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 8月7日に鈴鹿サーキットで開催される『2022FIM世界耐久選手権(EWC)“コカ・コーラ”鈴鹿8時間耐久ロードレース第43回大会』にEWCクラスから参戦するSANMEI Team TARO PLUSONEはベテランライダーの関口太郎が率いるプライベーターチームだ。

 全日本ロードレース選手権でも活躍するSANMEI Team TARO PLUSONE。株式会社三明電気工事がスポンサーを務め、関口太郎が自ら結成したチームである。2019年に休止していた自らのチーム、Team TAROを再始動させ、JSB1000クラスに参戦しており、3年目となる今シーズンからは、BMW M1000RRを投入し戦っている。

関口太郎(SANMEI Team TARO PLUSONE)
関口太郎(SANMEI Team TARO PLUSONE)

 関口はこれまで、Team TAROで全日本ロード、2016年MotoGP日本GPではMoto2クラスにワイルドカード参戦するなどの活動を行ってきたが、鈴鹿8耐はチームとして初の挑戦となり、「与えられた状況で最善を尽くす」としている。ゼッケンは44番、マシンは全日本ロードでも使用しているM1000RRでブリヂストンタイヤというコンビネーションだ。

 レーシングライダー歴は30年にもなる大ベテランライダーであり、エースライダーの関口太郎が第1ライダーを務める。1995年から全日本ロードGP250クラスに参戦し、7年目の2001年にチャンピオンを獲得した。そして2001年から2003年を除く2007年までの6年間はロードレース世界選手権(MotoGP)で戦った。全日本ロードではGP250クラスに留まらず、ST600、J-GP2クラスを戦ってきており、2019年から最高峰クラスJSB1000クラスで戦っている。もちろん鈴鹿8耐参戦経験も多く、ふたりのライダーにノウハウを叩き込み牽引していく存在となる。

奥田教介(SANMEI Team TARO PLUSONE)
奥田教介(SANMEI Team TARO PLUSONE)

 2人目のライダーは奥田教介だ。2015年から筑波選手権ST600クラスに参戦すると、参戦2年目の2016年は全戦全勝でチャンピオンを獲得した。2017年から2019年は全日本ロードのST600クラス、2020年は同選手権のST1000クラスに参戦していた。そして日本での活動のみならず、世界でも活躍しており、アジアロード選手権への参戦経験もある。鈴鹿8耐には2018年、2019年に出場しており今年で3度目の挑戦となるが、カワサキのマシンを乗りこなしてきた奥田は今回初めてBMWのマシンを駆ることになる。

佐藤太紀(SANMEI Team TARO PLUSONE)
佐藤太紀(SANMEI Team TARO PLUSONE)

 3人目のライダーは佐藤太紀だ。鈴鹿サーキットレーシングスクール出身ライダーにある佐藤は、2010年に年鈴鹿サンデーロードレースのST600リバイバルクラス、2011年と2012年はST600クラスに参戦していた。2013年から2016年までは全日本ロードにステップアップし、J-GP2クラスに参戦していたが、2016年に一度引退という形を取った。2020年、2021年にカワサキZX-10Rを駆り鈴鹿8耐に復帰となる予定だったが、2年連続で中止となってしまい、今年の鈴鹿8耐が復帰戦となり、1000ccでは初めてBMWの車両を走らせることになる。

 大ベテランライダーであり自らのチームで挑む関口と、鈴鹿8耐経験者でPLUSONEに所属していた奥田と佐藤のふたり。その3人で見事なチームワークを発揮することだろう。