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<p>日韓外相会談 徴用工早期解決で一致「現金化前に」</p><p>徴用工早期解決で一致「現金化前に」 日韓外相会談 両外相はいわゆる徴用工訴訟問題について議論し、早期解決を図ることで一致。 韓国の朴振(パク・チン)外相は「現金化が行われる前に、望ましい解決策が出るよう努力する」と述べた。</p><p>林芳正外相は18日、東京都内の飯倉公館で韓国の朴振(パク・チン)外相と会談した。5月の尹錫悦(ユン・ソンニョル)政権発足後、日韓外相の正式会談は初めて。両外相…</p><p>日韓外相会談に臨む林芳正外相(右)と朴振外相=18日午後3時58分、東京都港区麻布台の外務省飯倉公館(代表撮影) 林芳正外相は18日、東京都内の飯倉公館で韓国の朴振(パク・チン)外相と会談した。5月の尹錫悦(ユン・ソンニョル)政権発足後、日韓外相の正式会談は初めて。両外相はいわゆる徴用工訴訟問題について議論し、早期解決を図ることで一致。朴氏は「現金化が行われる前に、望ましい解決策が出るよう努力する」と述べた。 徴用工問題をめぐっては、韓国の最高裁が日本企業に賠償を命じ、韓国国内で差し押さえられた日本企業の資産を現金化する司法手続きが進んでいる。林氏は会談で、徴用工問題は1965(昭和40)年の日韓請求権協定で「解決済み」との立場に基づき、日本企業の資産を現金化しないよう重ねて求めた。 韓国政府は、徴用工訴訟の原告関係者や有識者を交えて解決策を話し合う官民協議体を設立して対応を協議しており、朴氏は議論の進捗(しんちょく)を説明したとみられる。 両外相はまた、核・ミサイル開発を進める北朝鮮に対応するため連携していくことを確認。北朝鮮による日本人拉致問題の早期解決についても協力することで一致した。 両外相は、「現下の戦略環境に鑑み、日韓・日韓米協力の進展が今以上に重要な時はない」との認識で一致し、ロシアによるウクライナ侵攻を非難した。また、日韓間の懸案解決に向けて協議を加速させることを確認し、両国間の人的交流の再活性化を進めていくことも申し合わせた。 韓国外務省によれば、朴氏は安倍晋三元首相の死去を受け、「日本国民が岸田文雄首相と林氏のリーダーシップの下、安倍氏の死去に伴う衝撃と悲しみを乗り越えることを祈る」と深い哀悼の意を伝えた。 朴氏は20日まで日本に滞在する予定で、両政府は首相への表敬訪問も検討している。</p>