日産が4代目エクストレイルを発表した(4WD車は7月25日発売、2WD車は今秋発売予定)。税込み価格は319万8800〜449万9000円。
新型エクストレイルでは圧縮比が変わるVCターボと、おなじみのシリーズ式ハイブリッドであるe-POWERが初めて組み合わされており、4WD車にはモーターとブレーキによって四輪の駆動力が最適に制御されるe−4ORCEも搭載されている。
横浜市にあるグローバル本社で開催された発表披露会では、まず代表執行役最高執行責任者のアシュワニ・グプタさんが約5分にわたって日本語でスピーチし、初代リーフの発売以来、日産が電動車のパイオニアとしてアリアとサクラも投入してきたことをアピール。その上で「e-POWERは日産の電動化の第2の柱であり、国内で70万台を販売してきた。VCターボとe-POWERの組み合わせを世界に先がけてホームマーケットである日本に投入。エクストレイルは電動化において重要なモデルで、日産にしかできないパワートレインを搭載した」と説明した。
同社グローバルデザイン本部の入江慎一郎さんはシーケンシャル・ターンシグナルを兼ねた上下分割ランプ、組子をモチーフにしたラジエターグリル、奥行き感のあるテールランプ、ブリッジ式コンソール、キルティング風パターン入りのナッパレザーシートを例に挙げ、プレミアム感と上質感の強化をアピールした。一方で、19インチホイールや骨太の水平インパネでエクストレイル特有のタフさを維持していることにも言及。
正式デビューに先がけてマガジンXで過去にスクープ&分析したように、新型エクストレイルはハリアー購買層も視野に入れて企画&開発された。そのため、発表披露会でも「プレミアム感」「上質感」「エレガント」といったコトバが繰り返し使われた。2000年に登場した初代と比べて価格帯は随分と上がったが、星野朝子・執行役副社長は いまや電動化が必須であり、交通死亡事故ゼロに向けて安全技術の採用も避けては通れないと理由を説明した。
海外ではe-POWER非搭載のVCターボ車が販売されているが「国内への投入の有無は決めていない。まずはe-POWERを投入することを決めていた」と語った。