【途中経過】鈴鹿8耐は2時間経過。Team HRC長島哲太がファステストも、カワサキのレイも追いすがる

　三重県の鈴鹿サーキットで8月7日11時30分にスタートを迎えた『2022 FIM世界耐久選手権（EWC）第3戦 “コカ・コーラ”鈴鹿8時間耐久ロードレース 第43回大会』の決勝レースは2時間が経過し、引き続きTeam HRC（長島哲太／高橋巧／イケル・レクオーナ）がトップを走行中だ。

　レーススタートから1時間が経過し各マシンがピットタイミングを迎える。上位勢でまずピットに向かったのは3番手のYART-YAMAHA OFFICIAL TEAM EWCで、ニッコロ・カネパからマービン・フリッツにライダー交代、さらにF.C.C. TSR Honda France（TSRホンダ）のジョシュ・フックもマイク・ディ・メリオにチェンジを行う。

　その1周後となる27周目にはヨシムラSERT Motulがグレッグ・ブラックから渡辺一樹に、29周目にはトップを走行するTeam HRCの高橋巧がピットに向かい、エースの長島哲太に交代してレースに復帰していく。これで先頭に立ったKawasaki Racing Team Suzuka 8Hのレオン・ハスラムも続いて30周目にピットインし、ジョナサン・レイにマシンを託す。

　上位勢のピットストップタイムは41～42秒を記録する無駄のない動きをみせ、各チームともピットストップではロスなくレースに復帰していく。トップ3がピットを完了した後も首位はTeam HRCとなり、13秒差の2番手にカワサキ8Hのレイ、YARTヤマハのフリッツが27秒差の3番手となった。そして4番手にはグレッグ・ブラックから交代したヨシムラSERT Motulの渡辺一樹、5番手にはF.C.C. TSR Honda Franceのディ・メリオが続く。

　33周目にはトップ快走のTeam HRC長島が2分07秒147というファステストラップを記録し、後続との差をさらに広げにかかるも、2番手カワサキ8Hのレイも2分07秒700という自己ベストタイムを記録してTeam HRCに追いすがる。そんな上位争いの後方では、TOHO Racingの清成龍一がS-PULSE DREAM RACING・ITECの渥美心をかわして6番手にポジションを上げ、46周目には、2分10秒台とペースの上がらないTSRホンダのディ・メリオも捉えて5番手に浮上する。

　レースは序盤の荒れ模様が嘘のように順調に進んでいたが、スタートから1時間55分が経過したときに1コーナーで8番手を走行していたHonda Sofukai Suzuka Racingの田所隼がクラッシュ、さらにSSTクラスのトップを快走していたNCXX RACING with RIDERS CLUBがマシントラブルか緊急ピットインを余儀なくされる波乱も発生。

　そんななか3番手走行のYARTヤマハがルーティンピットへ向かい、カネパからカレル・ハニカへとライダーを交代する。その後1時間59分経過の51周目にはTSRホンダがピットに入るも、リヤブレーキにトラブルが見つかり修復作業を行ったことで大きく順位を落として15番手でレースに復帰した。2時間経過時点での順位は以下のとおり。

■2022鈴鹿8時間耐久ロードレース　決勝2時間経過順位（編集部集計）