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<p>沖縄県の「銃弾」巡り 政府と野党、分かれる見解</p><p>沖縄県の「銃弾」巡り 政府と野党、分かれる見解 住宅が米軍基地キャンプ・ハンセンに近接しているため、共産党などは「流弾」と断定したのに対し、政府は現場に不自然な点が多いため明確な答弁を避けている。 政府内には何者かの故意によるものと指摘する声もある。</p><p>7日に沖縄県金武町の住宅で見つかった銃弾らしきものをめぐり、政府と野党の見解が分かれている。住宅が米軍基地キャンプ・ハンセンに近接しているため、共産党などは「…</p><p>銃弾のあった住宅の勝手口。向かいにブロック塀とネットが張られているが、銃弾が貫通した跡はなかった=沖縄県金武町伊芸(沖縄防衛局提供) 7日に沖縄県金武町の住宅で見つかった銃弾らしきものをめぐり、政府と野党の見解が分かれている。住宅が米軍基地キャンプ・ハンセンに近接しているため、共産党などは「流弾」と断定したのに対し、政府は現場に不自然な点が多いため明確な答弁を避けている。政府内には何者かの故意によるものと指摘する声もある。 銃弾らしきものが見つかった7日、共産党の小池晃書記局長は自身のツイッターに「民家に流弾が。ガラスも破損」と投稿。同党の赤嶺政賢衆院議員(沖縄1区)もツイッターで「またも銃弾が民家に撃ち込まれ、ガラス窓が破損する事件が起こった」と言及した。 これに対し、政府は流れ弾であるとは断定していない。現場に不自然な点が多かったためだ。 林芳正外相は15日の記者会見で「(二重ガラスの)外側のガラスのみが割れている」と指摘。さらに「銃弾のようなものはさびのようなものが見て取れる」として、「さまざまな可能性も視野に、予断を持たず、警察当局において捜査が行われている」と述べた。政府関係者は「何者かが故意にやった可能性がある」と述べる。 疑惑が解明されていないにもかかわらず、与党内の関心は決して高くない。公明党の北側一雄副代表は14日の記者会見で金武町の問題を問われ「すみません。事実関係、詳細を把握していない」と述べるにとどめた。(杉本康士)</p>