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<p>「涙があふれる」「道を照らしてくれた」 京アニ事件3年、追悼式</p><p>「涙があふれる」「道を照らしてくれた」 京アニ事件3年、追悼式 式典に合わせて、動画投稿サイト「ユーチューブ」の京アニ公式チャンネルではファンに向けた約10分間の追悼動画も配信された。</p><p>36人が犠牲となった京都アニメーション放火殺人事件は18日、発生から3年を迎え、現場となった第1スタジオ跡地(京都市伏見区)で京アニ主催の追悼式が開かれた。八…</p><p>京都アニメーション第1スタジオ跡で行われた追悼式典で、黙祷する遺族ら=18日午前、京都市伏見区(京都アニメーション提供) 36人が犠牲となった京都アニメーション放火殺人事件は18日、発生から3年を迎え、現場となった第1スタジオ跡地(京都市伏見区)で京アニ主催の追悼式が開かれた。八田英明社長や遺族ら約120人が参列し犠牲者を悼んだ。 京アニによると、式は跡地に設営されたテント内で、事件発生時刻の午前10時半ごろに始まった。「追悼」の文字の周りをキクや36本のヒマワリが囲んだ祭壇を前に、全員で1分間黙禱(もくとう)し、社員や遺族の代表らが弔辞を読み上げると涙を浮かべる遺族の姿もあったという。その後、参列者が祭壇へ献花し、36人の犠牲者の冥福を祈った。 また、式典に合わせて、動画投稿サイト「ユーチューブ」の京アニ公式チャンネルではファンに向けた約10分間の追悼動画も配信された。遺族や社員からのメッセージを紹介し、「ふとしたときに、あなたのことだけで心がいっぱいになり涙があふれてきます」といった犠牲者への思いとともに、「皆さんの志は、煌々(こうこう)と輝く星のように私たちの道を照らしてくれます」と今後への決意がつづられていた。 現場近くで手を合わせて読経した清浄華院(上京区)の僧侶、松田道観さん(40)は「京アニファンとして手を合わせなければいけないと来た。(社員の方々には)犠牲者の遺志を継いで作品を作り続けてほしい」と語った。 京都アニメーション放火殺人事件の主な経緯 令和元年7月18日午前10時半ごろ、京都市伏見区の京都アニメーション第1スタジオから出火。建物内にいた社員70人のうち36人が死亡、32人が重軽傷を負った。ガソリンをまいて火をつけたとして、京都府警は2年5月、殺人や現住建造物等放火などの疑いで青葉真司被告(44)を逮捕。約半年間の鑑定留置を経て、京都地検は責任能力を問えると判断、同年12月に起訴した。警察庁によると、殺人事件の犠牲者数としては平成以降で最悪。 特集・連載:</p>