」左肘手術から支配下復帰 今後先発起用も #巨人 #ジャイアンツ #読売ジャイアンツ</p><p>巨人が今季9度目の2ケタ失点で広島に完敗して4連敗を喫し、2位から4位に転落した。</p><p>背番号97を背負った井上温大投手(21)は東京Dのマウンドで、喜びをかみしめながら左腕を振った。「とうとう投げるんだ。やれることはやろう」。5回に3番手でプロ初登板のマウンドを踏んだ。先頭・森下には緊張もあり、3ボールとしたが最後は146キロの直球で空振り三振を奪った。5、6回をともに3人で片づけた。7回は走者を背負ったが3回52球を投げ1安打無失点の好投。「ランナーが出てから粘って投げることができた」と初々しい笑顔を見せた。 力いっぱい腕を振れる喜びをマウンドで体現した。群馬・前橋商から19年ドラフト4位で入団も、昨年5月に左肘頭スクリュー挿入術を受け、今季は育成選手として再出発。リハビリに励み、11日に支配下復帰を決め、15日にプロ初の1軍昇格を果たした。桑田投手チーフコーチは「テンポも良く、走者を出しても落ち着いて投球できていたので非常にこれから楽しみ。他の投手陣も前向きに楽しむ姿勢というものを初登板の井上君からも吸収してもらいたい」と振り返った。 励みになったのはともに過ごした仲間の姿。トミー・ジョン手術を受けリハビリに取り組んできた山崎伊、堀田を「先に2人が1軍で登板した姿を見て自分も負けたくないと思った」と追いかけた。登板前には山崎伊から「お客さんの顔をしっかり見て、深呼吸をしてマウンドに上がると緊張しない」と助言をもらい実行。「声援とか拍手の音がすごく上からのしかかる感じで緊張しました」と語る表情は充実感にあふれていた。 堂々のデビューとなったが、始まったばかり。桑田コーチは今後、タイミングを見て、先発での起用も考えていることを明かした。井上も「やっぱり先発で勝ち星をとりたい」。けがを乗り越え、つかみ取った舞台で輝きを放つ。(水上 智恵) ◆井上 温大(いのうえ・はると)2001年5月13日、前橋市生まれ。21歳。幼稚園年長の時、兄の影響で岩神リトルファイターズに入団。小3からリトル大胡スターズで投手。大胡中では軟式野球部。前橋商では1年秋からベンチ入りも、甲子園出場なし。19年ドラフト4位で巨人入団。今季はイースタン・リーグで5試合に登板し、防御率5.25。175センチ、78キロ。左投左打。背番号97。</p>