スバルWRX STIで全日本ラリー選手権の最高峰JN1クラスに挑むスバルは、7月9日から10日かけて北海道虻田郡ニセコ町を中心に開催されたシーズン第6戦『2022 ARKラリー・カムイ』のダイジェスト動画を、公式YouTubeチャンネル『SUBARU On-Tube』で公開している。
シュコダ・ファビアR5を駆るヘイキ・コバライネン/北川紗衣組が早くも5勝目をマークした同ラウンドは、今シーズンの全日本ラリーにおける最初のグラベル(未舗装路)イベントとして実施された。
昨年の大会で総合2位となった新井敏弘/田中直哉組(富士スバル AMS WRX STI)は、そのコバライネン組と総合優勝をかけたバトルを展開。初日のSS2では新井がステージ優勝を飾り一時はラリーをリードした。
また、総合2番手で迎えた最終日のSS6で今大会2度目のベストタイムを記録した新井は、元F1ドライバーでスーパーGT GT500チャンピオンでもあるフィンランド人ドライバーに1.3秒まで迫ってみせた。だが、その後のステージではコバライネンのスピードが勝り惜敗。新井組は2年連続で2位となった。
一方、初日午前にセッティングが合わず苦戦を強いられた鎌田卓麻/松本優一組(WinmaX DLシムス WRX STI)は、午後にに向けた改善で総合6番手から5番手に順位を上げる。最終日のレグ2は総合4番手につけるライバルと接近戦を演じ、SS7では今季初となるステージ優勝も達成した。しかし、ポジションアップには一歩及ばず総合5位でラリーを終えることとなった。
「得意のグラベルラリーなので最初からプッシュしていましたし、一時はトップに立ったので速さを見せられた点は良かったかなと思います」と語るのは、今季ベストの総合2位表彰台を獲得した新井。
次戦のラリー・北海道に向けては、「一発目でどれだけ離せるかが鍵になりますが、リスクも大きいので、クレバーに走るところと全開で走るところ、使い分けていきたいと思います」と述べた。
■全日本ラリー「2022 ARKラリー・カムイ」ダイジェスト / SUBARU WRX STI
