細田氏と統一教会を巡っては、これまでも関係性の近さが指摘されてきた。例えば、2019年10月、統一教会系の団体「UPF(天宙平和連合)」が名古屋で開催した国際会議で次のように発言していたことが発覚し、物議を醸している。
「(晋三)総理に早速ご報告したいと考えております。韓鶴子総裁の提唱によって実現したこの国際指導者会議の場は、大変意義が深いわけでございます」
韓鶴子氏は、教団の創始者・文鮮明氏(故人)の妻で、現在の教団の最高権力者。韓国から来日し、この日の会議では登壇もしていた。
細田重雄県議細田重雄氏が議長を務める「島根県平和大使協議会」とは?
清和会(派)の前会長だった細田氏と統一教会はどんな関係なのか。地元で取材を進めると、細田陣営の重鎮の存在が浮上した。
細田重雄県議。細田氏の父・吉蔵氏の秘書を務めた後、県政に転身し、現在、県議選で当選14回を数える。細田氏の“国家老”のような存在だ。
その細田重雄氏が議長を務めてきたのは、「島根県平和大使協議会」。上部組織「平和大使協議会」のHPによれば、同協議会はUPFが平和大使を任命し、平和世界の実現などのために設立された旨が記されている。
「UPFは、細田氏が韓氏を礼賛した国際会議を主催し、晋三元首相がビデオメッセージを送った団体です。統一教会にとって、最重要組織と言っていいでしょう」(教団関係者)
そのUPFが設立したのが、平和大使協議会なのだ。
「文鮮明先生自叙伝出版記念島根大会」での重雄氏の発言
また、平和大使協議会の会長は梶栗正義氏。国際勝共連合や世界平和連合の会長も兼任している人物だ。
「梶栗氏の父・梶栗玄太郎氏は統一教会の会長などを歴任しました。その息子である梶栗氏は、記者会見をした田中富広会長より“大物”。信者向けの映像でも、『トランプ大統領も登場するから』などと氏を説得した舞台裏を語っていました」(別の教団関係者)
すなわち、重雄氏は教団が深く関係する友好団体で議長のポストにあったことになる。これまで議員が教団のイベントなどに祝電を送ったりしていた例は多々報じられてきたが、教団の有力団体で要職を務めているのは極めて珍しい。
重雄氏は、2009年11月に開かれた「文鮮明先生自叙伝出版記念島根大会」でも、重雄氏は文鮮明氏をこう持ち上げていた。
「文先生の自叙伝が世界的に読まれているのは、長年にわたる平和に対する取り組みが評価されてのことだ」
細田重雄氏に話を聞いた。
――統一教会の友好団体である県平和大使協議会の議長だった?
「僕は松江地区の平和大使の世話人です。勝共連合っていう流れがあるからね」
――教会と全く関係ない?
「あるかもしれんけど、宗教的な色は全くなし」
――統一教会の手伝いは?
「全くない。そもそも今は統一教会じゃない。家庭連合って言いなさいよ。それが問題になってるかは知らんけど、国会でやるでしょ。やればいいんでしょ。細田博之さんも長年、選挙をやっているでしょ。で、小選挙区になったから、一対一の闘いなんだな。だから、選挙でみんな頼んだりする。当然の話だ」
「当たり前の話でしょ、小選挙区だから」
――その中に家庭連合が。
「宗教だからね。家庭連合の会員、というか、信者さんは昔から細田博之さんを応援している。で、今度も応援して『皆さん細田さんを頼みますよ』くらいの話はするでしょ。当たり前の話でしょ、小選挙区だから」
細田氏に事実関係の確認を求めたが、期日までに回答は無かった。
統一教会は以下のように回答した。
「当法人が各種選挙において特定の政党や候補者を支援した事実はありません」
統一教会と政界との関係を巡っては、共同通信の世論調査(7月30日、31日実施)で「解明の必要がある」とする回答が8割を超えた。岸田文雄首相も「政治家の立場からそれぞれ丁寧に説明をしていくことは大事だと思う」と述べ、野党からは国会で調査すべきだとの声が上がっている。そうした中で、国権の最高機関の長である細田氏が、自らと統一教会との深い関係性について、どのような説明をするのか、注目される。
引用元: ・【文春】自民・細田博之議長の選対本部長は「統一教会」が深く関係する有力団体の議長だった [Stargazer★]
最悪だな!
愛国者はどこに票を入れたらいいの?
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